怪盗少女に盗まれた!? アルバムから一曲抜けてるももクロのハイレゾ音源

怪盗少女に盗まれた!? アルバムから一曲抜けてるももクロのハイレゾ音源



最初の配信から一週間遅れ、ももクロの数々のタイトルが配信開始されました。

まずは前回の記事をご覧ください。
ももクロのハイレゾ音源、波形を見て「泣いてもいいんだよ」


今回は音に関することはあまり触れないことにしますが、それ以外の部分で気になることが色々あったのでそちらをメインで書いていきたいと思います。


最初はまず音に関する内容です。

こちらから楽曲、「ココ☆ナツ」を試聴してみてください。
http://www.e-onkyo.com/music/album/kicm3216/

なんだか全体的にバリバリいっているように聴こえませんか?
特に「イチゴ味」の部分とか、「ビーキニー」の部分に至ってはプツッというノイズのようなものが聴こえますが、これは何なんでしょうか。twitterで確認してもらったところ、他の方々の環境でも確認ができたようです。

これも例によって音圧競争の副作用的なものかと思ったのですが、波形としてはクリップしておらず別の要因のようです。
また、過去のCDやMVでも同様な歪みが聴こえるため、今回のマスタリングによるものではないといえるでしょう。

もともと、この曲は音が良い印象があったので、自分もいまになって問題に気づいてしまいショックを受けています…。



さて、ここからは音に関すること以外についてです。



■info欄空欄音源

これについては過去に他のハイレゾ音源についても口酸っぱく指摘しているものです。
ハイレゾ音源の商品説明欄が白紙状態の音源がしばしば見られます。

バトル アンド ロマンス - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

info欄

この欄はエンジニアが誰であるとか、いつ発売されたアルバムであるとか、それ以外にも音楽のアピールポイントが書かれていたりするものですが、この欄に何も書かれていない音源がしばしばあるのです。売る気がないのでしょうか。よって、この欄に何も書かれていない音源はおすすめしません。



■曲名表記の違い

5TH DIMENSION - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】


ここの曲名を見ていて何か違和感はなかったでしょうか?


これですね。
birth0.png


Tr.9の曲はCD等では「BIRTH Ø BIRTH」と書かれているのですが、この音源では「BIRTH 0 BIRTH」となっており、「Ø」ではなく数字の0(ゼロ)となっています。なぜなんでしょう?
もしかするとタイトルに特殊な文字を用いることを避けたのかもしれません。これはe-onkyo、mora両方ともそうなっていました。



しかし、試しにiTunes Storeをみると正規の表記となっています。
birth.png



Amazon Musicではどうでしょう?
birthO



こちらではアルファベットの「O」となっています。あちこちでバラバラですね。
ちなみに曲の読み方としては「バース オー バース」となるそうです。
Øだったり0だったりOだったり、なんでもいいんですかねー




■アルバムの曲が一曲抜けている

これが一番重要です。

バトル アンド ロマンス - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】


このアルバムには「行くぜっ!怪盗少女」が入っているはずなのですが、なぜか抜けているんですよ。


バトルアンドロマンス


IMG_0487.jpg


ご覧の通り、10曲目の「行くぜっ!怪盗少女」が何もなかったかのように削除されています。
しかもinfo欄は空欄で、注意書きもなく、なぜ曲がないのかわかりません。

「オレンジノート」→「行くぜっ!怪盗少女」→「スターダストセレナーデ」と続くのがこのアルバム「バトルアンドロマンス」の良いところなのですが、曲が抜けてしまってはハイレゾを買ってもCDと同じアルバムとして楽しむことができません。


この件について詳しい人によるとハイレゾ等の配信音源においてこのように無断で曲が抜けている事例はよくあることのようです。
理由は原盤権によることが主なようで、今回も「行くぜっ!怪盗少女」のバージョンによって原盤権の所有者が異なるので収録できなかったのではないかという話がありました。
確かに同曲はメンバー6人の頃の初期のものや、5人への変更バージョンがあったりします。6人のバージョンは他のハイレゾのアルバムに収録されていますし、そのあたりの事情なんでしょうか。

でも、リスナーにとってはそんな裏事情じみたことはどうでもいいことです。
同じタイトルのアルバムなのに、黙って一曲抜いて、あたかも同じ物のように売るのはいかがなものでしょうか。
こういったことがまかり通っているのであれば、ハイレゾを始めとした配信音源の購入は避け、CDで買うようにしたほうが間違いないともいえるでしょう。



※追記

2018.5.31 11:11現在
e-onkyoのみ、音源に関する注意書き
「※デジタル商品はCDとは収録内容が異なります」が追記されました。
こういう時e-onkyoは仕事はやいんですよね

2018.6.1 10:07現在
一日経過しましたが、アルバムから曲が抜けていることを示唆する注意書きがなされたのはe-onkyoのみで、他の配信サイトは依然として情報欄が空欄のままです。これらの配信会社は曲が抜けていてCDと異なっていても明記しない方針のようです。

info欄修正


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info欄mora


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info欄ototo


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info欄groovers
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ももクロのハイレゾ音源、波形を見て「泣いてもいいんだよ」

ももクロのハイレゾ音源、波形を見て「泣いてもいいんだよ」


結成10周年を迎えたクローバーZのハイレゾ音源が発売開始となりました。
推しメン杏果が居なくなってしまいましたが、音源はチェックしていきます!

まずは先行して発売されたベストアルバム「桃も十、番茶も出花」から。

このアルバムは96kHz 24bitのフォーマットで販売されますが、元の2mix音源のフォーマットは曲によって異なるということで注意書きがありました。曲との関係がわかりやすいように曲リストに色付き文字で記入してみました。


ももいろクローバーZ/桃も十、番茶も出花【通常盤】

モモクロハイレゾ


モモクロハイレゾ1_1


モモクロハイレゾ2_2


こんな具合で元音源がCDと同じスペックの44.1kHz 16bitのものから192kHz 24bitのものまで、さまざまなスペックの素材から作られていることがわかります。アルバムとしてすべて96kHzに24bit揃えられているのは再生時の切り替えノイズ防止だったり、アルバムとして統一した音作りをするためではないかと思われます。


その中から96kHz 24bitマスターの音源、「泣いてもいいんだよ」を買ってみました。


最近は配信サイトにおいてラウドネスノーマライゼーションが行われはじめています。
それはつまり現状行われている、CDなどにより大きな音で録音して他の曲より目立つように聴かせようという手法に対し、
みんなで同じ音量にそろえて録音しようというものです。
これにより聴く人には音量が揃って便利に、音楽を作る人にとっても音質を犠牲にしてまで音を大きくする必要がくなるという流れです。


今回のハイレゾのアルバムがどうなのか、波形とラウドネスレベルをチェックしてみます。

ハイレゾ
泣いてもいいんだよハイレゾ


CDシングル
泣いてもいいんだよシングル


CDアルバム(AMARANTHUS)
泣いてもいいんだよアルバム


といった具合に、高音質が期待されるハイレゾ音源であっても相変わらず音圧競争された音作りであることがわかります。
音圧競争(音圧戦争)とは、他の曲より自分の曲の音を聴かせようと、音が歪んだり、抑揚がなくなったりしてまでも音が大きいことを優先してしまうことです。


一応、ラウドネスレベルも確認してみます。

ハイレゾ
ないてもハイレゾ


CDシングル
ないてもシングル


CDアルバム
ないてもアルバム


まあハイレゾだから特に何をしたというわけでもなく、どれも似たり寄ったりくらいなのかなといった印象です。


続いて、ハイレゾ版の周波数特性がどうなっているかをチェックしてみます。
CDの場合は22kHzが上限でしたが、この曲のハイレゾの場合は48kHzまでは有効な信号があることが期待できます。


スペクトログラム
泣いてもいいんだよスペクトログラム


スペアナ
泣いてもいいんだよスペアナ


30kHz以上くらいの領域で、なんだか折り返し歪のような成分がみられます。これは何なのでしょうか?
曲中でもこの成分がある部分と無い部分があるので、使われているシンセやギターのエフェクターに由来する成分かと思われます。


さて、最後に聴いた感じなのですが、私だったらこれCDの音のほうが良いなと感じました。
というのは、ハイレゾ版は確かに高域の抜けは良いのですが、そのせいか全体的な音の重心が高い方にシフトしているように感じられてしまうのです。CDのほうがベースの音が心地よくリズムに乗って聴こえるので、私ならCDのほうが良いかなと思いました。このあたりは、業界がまだCDの濁して音量優先な音作りのままであり、ハイレゾを活かしたサウンドを作るノウハウが無いのではないかと思うのですが、みなさんは聴いてみてどう感じたでしょうか?

ちなみに、ハイレゾでよかった点もひとつあります。
CDの時は最初の「言われ続け~」の部分が歪んで聴こえていたのですが(つまりこれが音圧競争のせい)、ハイレゾのほうだとこの部分が直っていました。まあこんなことでリスナーで褒められるようではダメなのですが、一応直っていたということで記しておきます。




続き
怪盗少女に盗まれた!? アルバムから一曲抜けてるももクロのハイレゾ音源




ヒゲダンスのレコードを録音したハイレゾ音源

今度はなんと! レコードを再生して板起こししたハイレゾ音源が発売されましたよwww

ヒゲ



うわあ、マスターテープなくしたらレコードからハイレゾ化かよ商魂たくましいなあwwwww

でも、総額数百万円の再生装置を使っているそうで、これらの実力がわかるとなると面白そうです。
しかも再生装置の違いで同タイトルでも2種類の音源が発売されていて、マニア心をくすぐりそうです。

ターンテーブルはTechDAS/Air Force III
トーンアームはSME/Series V

カートリッジはMy Sonic/Signature Goldのバージョンと、光電型カートリッジ DS AUDIO/DS-W2
の2種類とのことです。

光カートリッジって最近話題なので実力がどうなのか気になるところ。

検証しながら書いたツイッターをまとめましたので、こちらからご覧ください。

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ヒゲダンスのレコードを録音したハイレゾ音源でDS Audioの光電式カートリッジの限界が露わに
https://twitter.com/i/moments/997417109700329473

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ツイートから抜粋しますが、モノ盤のスーダラ節の音源もステレオファイルで販売されていたので左右特性が揃っているか確認したところ、光電型カートリッジのほうは、左右レベル揃ってないし、周波数特性も左右でずれているようです。あとランブルノイズが酷い。

光電型カートリッジの実力ってこの程度のものなのでしょうか?
なんかエンジニアではないスキルのない人が適当に再生して録音しただけの商品だったのでしょうか?
メーカーから回答はきませんが、もしあったら追記しようと思います。

ヒゲ4


DS.png


アイドルマスターのハイレゾ

ラブライブに対してだいぶ遅れを取っていたアイドルマスターのハイレゾがついに配信開始となりました。

アイマスのハイレゾについては2014年末の記事で

「歌モノも、いずれハイレゾ用にマスタリングした上で出すかもしれません。ただ、どういう形でファンにお届けするのがベストなのかは簡単には決まらないと考えています。」

とされていましたが、2年経過してようやく方向性が定まり、準備が整ったようです。

参考記事
<特別インタビュー>“音”から見るアイドルマスターの新たな魅力 - Phile-web


今回配信開始された各音源のデータについてはここのブログ
(アイドルマスターのハイレゾ音源のレビュー - 飴玉工房)

で詳しく公開されているので、私のほうでは試しに1曲買ってざっくり調べていきたいと思います。


購入したのはシンデレラガールズのTulip (M@STER VERSION)です。
今回の配信では楽曲によって日本コロムビアのものとランティスのものがありますが、デレマス曲については日本コロムビアとなっています。


波形やスペクトル分布はこんな感じです。
tulip3.png


tulip4.png


tulip5.png



これをざっと見て気になるところは、楽曲自体はマキシマイザーを掛けた、いわゆる海苔波形になっているわけですが、最大記録レベルの0dBFSまで振れることなく3dBものマージンが空いているというところです。

せっかく音圧を上げたのに全体のレベルを下げて入れている理由として考えられるのは、この楽曲のミキシングの段階ですでにマキシマイザーを掛けてしまっていて、信号のピーク成分を失ったマスターになってしまっていた。これに対し他の楽曲については(改心して)マキシマイザーを使うのをやめたため、これらの楽曲を並べて聴いた時に音量が揃わなくなってしまった。そこで音圧を上げてしまった楽曲のみレベルを下げて収録することにしたのではないかとみられます。

本来であれば、この空いているマージン部分にピーク成分を残すことができたはずですが、仕方なくこれが切られてしまっている状態となります。


このへんの話については以下の記事が参考になります。
ダイナミック・レンジとメータの話Studio Gyokimae
収録レベルの話Studio Gyokimae



さて、楽曲Tulipについては完成したマスター音源がすでに潰れてしまっているので仕方ないという判断になるわけですが、ゲーム内で使われている音源についてはどうなのでしょうか?

一般的にはCDやハイレゾでリリースされる音源と、テレビやゲーム内で使用される音源は同じ楽曲であっても別のミックスだったりするようです。

実は、CDでは音圧上げた海苔波形にするのが一般的になってしまっているのに対し、映像作品に使う音源なんかは海苔にしないのが普通だったりします。これは海苔波形にしてしまうとBGMやナレーションと綺麗に混ざらなくなり、素材としては使いにくいものとなってしまうという理由もあったりします。

というわけで、iOS版のデレステで再生される同楽曲の音源をPCに録音して比較してみることにしました。

tulip8.png


するとどうでしょう。ハイレゾ音源よりもゲーム内で再生される音源のほうがダイナミックレンジが広く、過剰に音が詰められていない音源であるようです。

tulip7.png


イントロの部分を拡大してみるとハイレゾ版では、音数が少ないイントロの初っ端からピークレベルが揃ってしまうほどマキシマイザが掛かっているようにみられます。一方、ゲーム実機の音源ではイントロではおとなしく、楽曲が盛り上がっていくにつれて録音レベルも上がっているのがわかります。

う~ん、CDなんかで音圧が上げられているのは本来、劣悪な再生装置や聴取環境であってもそれなりに楽曲が聞き取れるようにといわれているはずでしたが、ハイレゾ音源より、iPhoneで再生されるようなゲーム内音源のほうがレンジが広いというのは一体どういったことなのでしょうか!?

あとは実際に曲を聴いてみれば良いのですが、
周波数領域についてはハイレゾのほうが高音まで十分に出ていて良いけれど、楽曲の抑揚についてはゲームの音源のほうがリズムのメリハリがあって、音楽にのって楽しく聴こえるような感じがしませんでしょうか?

ちなみになんですが、この話をツイッターに書いた時、デレステ楽曲についてはCDより実機のほうが音質良いよなんて複数の人から聞いたので、実際にそういったことを感じている人は以前より居たようです。

このあたりはぜひ各自聴いて判断()してみてください。


まあ、毎度ながら辛口なレビューとなりましたが、このようにマージンを残した海苔波形音源がリリースされたということは、コロムビアが今後、ハイレゾ作品においては脱音圧競争をしていこうという意図とも読み取れるため、好ましい方向に向かっているともいえるのではないでしょうか?

きっと何年か先になって各社が過去に2mixでマキシマイザ掛けちゃったことを後悔する日がやってくるんじゃないかと思います。



※コロムビアのサイトに収録レベルについての但し書きがありました。

ハイレゾ用としてダイナミックレンジを広くとっておりますので、
通常のCDを聴かれる時と比べてボリュームを大きめにしてお聴きください。
アイドルマスター(THE IDOLM@STER)公式ページ|日本コロムビア|2017.02.24 News

ちなみに今回配信されたアイドルマスター作品でもランティス扱いのものは相変わらずだったらしいですよ!


音量の件については、CD音源と並べて再生したときに音量小さくて困る、なぜそうしたんだという不満をtwitterでもちらほら見かけました。
これちょっと説明が不親切だと思うんですよ。一般の人に専門用語を突きつけてもわかるわけがないので、単純に「音質を優先したため収録音量が小さくなっています」とか書けばいいのになと思いますね。

もう少し説明すると、そもそもCDの音量の大きさが異常なのです。
これはCDにおいて基準となる記録音量が定められておらず、その結果、各レコード会社がとにかく自社の曲を大きく聴こえるように録音しようと競った結果、音を大きくすることばかり優先してしまい、音質が犠牲になったのです。
では、ハイレゾ音源をリリースする時も音質を犠牲にしてCDと同じ音量にしますか? となれば理解が得られるのではないでしょうか。
もしどうしても不便だということであれば、プレーヤについている曲ごとの音量を自動で揃える機能を使ってはいかがでしょう。




関連ツイートのまとめ
「アイドルマスターのハイレゾ音源」(作成者: @fixerhpa)
https://twitter.com/i/moments/835064872744333312



ハイレゾ感を演出!? AKB48のハイレゾ

AKB48のベストアルバム「0と1の間」が発売されたので、試しに1曲だけ買ってみました。
akbs.png

AKB48はアルバムやシングルを何枚か持っていて比較的前の曲が気に入ってるのですが、古い曲は単曲で販売していないので、フライングゲットかヘビーローテーションのどちらかにしようと検討したのですが、ヘビーローテーションは流石に音がぐちゃぐちゃな感じだったので、フライングゲットを買ってみることにしました。

聴いてみた印象は、妙に左右に音が広がっていてセンターに音が少なくてどこを向いて聴いていいのかよくわからず、落ち着かない感じでした。

そこでシングルCDのほうを聴いてみると、こちらはセンターにキックドラムやベースの音がしっかり存在していて、(決して高音質とはいえないけれど)ハイレゾと比べたら聴きやすい仕上がりになっていると感じました。

どうやらハイレゾ版は「ハイレゾ感」を演出するために左右を広げた処理を行い、低域を切ったのかなという印象です。
twitterで同じ曲を買った人のツイートを見てみると同じようなサラウンド感について書いているものがあったので、このあたりはある程度、音のわかる人には共通認識になるのかもしれません。


音声波形とスペクトル分布は以下のとおりです。

akb3s.png

波形については上がCD、下がハイレゾとなり、パット見だとハイレゾのほうが海苔で良くないと判断される人もいるかと思います。
ただ、このくらいの違いの場合、レベルとしてはせいぜい1dB未満とかですし、使っているシステムによっても出てくる誤差レベルで
あり、例えば低域を切った素材のほうがリミッターで押さえ込んだ時の不自然さが少なくなりますから、そのあたりを踏まえるとこの程度の違いは聴感に大幅な影響を与えているとはいえない範囲と考えます。

ただし、ハイレゾのリマスタリングにおいて「音圧を上げよう」という意図があったという部分については否定できないでしょう。←ここ重要


スペクトル分布
AKB4s.png

白がハイレゾで黄色がCDとなります。
こうやって比べるとやはりハイレゾのほうが低域の成分が少ないようにも見えます。

「どこを向いて聴いて良いかわからないような落ち着かない音質」の原因を考えてみると、MS処理なんかのエフェクターで音場を左右に広げたことや、低域を切ってしまったこと、またミックスダウン時にステレオ素材に対してそれなりの強さのトータルコンプを掛けた後、ハイレゾのマスタリングで低域を切ったり音場を広げたりといった大幅な改変を行ったため、不自然さが出たのかな? なんて想像したりもしています。

また、なんとなくハイレゾっぽい雰囲気をしてはいるものの、音質としては荒々しい印象があります。これは元々、いまどきの音をしたCDとして完成させるために少しずつ音を濁らせ纏めさせながら作ってきたミックスダウンに対し、途中から路線変更してハイレゾっぽく仕上げたことが原因なのかな? と考えています。
その結果、「きれいな音ではないんだけど、ひかえめのおとなしい音」というような感じに仕上がってしまったのではないかなと。

このように、元々CD用に高音圧で目立つ仕上がりを目指して作られた楽曲のリマスターの場合、こういう中途半端な「ハイレゾ感を演出したっぽい音」に仕上げるくらいなら、もっと派手なプラグインをガンガン掛けてノリノリの音に仕上げたほうが聴きごたえあって面白かったんじゃないかなーと思ったりもしました。
(追記: それをやったのがエヴァンゲリオンの残酷な天使のテーゼのハイレゾだと捉えているけど、あれはちょっとやり過ぎかな…)


そういうわけでAKB48のハイレゾですが、聴いた感想としては「CDのほうが音がいいぞ」という結論で締めくくることにします。

同様にハイレゾ化したけれど音質が微妙だった例としてはいきものがかりのハイレゾが記憶に新しいところです。
あんまり無理にハイレゾ感を演出しないで、最初からクリアで心地よいサウンドを目指して作ったら良いんじゃないでしょうか…。



さてそろそろオーディオの評論家の人のレビュー記事が出てきて

「AKB48のハイレゾは48人それぞれの歌い方の特徴がとってもよく感じられる」

なんて書いて笑わせてくれるのを期待することにしますwwww



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