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アナログレコード再生の歪率

CDだとカットされている20kHz以上の超高音域でも、アナログレコードなら記録されているので高音質!! なんていうアナログ信仰のバカげた話が蔓延しているので、レコードの超高域成分について調べてみました。

レコード再生で色々と苦労をしたことのある人ならわかると思いますが、可聴内の帯域であっても高域は歪との戦いで、丸針はおろか、針先の細い楕円針やマイクロリニア針を使ったとしても円周の短くなるレコード内周では厳しく、33回転の盤だと45回転のものより高域が伸びないことも実感できます。

では、レコード再生時のスペクトル分布を見てみましょう。
針は基準としてDL-103を使用しています。


まずは音楽を再生した時のスペクトル分布の例です。
DL103_music.jpg

CDを再生したときは22kHzを境にスパッと可聴外の帯域が切れるのに対し、レコードでは可聴外の帯域にかけてなだらかに減衰しています。
これが噂の「聴こえない周波数で高音質!」といいたいところですが、実はこのレコードはDENONのPCM2号機で録音された、PCMシリーズのレコードなのです。47.25kHz 13bitのレコーダで録音したものがマスターになっているので、23kHz以上の信号は存在しないんです。でもスペアナには現れている…



まあ、歪だよね。



ってことで、今度はテストレコードの20kHz信号のスペクトル分布を見てみましょう。
DL103_20kHz_1.jpg


あら、すごい高調波!!
THDにしてざっと20%くらいはあるようです。波形だとこんなに崩れています。
DL103_20kHz_2.jpg


ま、こんなわけでレコードから出てくる超高域成分は、ほとんどはただの歪じゃないかなーという感じでした。


ちなみに1kHzの場合はこんな感じです。
全周波数帯域と、切り出した波形を載せておきます。
DL103_1kHz_1.jpg


DL103_1kHz_2.jpg

1kHzの場合の高調波はそれほど多くなく、正確な測定は難しいもののTHDにしてせいぜい1%程度のようです。


まあ、1kHzの高調波は問題になるとしても、10kHzなら二次高調波で20kHzで既に可聴外なので歪として実感することはできないんでしょうけどね。
でもなんかノイズが混ざってたりと適当な信号が紛れ込んでるほうが高音質に聴こえたりするものなのかなー。それもある気がする。

可聴外の信号の記録品質で考えたら、ハイサンプリングのPCMが圧勝するのは明らかだよね。



※追記

RIAA EQ無しの20kHzの波形もみたいという要望があったので。
ヘッドアンプどうしようかと悩んだけど、アナライザ直で波形が観れて感激。負荷は600Ωです。

DL103_20kHz_nonriaa_2.jpg


DL103_20kHz_nonriaa_1.jpg


AT33PTG(マイクロリニア針)でのRIAA無しも取っておきました。
聴感だと明らかに高域や内周に有利なんだけど、測定結果だと差がわからないなあ。

AT33PTG_20kHz_nonriaa_2.jpg


AT33PTG_20kHz_nonriaa_1.jpg


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非公開コメント

MCトランスを使うと20K以上はなだらな減衰しますかね?

No title

状況にもよると思うんですが、基本的には落ちていくでしょうね。
正直なところ、可聴域ですら歪みが耳障りになる位なので、10kHz越えくらいから落としてくようにしたほうが聴き心地は良いと思いますよ。

No title

こんにちは
レコードのカッティングマシンでは16khz以上はカット出来ないと聞いた事があります
海外の有名なカッティングマシンで20khzまで
20khz以上の成分があるように見えるのは 共振だとききました 歪みとして捉えてもいいと思います この部分が影響していい感じに聞こえるのかも...(擬似付帯音)

No title

こんにちは。
そうですね。物理的な限界があって、なんとか20kHz近くまでしようと開発をしていたのではないでしょうか。
なんか針先でトレースする時に上下が均等にトレースできないので歪が発生するので、それを補正するカッティングのシステムなんてのもありました。

こうやって擬似的に生成された高域成分がうまいこと補完として働いているのかもしれませんね。

あとはCDの音が悪いと仕立てあげるために、適当な理由としてでっち上げられたのかも。

No title

返答有難う御座いました

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