スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中村製作所 ヘッドホンコンディショナー NIP-01 その2

中村製作所のヘッドホンマッチングトランスのレビューですが、前編がまだの方はそちらからご覧ください。



中村製作所 ヘッドホンコンディショナー NIP-01 その1



前回の測定や推測から、おそらく中身は19mmサイズのコアのトランスが2個。変圧比は二次側が若干多めの1:1.2くらい。忠実な信号の伝送と考えるとコアのサイズが小さめで、通常の聴取レベルでは音楽再生時に歪として検知できるかは不明なものの、テスト信号ではけっこうな歪が発生している。
でもこの歪成分が「Nice Sound♪♪♪」に貢献しているのではないかという推測です。


ここまでくると中身がどうなっているか確かめたくて仕方がなくなってきます。
が、しかしケースは接着固定されており分解するのは難しそうです。
あとで気づいたものの、パッケージに「絶対にあけないで下さい」って書かれてる。まあ神社で買ったお守りを分解してはダメみたいなノリですよね。

ヒートガンで炙ってみたりしたものの、すんなり解体できる様子はありません。
夏の暑さの影響もあってか、もう面倒くさくなって「えいっ」っとやってしまいました。

IMG_0808.jpg


プライヤーで挟んでひねったりしているうちに薄いアルミケースが凹んだりしてきたので、もうコンチクショーとばかりにマイナスドライバーを差し込んで殻を破って分解しました。
もう元には戻れません。




IMG_0812.jpg


IMG_0811.jpg


中身は予想通りの19mmサイズのトランスが2個入っていました。トランス以外のパーツの介在はなく、結線も極めて基本的なものです。一次と二次でのGNDは絶縁されていました。




しかし、驚いたのはこのトランスのコア材です。

予想では、19mmのコアだとして珪素鋼板だとさすがに特性が厳しいだろうし、パーマロイだと価格が見合わないだろうと。測った特性もコアが小さいなりに悪いものの、そこまで酷くない。

そしたらなんと、ハイブリッドでしたwww


DSC_4033.jpg



IMG_0810.jpg


若干見づらいのですが、トランスの上半分はパーマロイ、下半分は珪素鋼板の色をしています。
しかもEIコアのうちIの部分がありません。

これは一体!?


コスト削減のためにパーマロイと珪素鋼板を混ぜて使う方法はしばしば行われるらしいのですが、この組み方ですとコアが一周するにあたり、必ずパーマロイだけの部分、珪素鋼板だけの部分を通過する構造になっています。Iコアを抜いたのは「ただのコスト削減」とも見て取れますが、この二種類のコアの配置をみると、もしかして意図的なものである可能性も否めません。
低域の歪に関しても、パーマロイの場合は全体的に低歪で、一線を超えると一気に歪が増加するのに対し、珪素鋼板では全体的に歪率は低くないものの、飽和した場合も比較的ゆるやかに歪が増加していく特徴があります。
「Nice Sound♪♪♪」の実現のため、あえてこういった構造にしたのか、それともただのコスト削減なのか、真相はいかに!?

分解してしまったことによりスッキリするどころか、かえって謎は深まるばかり。
こればかりは中村製作所の中の人にしかわかりません。
眉唾グッズはケースをあけても謎を残してあるという万全の秘匿体制が整えられていたのでありました。


ちなみに前回触れた巻線の件ですが、普通に内側と外側にわけて巻いてあるだけのようです。DCRと変圧比からすると二次側が内側なのでしょうか。
DSC_4035.jpg




さて最後に「音」なんですけどね。

こうやって測定したり分解する前に聴いてみた印象では、「確かにこれを繋ぐと音が変わる。こういう音が良く感じる場合もあるかもしれない」という具合でした。
ただしその一方で、このコンディショナーを通すことで「音の劣化」として低域の無さやなんとなくローファイ感があったり、高域が伸びない印象があったのもこれまた事実でした。

結局はまあ、「気に入るかどうか」に尽きるのでしょうか。音が変わるのは確かですし、値段からみても「ボッタクリ」という訳ではないようです。
聴いて気に入ったら、買ってみると良いのではないでしょうか?



しかしまあ、忠実伝送が不可能なコアサイズであることによって音の変化を生じさせたり、コスト低減も兼ねて2種類のコア材を組み合わせるという工夫はなかなか面白く興味深いものでした。

時にはこういった極端な信号変化を伴うトランスの使い方も面白いのかなーって。こりゃうまく逆手にとったもんだなと。


そして最後に変わり果てた姿のNIP-01を
DSC_4030.jpg
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

お疲れさまでした、その3を期待しています。

タムラのハイブリッドとは違いますか?

黒いモールドタイプにハイプリッドと書かれています。

No title

その3って、なんかこれ以上することありますかねえ。


ああ、ハイブリッドっていうとハイブリッドトランスと混同されちゃいますかね。珪素鋼板とパーマロイのハイブリッドのつもりで書いたんですが。
そういえば二種類の電磁鋼板を使うことについて名称ってあるんだろうか。

円柱のケースは固定しにくいですね、そして新製品で変更したのかも。ドライバ付のトランスネタは進行していますか?

No title

いやこれがうまいことケースに収まってましたよ。
アルミケースは薄いので壊れやすい、というか分解しにくさMAXなので眉唾グッズにはちょうど良さそうです。

ドライバ付きトランスは止まってます。どう仕立てようか、もう少しコンセプトとか固めたいです。
プロフィール

fixer

Author:fixer
http://fixerhpa.web.fc2.com/
Twitter @fixerhpa
頒布中のバランスキット関連はこちら

最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。