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ChouChoのハイレゾ、謎レゾ

発売わずか3時間足らずでe-onkyoのランキングで1位になったという、Chouchoのハイレゾ。

売れているという割には、試聴音源を聴くと音質があまりにも悪い。
同時に配信開始された、TVアニメ『咲-Saki-』ED主題歌 「熱烈歓迎わんだーらんど」の試聴も、ありえない極悪音質で、twitterでは64kbpsの音とか、昔のエロゲーの音とか、AMラジオの音とかいわれる始末。
そりゃそうだよね。ハイレゾの試聴より、iTunesStoreの試聴のほうが明らかに音が良いんだもん。

配信開始日にe-onkyoのサイトの障害があったことや、配信開始が事情により遅れたこともあって、もしかするとストリーミングが上手くいってないんじゃないか? なんて憶測もありましたが、まあいいや買ってみればわかるってことで、1回400円のガチャポンでもやる気分で購入してみました。


購入したのはアルバムで1曲目の「flyleaf」という曲。24bit96kHzのWAV版です。


まずはファイル情報から。

ProToolsのヘッダ情報が残っていました。

choucho.png

えっと、意味がわかりません。24bit96kHz版を買ったのに、なぜか「24bit48kWAV」の文字。そしてこの曲のシングル発売の1ヶ月前にあたる2012/07/06の日付。

そもそもこの楽曲は


48kHz/24bitのオリジナル音源を96kHz/32bit(floating)環境にてハイレゾ音源用のリマスタリング作業を行う「HD RENEWAL MASTER」
有名ミュージシャンの作品を数多く手がける名マスタリングエンジニア、原田光晴氏が手がけている。

ということで、ビクターでやっているはず。普通、マスタリングスタジオならProToolsなんかで録らないし、サンプルレートや日付など、不自然な事ばかり。


こうなってしまった理由を考えると、

「これはリマスタリングしたんじゃなくて2mixのwav開いてアップサンプリングして上書き保存した」


んじゃないかって事になるわけです。
まあ、マスタリングスタジオでwavelabあたりで開いて、DAW上で完結するようなマスタリングをしていればこうなる可能性もありますが、こういうところって一回アナログにしてマスタリングするのが普通みたいだし、やっぱりなんか違和感。



で、波形の確認です。
choucho2.png

はい、べったり海苔波形。


拡大すると
choucho3.png

もうガチガチ。


続いて、スペクトログラムで周波数分布を確認します。

choucho4.png
24kHzでバッサリのニセレゾなのはいいとしても、マキシマイザ掛けた時の高調波が少ない気がするので、48kHzの段階で既に海苔になってたんじゃないかな?


音質、酷いもんです。歌は割れまくってるし、コンプかかりまくりでグチャグチャの音質です。ハイレゾどころか、ラジオといわれるのも納得な悪音質です。

上記を踏まえても、原田光晴氏が96kHz32bit floatでリマスタリングは、嘘なんじゃないかな


適当にアップサンプリングして保存しただけの、ニセレゾ音源でしょ。
もし、ニセレゾでは無かったとしても、これは誰もが認める糞音質。クソレゾ音源認定で間違いないでしょう。


64kbpsのMP3みたいな音源、ハイレゾで売るなーw
しかもアルバムだと4,200円。


グチャグチャで声も割れまくりの音源、知らないで買ってしまったファンの方が可哀想ですが、一番可哀想なのは歌っているChouchoさんなのではないでしょうか。


まさかここまで酷いものを販売するとは思いませんでしたよ
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ハイレゾ音源データの品質および、制作に関するガイドライン(草案

ハイレゾ音源データの品質および、制作に関するガイドライン(草案)


※随時、加筆修正していきます。


■(社)電子情報技術産業協会(JEITA)による「ハイレゾの定義」
http://www.phileweb.com/news/audio/201403/27/14299.html

上記より要約すると概ね、44.1kHz 24bit以上のフォーマットが「ハイレゾ」と定義される。サンプリング周波数が48kHzを超える場合は16bitでも「ハイレゾ」である。

CD収録の44.1kHz 16bit音源をハイレゾスペックにアップサンプリングしたものは除外され「信号としてはハイレゾ」扱いとなる。



■「ハイレゾ」として問題がなく、望ましいケース

(1)完成フォーマットと同一、もしくはそれを上回るフォーマット形式でレコーディング、ミックスダウン、マスタリングされた音源

(2)アナログマルチテープにレコーディングされ、アナログマスターテープにミックスダウンされたマスターテープから、完成フォーマットと同等以上のADコンバートを経て制作された音源


■「ハイレゾ」として問題のあるケース(ニセレゾ)

(1)「ハイレゾ」に満たないデジタル録音の2ミックス音源(CDやCDマスター、DATなど)から、演算によるデータ変換(リサンプリング)を行って変換された音源


■「ハイレゾ」として配信するにあたり懸念事項があり、注意が必要なケース(ニセレゾ扱いの可能性あり)

(1)制作段階で、完成フォーマットに満たない形式で録音、処理された経歴のある音源を用いる場合

例:アナログマスターテープであっても、制作段階で完成フォーマットの形式に満たないレコーダーが用いられている音源。96kHzサンプリングの完成音源に対して、48kHzのマルチレコーダーが用いられている場合。

例:サンプリング周波数96kHzの音源であるにもかかわらず、サンプリング周波数48kHzのデジタル式エフェクター等が用いられており、サンプリング周波数48kHz相当の信号しか含まれていない音源。


(2)「ハイレゾ」ではない音源をアップサンプリング以外の方法を用いて変換した音源

例:K2HDなどの補完技術を用いて、非ハイレゾ音源から変換を行ってハイレゾ化した音源

例:非ハイレゾ音源を一旦DAコンバートし、音質調整を行った上で、ハイレゾフォーマットで再度ADコンバートし、録音された音源


(3)CDへの収録内容に技術的問題があったにもかかわらず、正常な音源をハイレゾとして配信する場合

例:0dBFSを超えるクリップ歪を多く生じているCD音源に対し、クリップしていないものをハイレゾとして配信し、ハイレゾの効果を誤認させる音源


上記に該当する音源を配信する場合は、誤解を招かないよう理由を明示することが望ましい。



■「ハイレゾ」に見合った音質でない音源(クソレゾ)


(1)CD版より音の悪い音源

例:CD版よりクリップ箇所が多く音割れの発生など、聴感上問題のある音源


(2)ハイレゾ音源のフォーマットに見合った音質でない音源

例:「22.05kHz 8bit」や「64kbps MP3」相当にしか聞こえない音源



■フォーマット形式の選定について
記録フォーマットの数値は大きいほど良いとは限らず、データ容量の観点からも適切なものを選択したい。楽曲表現の方向性、リマスタリングの場合はマスター音源のフォーマットを考慮しつつ、マスタリングエンジニアによる音源の確認を行った上で決定するのが望ましい。

■録音品質についての配慮の必要性
従来のCD向けの制作プロセスに対し、ハイレゾフォーマットの数値を選択しただけでは、ハイレゾ音源として相応しい品質の音源の制作は望めない。
CDフォーマットで不可能であった表現を積極的に取り入れること。
フォーマット形式に見合った音質を提供するよう、心がけること。制作にかかる予算や期間についても従来を超えるものを確保し、録音の品質向上に務めること。



■記録レベルについて
現在発売されているCDではクリッピングを起こしたものが多く存在する。
クリッピングを起こした音源は、ハイレゾとしては認められません。
また、マキシマイザー(デジタル方式のピークリミッタ)を用いることは、ラウドネスウォーの加担となるため推奨しない。
参考レベル: 楽曲中のピークで-11dBFS=0VU 程度まで


■「TRUE STUDIO MASTER」配信の推奨
ミックスダウンの完了したマスター音源のファイルに手を加えずそのまま配信する「TRUE STUDIO MASTER」や、アナログテープからデジタル録音したデータに対し、人の手による音質調整を施さずにそのまま配信音源とする方法は、オリジナルの尊重という観点から推奨したい。


■WAVファイルのヘッダ情報について
WAV形式で配信されている音源にはDAW固有の拡張されたヘッダ情報が含まれているものがあり、再生機によっては不都合が生じる場合がある。ヘッダの情報は音源ファイルの判断材料となるため、敢えて改変する必要はない。プレーヤ側で、あらゆるWAVファイルに対応できるようにすることが望ましい。


■CDパッケージとの違い
・同一アルバムであっても、CD版に収録されている楽曲がハイレゾ版では省略されているケースがある。これは望ましくない。
・CD版のライナーノーツ等に記載されている情報等は文字情報のほか写真や歌詞を含め、ハイレゾ版においても記載すること。



■本当にあった、マズい音源

・マスタリング歴10日の人がマスタリングと称してアップサンプリングした音源
・アナログレコード、CD、圧縮音源と比較した際に、聴感で判断できる程の速度偏差のある音源
・ハイレゾ演出のためか、過剰な高域増強が行われ、耳が痛い音源
・昭和のタイトルにもマキシマイザーを掛けてしまい、質感の失われた音源
・ハイレゾならではの記録帯域に異常なノイズが含まれている音源
・ナイキスト周波数のサイン波が大きなレベルで混入している音源
・96kHz 24bitのアルバムなのに、1曲だけ手違いで44.1kHzだった音源

■再生機について

・「ハイレゾ相当」「ハイレゾ並」表現について
MP3やCDフォーマットをハイレゾ相当にする機器に関しては、ハイレゾのレートを具体的に記述することが望ましい。

・ハイレゾ対応プレーヤでは、再生フォーマットに対してナイキスト周波数までの信号をなるべくフラットに出力することが望ましく、急激な減衰特性は避けること。ダウンサンプリングや、下位ビットを切り捨てたりしてはならない。



【その他の検討事項など】


■DSDについて

制作段階でPCMと変換を行き来している音源
完成までの間にDSDとアナログの変換を過剰に重ねた音源



■ビット深度の扱いに関して

・16bit音源から24bit音源を制作しても、必要な処理を行うにあたり演算精度の維持のため意義があるとも考えられる。
・16bit精度のマルチレコーダーで録音された音源は、ミックスダウンによってダイナミックレンジが向上されるので24bitで扱う意味があるが、ノイズレベルなどの面では不利である


■新譜においてハイレゾフォーマットによるレコーディングが可能であるにも関わらず、あえて下位フォーマットのマスターから補完技術を使い上位フォーマットのハイレゾ音源に変換する手法

マスタリングにおける補完技術の使用は本来、良質なマスターを失った過去の音源を復元するものであったはずだが、これを新譜の制作においてエフェクターとしてクリエイティブに用いることの是非について。



【参考資料】

前田さんがハイレゾ配信に反対しているもう1つの理由とは何でしょう?
、“彼らの音源は20年後も価値があるから、今、ハイレゾのファイルをばらまくようなことはしない方がいいよ”って言って、作っていない。ホント、マスターを渡すバカがどこにいるんだよ……。
http://rittor-music.jp/sound/column/streaming_alter/44344


WALKMAN F880シリーズの特性とか

ハイレゾウォークマン NW-F880シリーズ(容量違いF885、F886、F887のうちF886)の特性など

twitterで書いたのをざっとまとめておきます。


まずはRMAAの測定結果から。
使用インターフェイスはRME FirefaceUCのライン入力1,2です。

■ヘッドホン出力 ボリューム最大より3つ下 ノンクリップ最大 無負荷にて
WALKMAN F880 Headphone

■ドック(WM-PORT)出力
WALKMAN F880 dock


ヘッドホン端子にオーディオテクニカのATH-IM50を接続してチェック。
iPodではボリューム最大でもほぼ聞こえなかったサーという残留ノイズが、WALKMANではボリューム最小でも聴こえる。無音時に「サープツ、サープツ」と繰り返すのも聴こえる。ボリューム操作時に「ヴヴヴ」というデジタルノイズが聴こえるときがある。なんだかなー。


最大出力、無負荷時の特性をFFTでチェック。
ハイレゾWALKMANは最大出力が劣ってるし、歪も多い感じ。
walkman_THD.png
iPodの場合はボリューム最大でも0dBFSの信号が問題なく出力できるが、WALKMANの場合は歪のない信号が出力できるのはボリューム最大からボタン3回下げた位置まで。


最大ボリュームで歪が増加したときの波形。単純なクリップじゃなくてデジタルアンプの独特な波形な感じ。
walkman_waveform.png



無負荷の最大レベルが560mVでTHD+N可聴域で0.7%(クリップ)、ボリューム3つ下げて340mVで0.006%。出力インピー
ダンスは大体3.5Ωくらいぽい。負荷重い時も、歪の増加は心配するほどはなさそう。

最大音量でのクリップだけど、例えばSuara the bestをMDR-CD900STで再生した場合、時には最大音量まで上げて鳴らしたい思う感じだった。でもこの時は確実に出力飽和が始まっている。聴いて問題になるかはわからないが、歪んでいる。
iPodだったら、WALKMANで歪んでいる最大音量より、さらに6dBくらい音量をあげられて、しかも歪まない。


出力を下げた時のFFT波形(300mV時 無負荷)
walkman_THD_300mV.png

高調波は問題ないんだけど、可聴域のノイズがちょっと気になる。
デジタルアンプの設計に由来するノイズだと思うんだけど、20kHzまでの設計ならこれでいいけど、ハイレゾで192kHzサンプリングまで対応するなら、もう少しこの帯域を綺麗にしてほしかったなあ。


周波数特性
walkmanf880_hpoutfreq.png
これもデジタルアンプのフィルタに由来するものだと思うけど、負荷の重さによって高域の特性が変わっている。


残留ノイズ
walkman残留ノイズ
iPodの最大出力は1Vrms、WALKMANはノンクリップ最大で300mVなのに、ノイズレベルはWALKMANのほうが高い。そりゃあサーノイズが聴こえるわけだ。


上記をふまえて、pao信号がどれだけ上手に描けるかのチェック
walkmanはちゅね
ハイレゾウォークマンと、非ハイレゾのiPod、どっちがハイレゾなのか考えさせられる結果に。



続いてドック出力(WM-PORT)にFiiO L5ドックケーブルを使用してアナログ信号出力のチェック。
信号出力は0dBFSで250mVと、かなり小さめである。


周波数特性
サンプリング周波数192kHzのWAVファイルを使用
walkmanf880dockfreq.png

なぜか、ハイレゾの恩恵である20kHz以上の信号が出ていない。


同じく192kHzのWAVにホワイトノイズを入れて遮断周波数近辺を観測
walkmanf880_dock_white.png

これを見るからに、ドック出力はサンプリング周波数44.1kHzでリサンプリングされているんではないかという疑惑が。
これでは、ドックからアナログ接続でポータブルアンプ等に接続してもハイレゾの恩恵が得られないではないか。

ヘッドホン端子はいまいちだし、ドック出力がこれじゃハイレゾの意味ねーじゃん。iPodのほうが全然よくね?

ということでアナログドック出力に関してはニセレゾウォークマン認定です。ちなみにZX1も一緒らしいです。


周波数帯域について問題があったので、念のためビット深度についてもハイレゾであるかどうかをチェックします。
16bitでは出力できない-110dBFSの信号を入力し、出力されるかを確認します。

walkman-110dbfs2.png

かなりノイズに埋もれつつあるものの、一応ハイレゾの信号が出力されていることが確認できました。

しかし、同じ信号をiPodから出してみると…


ipod-110dbfs.png

こっちのほうが全然キレイな信号じゃんwwwwwwwww

というわけで、ハイレゾを謳っていないiPodも、実は24bitの出力に対応していたというオチでした。



それにしても、ドック出力でハイレゾの信号に見合った周波数帯域が確保できていない件は明らかな問題に思えるのですが…。アナログ出力でポータブルアンプに接続する使用法だって高級ケーブルが発売されていたりとかなり実例があるんだから、何らかの事情でアナログ出力が制限を受けるのなら注意書きしておかないとマズいっしょ。

こういう基本事項がチェックされることもなく開発、製造、出荷されてる時点で、製品として信用がないよね。
そもそもこのウォークマンに関しては、SONYのサイトにも電気的特性についての仕様が全然書かれていません。もはやオーディオ機器ではないのかもしれません。


ニセレゾ音源買って、ニセレゾプレーヤーで再生して、ポタアンまでつけて聴いたところで、そんなのハイレゾでも何でもないってことがわかりました。


ウォークマン、同価格帯のiPodに完敗してどーするよ。


ハイレゾ体験会

ネタが多すぎてまとめる時間がないんだけれど、ざっとレポートです。

先週末に都内の量販店でおこなわれたハイレゾ体験会にいってきました。
ひとつはSONYのHAP-Z1ESという20万円のハイレゾプレーヤの徹底使いこなし術、ハイレゾ音源とCD音源の比較というので、もうひとつはONKYOのリファレンスシリーズでハイレゾ音源とCD音源のそれぞれの楽曲の徹底比較試聴とのことです。

あ、その前に、店頭にあったオーディオテクニカのUSBヘッドホンATH-D900USBを試聴したんだけど、PCに入ってたハイレゾの残酷な天使のテーゼを聴いたんだけど、もう壊れてるんじゃないかって位、音割れというかボワボワした音がしてたけど、あれは正常だったのだろうか? 音源もレベル突っ込みすぎでヤバい感じだったけど、ヘッドホンがそれに対応できなかったのかな? 試聴であの音はちょっとマズいんじゃないかと思った。

それと、12万円くらいするポータブルプレーヤーを聴いたら、音良くないなーと思ったら、何故か入ってる曲が128kbpsのMP3だったりして…。この店、売る気あるのかよw

でーなんだ、SONYの高くてデカい据え置きプレーヤなんだけど、これまた何をやりたいのかさっぱりわからない製品で。
単体でハイレゾ音源を買って再生とかできるのかなと思いきや、音源の購入やデータの取り込みにはPCが必須で、本体のコントロールにはスマホやタブレットが必須とか。NASではなくって本体に内蔵のHDDに記録するというのは、設備の単純化に関して思い切っていて良いなと思ったんですが、それ以外はどうもなーみたいな。
操作に関しては、デモで鳴らしていた松田聖子の赤いスイートピーで、途中で圧縮音源ぽさを感じるところがあったので、補完技術のDSEEがどう働くのかチェックしたかったんだけど、どうしてもサーチの動作がわからなかったので店員に聞いたところ、タブレットがないと操作できません、とのことで。えー。
一緒にあった20万円のアンプも、ボリュームつまみが大きい割にはプラスチック製のプラスチック軸みたいで、触ると歪む感じ。この値段でこれはねーよなーと思った。
肝心の体験イベントは1人もいなくてイベント自体が成り立ってない感じ。聞いてってくださいっていうから聴いてたら、さすがに音量が大きすぎですって怒られた。普段の感覚的に80~85dBSPL(A)くらいだったと思うんだけど、まずかったかなあ。

まあそんな感じ。

そうそう、空いた時間でイヤホンコーナーでひたすらイヤホン試聴。求めている音が低域から高域まで伸びていてなるべく癖がなく広がりが出るものとはっきりしていることや、それとかけ離れたものが多いので、手持ちのiPodを繋いで2秒も聴けば大体判断できるので、店にあるのを片っ端から聴いていきました。
聴いて印象良かったのは、JBL Synchros SYNIE200、フィリップスFidelio S2、そして購入したオーディオテクニカのATH-IM50でした。フィリップスはモデル全体的に音の傾向が同じで、好印象でした。オーディオテクニカは上位機種よりも一番安いIM50がダントツだと感じました。
数万円の機種ももちろん聴きましたが、音質(好み)は値段に比例しないんだなーというのを実感しました。
IM50は、100Hz近辺を数dBくらい削ればベストなんですが、イヤピース等でも変わってくると思うので様子をみてみます。6000円で買えるのでかなりオススメです。

えっと、それからONKYOの体験会に知人と行きました。
イベントの進行は全て1人でやっていて、担当者さんの印象は良かったのですが、内容はちょっと問題な感じでした。
試聴の前にひと通りのセミナー的な説明があったのですが、内容が、「配信サイトの○○ではflacのファイルを扱っていますが、××のほうはwavでー」みたいな、ハイレゾを知らない人には意味がわからないし、知ってる人には別に必要のないような内容で、正直これ聞いて誰が得すんの?って感じでした。普通に、ハイレゾだとなんで音が良いのか、違いの現れる部分はどこか等、ハイレゾ音源の出す音の魅力を話してくれたら良いのになーと思いながら聞いていました。

ハイレゾ試聴については、「いまから3つの音源を再生します。順番は教えませんがMP3と、CDリッピングのWAVとハイレゾ音源です。」ということで、後で回答を求められるんじゃないかと、ドキドキものでした。

試聴ソースは Donald Fagen - I.G.Y.って、昔PAの調整とかでよく使ってたやつ?
最初の1つは、絶対的な判断は出来なかったけど、うーんまあ普通、みたいな感じ。2曲目はあきらかに金物がペチョペチョいってるので、こりゃMP3だよ。って。3曲目は、MP3の悪い音を聞いた後だから判断つかないんだけど、多分最後にハイレゾ聴かせる作戦だよなーって。

そんな感じで、答えを尋ねられることはなく、正答を知らせてからまた次の曲へ、みたいな感じで体験会が進んでいきます。

そうそう、比較試聴をやったことある人ならわかるんですが、こういう時は再生音量を揃えることがすごく大事です。自分で音量を変えられる状態でない場合は特にです。しかし、この体験会ではプレゼンターがリモコンでフェードイン・フェードアウトをやっていました。まあ、そんなもんだよなあって私は流してたんですが、知人がこんなこと言うんです。「ハイレゾの時だけ、意図的に音量上げてない?」いわれてみると、ハイレゾの時に曲のイントロが始まってからさりげなく音量をちょちょいと上げたりして。意図的かどうかは判断できないけれど、試聴会でこういった印象操作を行うことがあるというのは聞いたことがあります。
ってか、ペチョペチョいってたMP3、ビットレート128kbpsだったらしいよ。そもそもハイレゾ体験会でMP3を再生する意味がわからないけど、それにしてもいまどき128kbpsなんてレートのMP3なんて、意図的に作らなきゃ無いぞ。

DSDの音源も再生してたけれど、あれ音源よくないなーって思ってたら、知人も何故あれを再生したし、とか言ってたので、やっぱりそうだよなーとか思って。

隣にいた人は、ハイレゾやっぱりいいね! みたいな感じでしたが、ツイーターがすごい痛い音してて、ハットの音が耳に突き刺さるような感じだったり、知人いわく、スピーカーの位置が揃って置かれていないとか、なんかこう、ある程度のスキルのある人を揃えて、もう少しちゃんと聴かせるようにやったほうがいいんじゃないのかなーって思いました。

SONYのシステムもあらためて店頭で試聴しましたが、ハイレゾというよりかは、いろいろな機能でハイレゾっぽくした音の印象だというのが知人との共通認識でした。高域補完しかり、WALKMANのクリアオーディオしかり。
ニセレゾなのは音源ファイルだけじゃなくって、機器も含めて色んな所で誤魔化しや騙しの世界なんだなーと実感した体験会でした。

まだ検証中ですが、WALKMANのF880シリーズでdockからアナログ出力すると、何故か44.1kHzにダウンサンプリングされたような信号が出てくるとか、なんだかなーと思うことばかりのハイレゾ業界です。

宇多田ヒカルのハイレゾはニセレゾ、だはー?

アナログマスターテープからニューヨークのマスタリングスタジオの著名エンジニアTed Jensenが24bit 96kHzでリマスタリングしたハイレゾ音源が発売されました。

毎度ながら、チェックしていきます。


まずは波形の比較から。

上がハイレゾ版、下が当時のCDアルバムです。

Automatic
Automatic波形比較


First Love
Firstlove波形比較


ご覧のように、当時のCDではガチガチの海苔波形でしたが、今回のハイレゾ版では余裕を持った記録レベルとなっています。


ちなみに、CD版の波形を拡大してみるとレベルオーバーによるクリップを生じていました。
AutomaticCD波形クリップ

これは聴感上、音割れとして聴き取ることが出来ます。ところどころボーカルの音がバリッっと鳴っているので聴いて確認してみましょう。比較的小音量だと分かりやすいです。

ハイレゾ版ではクリップによる音割れが無くなっていますのでこの分高音質となっています。しかし全体的にクリアーでおとなしめの音質なので、個人の好みによって評価は分かれているようです。


個人的には、CD版の波形に対してiZotope RX3のdeclipツールでクリップ波形の補正をした音が、一番好きな感じでした。キックドラムの音がビシッと、押してくる感じが心地良かったです。
AutomaticCDdeclip.png





さて、続いては問題の記録周波数領域についてのチェックです。
サンプリング周波数96kHzのフォーマットでは理論上、可聴域を超えた48kHzまでの信号が記録可能です。
しかし、この音源に関して有効な記録成分は20kHz近辺留まりであることが確認できました。

Automaticスペアナ全体

スペアナおよびスペクトログラムの波形からわかるように、おおよそ20kHzを超えたあたりからガツンと信号が落ちており、有効な信号が含まれていないことがわかります。


この周波数分布の波形を、CDとハイレゾで比較してみます。
黄色がCD、白がハイレゾです。
AutomaticスペアナCD比較

どちらの音源も記録された周波数帯域は20kHz留まりであり、ハイレゾ音源のサンプリング周波数96kHzというスペックは有効に活用されておらず、CD音源と同等であるといえます。


ハイレゾ音源の記録帯域が十分に伸びていない理由については、このような原因が考えられます。

音源の売り文句としてはアナログハーフインチテープからリマスタリングといわれています。アナログテープには減衰しつつも100kHzくらいまでの信号記録ができるのですが、マスターテープ以前の段階の問題が考えられます。
この楽曲が作られた当時のレコーディング環境はハイレゾではなく、サンプリング周波数48kHz程度のものが主流でした。よって、20kHzを超える高域に関してはレコーディングの段階ですでに切り落とされて無くなってしまっていると考えるのが妥当です。

ハイレゾ音源の形式である96kHz 24bitに対し、最初の段階でそれに満たない48kHz 24bit程度の形式で録音された経緯のある音源、果たしてこれをハイレゾ音源と呼んでいいのでしょうか?

リマスタリングの作業としては、元の音源に20kHz以上の信号が含まれていなくとも、音質面で96kHz以上のサンプルレートで完成させる意味があるという意見もあります。

一方で、購入側としては48kHzの成分まで録音できる形式で販売するにも関わらず、一旦、それに満たない形式で録音されて高域成分が失われたのでは詐欺まがいじゃないかという意見も。


例えばCDのデータを単純にアップサンプリングしただけの音源は「ニセレゾ」と呼んで異論はないと思いますが、こういったように販売する形式(96kHz 24bit)を十分に活かすことなく48kHz 24bit相当のデータしか記録されていないような音源は正当なハイレゾ音源なのか、それともニセレゾなのだろうか? これは意見が分かれると思います。

MP3ファイルからCD作って売るなよ。というのと一緒でことわりがない限りNGだと考えているのですが、いかがでしょうか。


私の場合は色々なツールで確認や検証をすることが出来ますが、一般のプレーヤで再生する限りは、超高域成分まで含まれたハイレゾ音源であるかどうかを確かめる方法がありません。

現状ではサンプリング周波数が高いからといって、高い周波数まで記録されている保証は無いということです。

今後、販売される音源について、どのような機器を使い、どんな方式で作られたハイレゾ音源なのか、明示していくことが必要だと考えます。


ちなみにですが、今回の宇多田ヒカルの音源についてはハーフインチのアナログテープから一旦192kHzサンプリングで取り込み、最終的に96kHzサンプリングにしているとのことです。しかしながら周波数分布を見ると、これに関しても疑問が残ります。


最初のスペアナ波形では、曲全体の平均を表示していましたが、部分的に拡大してみると20kHz以上の成分は微小ながらも信号が存在します。しかしそれは音楽成分ではなく、途切れ途切れのノイズのような波形です。
おそらくこれは、コンプレッサーの動作や、記録や伝送段階での信号路の非直線性によって生まれた成分だと思われ、音の大きな部分に発生しているようです。
Automatic高域スペクトル


そこで、First Loveの最後のフェードアウトの部分に注目してみます。
Firstloveフェードアウト

無音に近い部分において、可聴内には少なからず信号があるにもかかわらず、20kHz以上では-140dBFSと、全くもって信号が存在しないような状態にあります。

アナログテープの再生では無音部分でもサーというヒスノイズが少なからず発生するものです。いくらハーフインチの高性能なテープレコーダーと優秀なADコンバータを用いたとしても、ここまでノイズが少ないというのは違和感があり、しかも20kHz程度を境に一気に落ちる理由が考えられません。

以下は、1/4インチアナログのフルトラックで15ipsで無音部分を再生したときのノイズ分布です。
NAGRAヒスノイズ


低域はハムノイズ駆動系のノイズ? および、テープの再生イコライザによるカーブとみられます。
高域に関しては20kHzを超えるにつれて減衰しつつもなだらかに続いていることがわかります。
※高域のツノは測定環境に依るものなので無視してください。

実際のレコーディングで用いられたレコーダはもっと高性能なものですが、いくらそうとはいえ、いきなりガツンと落ちきるのはやはりおかしい感じがします。いくらなんでもヒスノイズが少なすぎます。

何がいいたいかというと、アナログマスターを再生した以降にも、サンプリング周波数48kHz程度のデジタル変換が行われているんじゃないかということです。


制作段階でアナログテープを使用しているという点については、おそらく間違いないといえるでしょう。理由は低域にアナログテープのようなノイズ成分があることや、First Loveの曲頭にテープの転写によって残ってしまったと思われる1kHzの基準信号がうっすらと残っていることからです。
Firstlove1kHz.png

ここでも20kHzを超える部分でノイズレベルがガクンと落ちています。やはりアナログマスターテープ再生をハイレゾで録音した結果とは思えません。


いったいどんな経路で制作されたハイレゾ音源なのか、謎は深まるばかりです。



※映像作品に例えると…

なつかしのアニメをHDフォーマットで!
ブルーレイの登場にともないフイルムから改めてデジタル映像化しました!

ということでブルーレイを買ってみたら、色の階調がキレイで素晴らしい!!
なんて思って、あらためてDVDを確認したら、DVDは明るさを上げすぎていて白飛びしているだけだった。

さらに調べてみたら当時フイルムの完成品が出来上がる前にSDフォーマットの環境で編集をしていたようだ。
しかも、フィルムからブルーレイにする間にもSDの編集システムが使われていたような痕跡があった。
そういったものがHDフォーマットのブルーレイとして発売されているけれど、これってどうなの?

って感じです。



※2016/10/2 追記
先月末に宇多田ヒカルのニューアルバム「Fantôme (Fantome)」がハイレゾでリリースされましたが、
日本では4,200円なのに対し、海外では半額以下の17.98ドルで販売されていることが話題になっています。
また、海外の配信サイト TDtracksでは「Notes: Recorded in 48kHz, mastered to 96kHz」と、48kHzの録音物から作った96kHzの音源だということが書かれていますが、日本の販売サイトではこのことについて一切触れられていませんでした。
Fantôme - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
Fantome HDtracks - The World's Greatest-Sounding Music Downloads

また、MP3配信においてもアメリカのAmazonと国内とでは価格差があり、アメリカの9.49ドルに対して国内は2,200円と、国内だと倍の値段となっています。
amazon.com Fantôme Utada Hikaru MP3 Downloads
Amazon.co.jp: Fantôme 宇多田ヒカル デジタルミュージック

なぜこれだけの価格差が生じるのかわかりませんが、これは国内では有名な宇多田ヒカルも、アメリカでは半分くらいしか価値がないということなのでしょうか?


NIKIIEのハイレゾ 仮マスタリング音源

NIKIIEの新曲「どこまでも」のハイレゾ音源が期間限定で無料配信されています。
e-onkyoではハイレゾ、moraではハイレゾと320kbpsAACの圧縮音源の2種類をダウンロードすることができます。
早速、e-onkyoからwav版をダウンロードしてみたところ、業務用編集ソフトProToolsのファイル情報がしっかり残っていました。

Bh7i5TGCEAAyvEC.png

ファイルの制作日が2014.1.2で、クリップ名が「NIKKIE_DokomademoKariMastering」となっています。

NIKIIEのスペルが間違っているのはいいとして、「KariMastering」って仮マスタリング?wwwwwwww
無料とはいえ、仮のもの配信するなよなwwww

仮マスタリングというのは、おそらく本格的なマスタリングスタジオで作業を行う前に、見本的な感じでミキシングスタジオで出来上がった音源に音圧を上げるよう、ある程度マキシマイザーを掛けたものだと思われます。

だがしかし、マスタリングのプロによって無茶な音圧を上げる作業を行われていないことだけあって、意外にもこれの音がいい。

ちなみにハイレゾではない圧縮版ではファイルの構造上、ファイル情報が残っていないのですが、波形を観る限りは同じ「仮マスタリング版」のようです。

上:moraのAAC版、下:e-onkyoのハイレゾ版(wav)
Bh7os1pCAAAp_Ny.png

サビの部分などはかなりノリ波形っぽくなっているものの、聴感上の音質を加味しつつ近年のJ-POP音源として考えたら、妥当な落とし所に収まっているのではないかと思います。

24bit 48kHzはハイレゾとしては微妙なスペックですが、録音自体は綺麗なので、こういった品質の音源を「ハイレゾの無料サンプル」として出してくれることは、全体の底上げに繋がって、とても有り難いことだと思います。



だが、しかし

無料版が良かったので、試しに有料のアルバムの曲を一曲買ってみたところ、こちらは全くの別物。
購入したのはアルバム「Equal」の「Un Deux Trois !」ですが、ファイル情報が残っていないことからも、無料音源とは別のプロセスで作られたことがわかります。


波形はクリップ有りの海苔波形。
Bh76o96CcAEmZg1.png



海苔波形も悪いものとそうでないものがあって、聴感上も含めて総合的に判断する必要もあるのですが、コレはダメです。
Bh78PtLCMAAScKS.png

録音レベルのオーバーで10サンプル以上にわたって波形がクリップしています。
波形がクリップした音源は、瞬間的なものであればバリッという音割れ、継続的なものは荒々しく汚い音として聞こえます。

こんな音源が商品として許されるのは、100歩譲っても圧縮音源までにしましょうよ。
ハイレゾ音源として販売されているもので、ここまで酷いクリップを見たのは初めてです。

というわけで、無料音源の音が良かったからといって、期待してアルバムを買うのはやめておいたほうがよさそうです。



無料音源の「どこまでも」については、サンプリング周波数が48kHzと低めなのでハイレゾ音源の代表として使うのはどうなのか、という面があるものの、ひとつの録音物としては良く出来ていると思います。この録音の出来であればハイレゾでなくともAACの圧縮音源でも十分に高音質で楽しめることでしょう。

今後のアルバムに期待しつつ、無料音源を楽しみましょう。
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