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Pure2のノイズで学ぶ現代のオーディオ修復技術

昨日、機材のチェックを兼ねてSACDハイブリッドの「Pure2 Ultimate Cool Japan Jazz」を聴いていたんですよ。このCDはオーディオマニア界隈ではけっこう有名な盤で、原曲を知らない人は知らないでいるほうが幸せなのですが、90年代の懐かしいエッチなパソコンゲームの主題歌やBGMなどをジャズアレンジしたCDです。

で、メンテした機材を通して再生して流し聞きしてたら、なんかボーカルが歪むんですよ。ビリビリッって。
やべ、なんか壊れたかな? とか焦って機材をひと通り調べたら、どうやらCDソースそのものが歪んでるわけで、あらびっくり。

音質を売りにしているCDなのに、音が歪んでるって何だよ。

ネットで検索してみたら、発売当初にも「6トラックにノイズがある」と気づいた人は多く居たようです。
2011年発売の盤なので、もう2年も経つんですね。そろそろPure 3が出るそうで。

このCDはそれなりに気に入っているのですが、特定の曲を再生することはよくあったものの、通しで聞く機会があまりなかったのでいままで気づきませんでした。6トラックの「トモシビ」がボーカル主体の構成で歪が目立ちやすいのですが、全体的にその傾向はあるようです。

ライナーノーツを見てみると、ボーカルのマイクはALTEC 639BだったりRCA 77DXだったりと古いリボンマイクなので多少の不調は仕方ないかなーと思ったのですが、この後の調査でとんでもないことが判明したのです。



「音圧の上げ方が雑なために波形がクリップして歪が出てただけ」



なお、これらはSACDの再生環境がないのでCD-DAで確認していますが、ネット上ではSACD層も同じようにノイズがあると書かれていましたので一緒でしょう。

でも、それもちょっとおかしいですね。PCMのフルスケールで起こっているクリップ歪がSACD層にもあるって。PCMでガチガチに音圧上げてマスタリングしたソースをそのまま1bit変換してSACDにしちゃったんでしょうかね。



とりあえず検証と修復について記しておきます。勝手にリマスターして歪のないバージョンのCDを作ります。



まずはノイズ(歪)部分の波形の目視での確認です。
pure_clip.png

ご覧の通り、無茶して音圧稼ごうとした(もしくは前段階での録音レベルの不適切な設定)による波形クリップ歪です。一応マージンは0.1dBあるみたいですが、マキシマイズ系のソフトのリミット設定なんでしょうか。

ひと昔前は鉛筆ツールで波形書くとか古典的な方法で修正していたのですが、現在はいいツールがあります。



iZotope RX 2のDeclipツール。名前まんまです。
pure_declip.png

-0.3dBに達したものをクリップとみなし、クリップ部分を補完し、飛び出した部分を収めるために5.3dB全体のゲインを下げますよという設定です。これは実際に聴感でチェックしながら、修正後にCD全体で最大レベルでクリップしないように設定した値です。



Declip使用前
pure_before.png


Declip使用後
pure_after.png


全体のレベルが5.3dB落ちてしまうのも気になりますが、波形を見た感じで精神衛生上とても良い感じになったと思います。


pure_hikaku.png

ProToolsに並べてレベルを揃えて比較試聴します。クリップ歪の出ていた部分はまず気づかないくらいに修復することができました。


波形比較
pure_hikaku2.png


ちなみにクリップ歪を自動的にチェックできるツールもあります。
pure_meter.png

今回のようにはっきりと目視でわかるノイズの他に、インターサンプルピークなどと呼ばれるサンプリング間に仮想的に存在するクリップによる歪についてもチェックできます。問題の箇所を再生するとログがダダダーっと流れるのが爽快です。





さて、歪問題についてはこれでバッチリですが、これらの作業をやっている間にもうひとつの問題を発見しました。
高域の15.75kHz近辺に常にノイズが乗っています。耳の良い人には「ピー」と聴こえるはず。

pure_spect.png

こんな感じでレベルとしては-60dB程度とごく微量なのですが、こうやって山が立っていると気になりますね。
周波数からして、テレビの水平走査周波数だと思います。ケーブルが近接していて拾ったとかでしょうか。

pure_noise.png
このように音のある部分、ない部分にかかわからずレベル一定で乗っているので、おそらく2ミックスの段階かマスタリングの段階で混入したのではと推測されます。


これも除去は簡単。フォトショップの操作と同じように、取り除きたい部分を選択ツールで囲って削除を行うだけ。

処置前
pure_noise1.png


囲って…
pure_noise3.png



削除!
pure_noise2.png



処置前
pure_spect3.png


処置後
pure_spect2.png


バッチリです。




ちなみにこのノイズですが、曲によってレベルが若干変わったり、周波数もズレがあるようです。
pure_noise4.png


Tr.10は15.75kHzのノイズが極小さく、Tr.12にあたってはノイズの存在が認められませんでした。録音や編集の方法が違ったのでしょうか?
ちなみにライナーノーツやweb上のインタビューを読むと、ボーカル曲はProToolsによる録音、インスト曲は2インチアナログMTRだそう。全曲であるかは不明なものの、マスターはアナログテープを用いているとか。

いずれにせよ、マスタリング、もしくはそれに近いミックス作業の終盤あたりで混入したのではないかと思われます。
15.75kHzはレベルが低いこともあって聴感で気づけるかは疑問ですが(そういえば私もまだちゃんと聴いていなかった…)、ボーカルの歪は制作中に誰も気づかなかったのでしょうか? アイドル物のJ-POPとかならまだしも、一応音質を売りにしているCDでここまであからさまなクリップ歪は正直どうかと思います。
まあ、6dB音圧レベルが下がった場合のクレーム数と比べたらクリップ歪に気づいてクレームを入れるオーディオマニアは少ないと判断したのかも、しれないですけどね



こうやって完成したものを、CDマスタリングソフトを使って元の盤からCUEシートを吸い出して、オーディオファイルを差し替えてCD-Rに焼いて自己リマスタリング盤の完成です。これでクリップ歪がなく安心してPure 2を鑑賞することができるようになりました。
pure_master.png



記事中においてメインで使用したオーディオ修復ソフト「iZotope RX 2」は下記のメーカーサイトでデモ版が入手可能です。上記のパラメータを使用してクリップ歪が改善されることを是非お試しください。
ttp://www.izotope.com/products/audio/rx/download.asp

なお、同サイトでクレジットカード決済、ダウンロード販売で簡単即時に安価で購入可能です。概ね日本語対応みたいですし私も簡単に買えました。
別に回し者ではないですが、便利でいいツールですよ。


※追記
ミックス段階で歪が発生した可能性が否定できないためマスタリングが悪いと書くのをやめたのですが、こうやってユーザーサイドで修復可能であるということは当然マスタリング段階で気づいて修復することも可能だったはずです。そう考えるとやはり責任はマスタリングにあるのでしょうか? ライナーノーツには国内トップクラスのスタジオのチーフエンジニアの名前が記されているのですが、一体どうしたものでしょうか。


CD全体で差分出してみたよ。
pure_clip2.png

クリップの量よりクリップした部分が何の音であるかが問題みたい。やっぱボーカルの歪は分かりやすい。改めて聴くとTr.3もかなり歪が気になる。
マスタリングって曲ごとで聴きながら調整するものだと思っていたけど、これを見るとおおまかにざっと決めて、あとは同じ設定で流し込んだだけにしか見えないなあ。
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Thinkpad ACアダプター ショートによる発熱・故障

ノートPCを持ち運んで使って、戻ってきて充電しようと思ってプラグを持ったら、なんか熱を持ってて不自然に思ったんですよ。その時は気に留めなかったんですが。

その後、使っていたら、ピポッピポッって充電開始音が何度も鳴るわけです。
ああー。断線でもしたかなーって思ったんです。

仕方ない、新しいの買うまで補修して使おうかと思って、被覆剥いたらあらビックリ。
内部絶縁体が破壊して、20Vのラインがショートしてました。

発熱はこれが原因だったんですね。

DSC_3108.jpg


DSC_3107.jpg


DSC_3113.jpg


この構造ちょっとマズいんじゃねと思いつつ、一応メーカーに確認しましたが、リコール対象にはなっていないらしく、「故障だから新しいの買ってね。解析はしないよ」ってことなので、注意喚起を込めて記録しておきます。

まあ、メーカーの言い分もごもっともで、電安法関連できっちりやっていれば、短絡したところで事故には繋がらないはずなので、ただの故障で済ませても問題ないと思うんですが、ショートとか発熱とか焦げるといったのは気分的に良くないですね。

同じの買うのも嫌だし、どうしようかな。


LXU-OT2 帰還部のコンデンサ

前の記事のコメントあたりで書いた、周波数特性を伸ばすために信号周りのコンデンサを付けない仕様を試してみました。心なしか高域が伸びたようにも感じるんですが、ちょっとマズいです。

OPA2604+OPA2134の組み合わせにしたときに、寄生発振が起こりました。測定上ではなく普通にヘッドホンで聴こうとした時に、ジュワーみたいな音がして。あーあって感じ。

過去の記事に書いたけれど、このあたりのオペアンプは不安定気味のようです。そもそもボルテージフォロアに近い動作なので仕方ないのかもしれません。

というわけで、コンデンサは入れておいたほうが良さそうです。

格安IPS液晶ディスプレイ

そろそろワイドディスプレイ欲しいなーとか思っていたら、なんとIPSパネルにもかかわらず27インチで2万5千円という格安の液晶ディスプレイをみつけたので買ってしまいました。

いままではナナオのVAパネルだったんですが、買った時から不満でした。なんかヤフーのロゴの赤色が不自然だったり、モニタを見る角度で特定の色だけ変色するような感じでした。
その前はナナオのIPSパネルで満足していたので、いやほんとガッカリで。

今回買ったのはAOC i2757Fhというモデル。聞いたこともないメーカーですが、IPSならいいやってことで即決しました。


もちろんそのまま使うのではなく、キャリブレータでプロファイル作って補正します。
このマウスみたいな光センサを画面に貼り付けて、専用ソフトを走らせることでRGB各色ごとのガンマカーブを補正できます。
IMG_0403.jpg

Thinkpadもそうだったんですが、LED液晶って青色の特性が悪い印象があります。そのままじゃ不自然な真っ青でネット上での評判も悪かったのですが、キャリブレートすることで何とか普通に使えるレベルになっています。

今回も補正のカーブはこんな感じに。
AOC_monitor_calib.jpg

青色の明るい領域で直線性がないっぽいですね。


デフォルトでも十分綺麗な絵が出ていましたが、写真弄りでも安心して使える画質になったと思います。
あとはパネルの不良が出ないことを祈るのみ。保証は本体3年、パネル1年という、なんだか普通と逆っぽい印象ですが…。

IMG_0405.jpg

コーヒー焙煎用の温度計

DMMを通じてPCでログ取れるのも便利なんだけど、普段使うにはシンプルでセッティングに手間のかからない簡単なメーターが欲しいなってことで組みました。

IMG_0379.jpg


回路組むのめんどくせーなってことで、オペアンプとか使わずになるべくシンプルにしようとした結果、計算がめちゃくちゃ大変でした。

100μAの電流計を使って焙煎に必要な温度をカバーし、なおかつ重要な範囲を拡大表示できるように、また電源もLEDのVfを利用して回路をより簡単にしました。


表計算ソフトを使って、様々な条件がうまく噛み合う値を算出しました。
メーターの目盛もリニアでなくなるため、目盛の角度も計算によって割り出します。
目盛1


目盛



回路はこんな具合で。
温度計回路図



中身
IMG_0378.jpg



IMG_0385.jpg



次回の焙煎時に実戦投入してみます。

LXU-OT2 光出力かっちょええ

しかも普通に実用できるし、GNDアイソレートもできるし。

つや消しテプラいいな。

DSC_3065.jpg

LXU-OT2 S/PDIF出力 追加

アクリルの薄型ケースに収めるにはRCAジャック取らないと無理だよね。

ライン出力は別に要らないと思うけど…。

んー。RCAも1個ならつくんだけどなあ。


ということでRCAジャックを切って1個にしてみたwwwww



1個で2ch送れるS/PDIFにすればいいじゃないか。


IMG_0371.jpg


IMG_0372.jpg


分圧抵抗は56Ωと110Ω。

PCM2704からは3.3Vで出てくるので、これを75Ω送出で終端時0.5Vくらいになるように、方程式を組んでみると240Ωと110Ωの分圧になるのだが、PCM2704の出力インピーダンスが180Ωくらいあるようなので、それを差し引くと56Ωってワケ。
計算上では出力インピーダンス75.02Ω、開放1.05Vになるはず。バッチリ。


ちなみに光出力を同時に行う場合は1kΩの抵抗を200Ωほどまで下げないとダメっぽい。

LXU-OT2 アクリルケース

先日は断面がガラスっぽい緑色仕様のものを掲載しましたが、通常の透明アクリルでも用意してありました。

つや消しタイプのラベルとマッチしてなかなかいい感じだと思います。
DSC_2936.jpg



光デジタル出力もバッチリw
DSC_3011e.jpg



なお、RCAコネクタをつけた場合はスペーサーを高くするとこんな感じに収まります。
DSC_3024.jpg






※追記

ラベルの貼り方、こっちのほうがシンプルでいいね。
DSC_3052.jpg

LXU-OT2 ケース試作品

DSC_2918.jpg


第二期のケースの試作品が上がってきました。なかなかいい感じです。

自分でやったら流石にこうキレイには加工できないよなー。


数量単価などの関係でいくつ作るかは検討中です。1,2個だとあまりにも高かったりするので。
場合によってはまた展覧会しようと思います。
需要ありますかね。

USBアイソレーター(2)

まあ、とっくに入手してあったんですけどね。

IMG_0352.jpg


ざっとチェックしてみましたが、効果は絶大です。
私みたいに同一PCを用いてUSBオーディオ機器をUSBオシロで測定したいとか、PCオーディオでヘッドホンで完結せずライン出力を使用する等で複数の機器と接続される場合にもってこいだと思います。

まずは秋月の9VスイッチングACアダプタでチェックです。

ノートPCにアイソレータ経由で例のUSB DACを接続。別ポートにUSBオシロを接続します。
オシロのプローブは先端をショートさせた状態で、USBのPC側のGNDとデバイス側のGNDそれぞれに接触させた状態で波形をチェックします。PC側のGNDに接触させた状態はアイソレーターを用いない場合と同等です。
いままでは共通GNDの問題でノイズやDCバイアスが乗って困っていました。
IMG_0353.jpg



■PC側 カップリング DCにて
host1.jpg


こんな感じでバイアスが乗ってしまいます。


■デバイス側 カップリング DCにて
dev1.jpg


見事に改善されています。


続いてACカップリングにて電圧軸を拡大してノイズ量をチェックします。


■PC側 カップリング ACにて
host2.jpg


■デバイス側 カップリング ACにて
dev2.jpg


アース電流によるとおもわれるノイズの軽減効果も確認できました。バッチリです。




しかし、もう少しチェックしておきたい項目があります。AC電源からの容量結合による電位の発生です。

主にスイッチング電源ではノイズフィルタのコンデンサによってDC出力がACラインに吊られてしまいます。
これは日本のコンセントが片側接地されていることが原因です。

きちんとした電源は今後、設計・製作していくつもりですが、さしあたり鉛バッテリーで比較テストします。

ノートPCにACアダプタを接続した場合、バッテリーを使用した場合
アイソレータにACアダプタを接続した場合、バッテリーを接続した場合

それぞれの組み合わせでPC側およびデバイス側のGNDをDMMを用いて対地間の交流電位を測定しました。

IMG_0355.jpg

PC関係だったらフィルタのYキャパシタの影響で数十ボルトくらい当たり前のように電位が発生します。
インピーダンスの差こそあれ、決して望ましいものではありません。
機器が複数接続されるなど、酷い場合は感電や火花が散ることさえあります。


測定結果は以下の通り
USBISO_graph 1

やはりスイッチング電源を用いるとこのくらいの電位は発生してしまいます。
電源自体をアイソレートトランスで分離してしまう方法もあるのですが、いずれにせよGNDラインはコンデンサで引っ張られてしまうので、複数の機器が接続される場合は根本的解決にはなりません。

私的にはなるべく各機器をアイソレートしておき、必要に応じて接続し、接続してもGND間に電流が流れない状態を作り出すのが理想と考えます。

USBアイソレータ用にリニア電源組んだとして、この値をどのくらいまで抑えられるのか。これが次の課題です。

USBアイソレーター

問1



USBオシロでの測定用や所謂USBオーディオのGNDノイズ問題回避のためにUSBアイソレーターを組もうと思います。

USBアイソレータICのADuM4160を使った基板がイトウ電子販売より発売されており、毎日のように在庫数が減っています。
http://it-densi.ocnk.net/product/150


市販品と比べるとかなり安価ですし、USBの信号ラインはこれでいいと思います。
しかし問題はバスパワー。

ここでスイッチング電源を使ったらAC経由で少なからず他の機器と結合されてしまいます。YキャパCキャパ入ってると確実にマズイです。

じゃあトランス式ACアダプタかな、といっても今時トランス式自体見かけないなのに、そのなかで仕様が適合してマトモなものを探すのが大変です。

バラで部品買って組むとして、トランスは市販品で例えば6.3V 500mAだとすると500円くらいからあるけれど、
どうせなら仕様を詰めて小型に組みたいし、なるべく一次二次で容量結合とかしないようにしたいよね。
ってことで、見積もり貰ってみようかなーとか思っています。
電源トランスのノイズ、というか結合とか手を出したことのない分野なので色々勉強しながらやってみようと。
容量は500mAでいいかなと考えています。ハブ内蔵する案も考えたのですが、ここで分配してしまってはアイソレートの意味がありません。面倒ですが、アイソレータが必要な状況なら各デバイスごとに分離べきです。
基板に載っている低ドロップレギュレータを使って、入力のダイオードは取り去っても良し。商用電源が若干電圧降下を起こしても5V 500mAが確保できるように、かつ無負荷に近い状態でもなるべく電圧上昇が防げたらベターです。


で、冒頭の問題ですが、どこをどう繋ぎましょうか。
DC電源GNDに関しては上記のUSBアイソレーターに電源フィルタが入っていてデバイス側のGNDとUSB側のGNDが一致しないために項目に入れてみました。
他にも実際には扱わない部分もあるかと思いますが、どう繋ぐのか考えてみましょう。

コーヒー焙煎

オーディオ関係ないのですが、単独でサイト作るほどでもないので1ページ使わせてください。

1年ほどかけて研究してきたコーヒー自家焙煎ですが、ようやく形になってきたので記事にしておきます。


オーディオ大好きなfixerこと私が、オーディオの次に好きな趣味といえばももクロちゃんコーヒーです。

コーヒー好きってのも段階がありまして…

1.インスタントコーヒーとか缶コーヒー

2.スーパーで挽いてある(orセルフで挽いて)豆を買ってきてペーパードリップ

3.自家焙煎の店で買ってくる

4.やっぱり豆は淹れる直前に挽かないとダメだよね

5.豆は自分で煎らないと(←いまここ)


てな具合です。
何故にコーヒーを自分で煎るかというと、第一にコストです。
ある程度の豆を自家焙煎の店で買ってくると高い豆でなくとも200gで800~1000円くらいはします。
200g買っても我が家では3日で無くなります。月1万円のコーヒー代はけっこうな出費です。
生豆だったら1000円あれば1kgくらいは上等な豆が買えます。

あとは好みのコーヒー豆屋が近くにあるかという問題もあります。コーヒーは鮮度が命なので焙煎してから何週間もした豆を使うわけにもいかず、まとめ買いができません。


ということで自分で焙煎を始めたのは、およそ1年前の話です。
家庭用の焙煎機なども色々検討したのですが、1度に焼ける量が少なかったり、マトモなものは10万円以上したりするのでコーヒー代のコスト削減には繋がらず購入には至りませんでした。なんとかして安価に手軽に焙煎する方法を考えることにしました。


■第一段階 フライパンで焙煎

CA3G0984.jpg

フライパンや陶器の鍋で焙煎する方法は割と有名ですが、一度に煎れる量はせいぜい100g以下ですし20分もの間鍋を振り続けなければならず、日常的に行うのは現実的でありません。
試験的に数度やって、やめました。



■第二段階 ホームベーカリー+ヒートガン

CA3G0016.jpg

CA3G0017.jpg

この方法は半年以上の間、合計10kg以上は焼いてお世話になりました。
ちょうど使い古しのホームベーカリーがあったことと、ヒートガンがあったので熱風式焙煎ができるんじゃね? と考えていたら動画サイトをみると実例もありました。
ホームベーカリーのヒーターでは火力が足りないのでヒートガンで熱するといいとのこと。熱風式なのでチャフ(豆の皮)も飛ばせて楽ちんです。

しかし、困ったことにせっかく買ったSUREこと石崎電機のプラジェットがコーヒー臭くてたまったもんじゃありません。熱収縮チューブを処理する度にコーヒーくせぇ。


ということで考えたのが


■第三段階 ヒーター増設ホームベーカリー

なんとかヒートガンを使わずに、なるべく少ない道具で簡単に焙煎できる方法がないかと思い、まずはホームベーカリーについているヒーターのみで焙煎を試みました。いいヒーターがついているのですが400Wなのでヒートガンが1kWあることを考えるとどうみても非力です。
なんとか焙煎できたものの、40分~1時間弱かかってしまいました。

こりゃ改造してヒーターを強化するしかないなと。
するとなんということでしょう。ヤフオクで1000円以下で中古のホームベーカリーが売っているじゃないですか。

というわけでニコイチにしてヒーターを2本にしました。

IMG_0094.jpg



IMG_0099.jpg



IMG_0102.jpg



これがもう絶好調!!

IMG_0113.jpg


300gという豆の量でもどんどん加熱してガンガン煙吹いて20分少々と、丁度いい時間で焙煎完了。




しかし困ったことに、ヒーター倍増で、しかも100V連続稼動ということで…



プラパーツが溶けた!
IMG_0110.jpg


フタが溶けまくりんぐ!!
IMG_0114.jpg




それもそのはず、192度の温度ヒューズは当然のように未接続。
後に計測して判明するのですが、このとき温度は230度くらいまで達していたようです。
温度ヒューズ、繋がずにして切れているんだろうな。キケンw

IMG_0347.jpg



この後、プラパーツは釜との接触面を削ったりしてなんとか凌ごうと思います。




で、今回は温度測定を行いながら焙煎を行なってみました。

IMG_0342.jpg



ホームベーカリーにサーミスタがついているのですが、仕様がわからないためいままで使わずにいたのです。
室温や熱湯などで実測し、なんとか定数を割り出しました。
B定数4100K、50kΩ @25℃程度のようです。とりあえずDMMで測定した抵抗値をRS232C-USB変換を経由して1秒刻みでPCに記録するシステムを作り上げました。


グァテマラ アンティグア 約350g

気温10℃ 釜予熱約100℃

ヒーター800W 連続運転

ちなみに若干焼きムラが出たので350gは若干多すぎたかもしれません。


焙煎前の豆はこんな感じです。石ころとか虫食い豆とかカビた豆も入ってたりします。コーヒー豆のカビは一発で肝臓病のカビ毒アフラトキシンが入っている可能性もあるとかないとか? 選別しないで焼いちゃうところもあるとかないとか。自分で飲むものなのでひと通り選別します。品質が悪い豆のときは全粒目を通します…。
IMG_0320.jpg



12分経過
IMG_0332.jpg


16分経過
IMG_0335.jpg


21分経過 完了間近
IMG_0338.jpg


出来上がり
IMG_0346.jpg

350gという量が多すぎたのか若干ムラが出てしまいましたが、まあいい感じだと思います。
ちなみに家庭用の焙煎機で一度に350gも焼けないですよ。



気になる温度変化は
20130206焙煎温度グラフ

途中で温度が下がっているのは、撮影のためフタを開けてしまったからです。
ヒーター連続運転ということもありますが、焙煎後期は思っていたより高温でした。
200度超えたらヒーター1本切っても良さそうです。
次回はそんな感じでやってみようと思います。



ちなみに今回の焙煎の後に、とてもいいソフトを見つけました。



任意のサーミスタと、温度測定機能のないDMMでも温度表示が可能な通信ソフトです。
http://www.ts-software-jp.net/products/tsdmmview.html

TsDMM.png


使用するサーミスタの仕様、B定数4100K、50kΩ @25℃

これをもとにエクセルとかで温度対抵抗値の値を計算します。

=50000*EXP(4100*(1/(温度+273.15)-1/(25+273.15)))

みたいな感じで。
それで例えば10℃ステップ位で値を出してコンマ区切りのCSV出力して
センサ特性定義用ファイルを作成します。


-----------------------------

START:
NAME:Temp. 4100K 50kOhm
MODE:Ohm
UNIT:'C
TYPE:

116.57,260
135.02,250
157.30,240





103597.50,10
176024.53,0

END:

-----------------------------


これで次回からはもっと手軽にデータが取れそうです。


良い結果が出てきたらまた報告します。
2000円で作れるコーヒー焙煎機、いかがでしょうか。

LXU-OT2 改めて特性チェック

そういえば完成形になってからRMAA測定を行なっていなかったのでやってみました。

もうここまでくると機器の評価というより使用するオーディオインターフェイスの性能や、測定に関する技術や環境の限界だと思います。単一で入出力を持つ機器の評価に比べて、出力のみの機器を評価するのは難易度が高いです。
悪い値を出すのは簡単ですが、良い値を出すのは難しいですね。

試行錯誤した結果、ノートPCで仮想ASIO経由でLXU-OT2より信号出力し、別のPCにMbox2 Proを接続してこれのライン入力に被測定信号を差動で入れ、録音したファイルを解析しています。クロック非同期によるうなりの問題は測定結果に影響しないようだったので幸いでした。

今後はUSBアイソレータを組む予定もあるので、こういった問題も回避できたらなと期待しています。


長くなりましたが結果をどうぞ。

LXU-OT2_Custom_final2.png


周波数特性はExcellentを狙える気もしなくもないですが、PCM2704の限界を調べていないことと、高域ノイズや聴感のことを考えるとこのくらいで留めておくのが良いかなと思っています。

どうでしょうか。もう頭打ちまで行ったと思うんですけどね。



※追記

ノーマル機でチェックしたところ、PCM2704の出力自体は16kHzで-0.18dBとかでさほど落ちていない様子。
よって数段にわたるCRフィルタで少しずつ削られているとみられます。
ノーマルにしろ改造機にしろ可聴外ノイズを減らすべく時定数はギリギリになっているため結果的に20kHz近辺が若干削られてしまう結果になったと考えられる。
いくつかのCを取り去れば可聴内での周波数特性はフラットになり、RMAAでの評価は高くなる。可聴外ノイズについてはRMAAは評価の対象外である。
というわけでRMAAで成績を上げたいのならCは取り去るべき。可聴外のノイズをなるべく抑えたいのであれば現状あたりが良いと思います。以前の記事に書いてあるとは思いますが、私は後者を選んで設計しています。
可聴外ノイズダダ漏れのDAコンバーターはけっこうある、というか大抵はそうなので試しに取ってみるのも有りだと思います。

LXU-OT2 クロック交換

PCM2704の12MHzの水晶はUSBのクロックだから交換しても関係ないよという認識だったので、まったく興味がなかったのですが、噂もあるので一応調べてみました。

USBオーディオの転送モードとかいろいろ難しい話はあるのですが、忘れてしまいました。
とにかくデジタルオーディオのクロックに12MHzの水晶は使われてないよってことだったはずです。

あんまり面倒なことはやりたくなかったので、LXU-OT2のS/PDIF出力をアナライザに入れてサンプリング周波数を監視しながら水晶をヒートガンで炙って、水晶の発振周波数とS/PDIFの周波数を見ればいいかなと思って実験したのですが、12MHzの水晶が案外優秀なようで熱しても目に見えるほどの周波数変化はありませんでした。当然S/PDIFのほうも変動しません。

仕方がないので、S/PDIFから分周されたLRCK(×1Fs)と水晶発振の12MHzをオシロに入れてみましたが、48kHzと12MHzだったら250倍で整数倍なので同期していいはずなんですが、波形が流れてしまいます。まあ同期していない=オーディオのクロックはPC依存だから関係ないよってことだと思います。

IMG_0313.jpg


じゃあPC変えてチェックするしかないねってことで。
わざわざデスクトップPCのある部屋からアナライザのある部屋まで110Ωバランス変換してデジタル出力を引っ張ってきて、ノートPCを接続したときとでLXU-OT2から出力されるS/PDIFのサンプリング周波数が変わるかどうかをチェックしました。

ノートPC 47.9985kHz
デスクトップ 47.9992kHz

ということで、やっぱ基板に載ってる水晶なんて関係ないよねー。って結論でいいんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。


※12MHzのクロックを、規格ギリまで上げてオーバークロックすればデータ転送速度が上がって取りこぼしによるノイズが減ったりしないのかなあ。まあ普通に使っている分には取りこぼしはないようだけどさw


ちなみに私はピッチ関連はけっこう敏感な自信があります。
以前、弟がノートPCで音楽再生してて気になったので「なんかそれピッチおかしくね?」って指摘して測定してみたら何セントだかズレてて、特定の手順で操作をすると時々微妙にピッチがズレる問題が発覚したことが。
あとはピアノのiPhoneアプリをDLして、どうもピッチ気持ち悪いなと思って測ったらA=443Hzで即ゴミ箱放り込んだり。
でもさすがに47.9985kHzだったら、わからないなー。A音換算で439.98625Hzだもん。

これがわかる人なら、ワードクロック入れたほうがいいね。

LXU-OT2 展覧会

ふとした思いつきで主力勢たちを展覧会に出してしまったので、残り物で自分用を組みました。

コンデンサはCapXonとJackConで、今となってはなんだか音は歪っぽくクリアじゃないけれど、当初からずっと共にして一緒に戦ってきた愛着のある1台です。

-delta_luxman.jpg


とりあえず1クール目は終了。
2期は来るか!?

プロフィール

fixer

Author:fixer
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頒布中のバランスキット関連はこちら

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