ランティスのアニソン ハイレゾ音源2

CDで音圧を大きくすること自体は悪いことではないんだけれど、副作用には気をつけないといけない。
雑に音圧を上げた場合はクリップ歪が発生して音割れになる問題と、ボーカル等の大きな音に対してコンプレッサーが深く掛かることにより、伴奏の部分が不意に音量が抑えられてしまうことでリズムが揺らいでしまい、音楽が不快なものになる問題がある。

Amazonのレビューを見ていたら、とても興味深い指摘を発見した。
http://www.amazon.co.jp/review/RTALCD4W2DG61/

内容的には、ベースの音のタイミングがズレてる場所があるよ。打ち込みをやる時に16分音符のグリッドで作業して間違って音を置いてしまったんじゃないの? という指摘です。

実際にこの楽曲を聴いてみれば音楽的な知識はなくても、なんとなく違和感を感じることと思います。

私も最初は打ち込み上のミスかと思ったのですが、試しにOffvocalトラックを聴いてみると、そこまで間違っているようには聴こえないのです。
じゃあ何故かな? と考えたところ、おそらく違和感を感じる部分の直前の音と同時にストリングスの音が鳴っていることで、この音にコンプレッサーが反応してベースの音をマスキングしてしまうとともに、次のベースの音とストリングスの音が混ざってしまい、あたかもベースの音がズレているように聴こえてしまうのではないかと推測しました。


ベースのパートをざっと書き出してみました。色の反転している音が聞こえづらい音で、その次の長い音がタイミングが間違って聴こえている音です。
夏色えがおでマスキング


本来はミックスダウンの段階でパート別の素材に対して処理を施すべきなのですが、ステレオミックスされた後であっても、多少は修正する方法があります。


過去の記事と同様の方法ですが、ピンポイントで音量を操作することで、潰され均されてしまった楽器の音に、あらためてメリハリを付けることで違和感を軽減することができます。

夏色えがおでベース修正

こんな感じで、前倒しで聴こえてしまっている音に対して、本来鳴り始めるべき位置でボリュームを瞬間的に上げてやれば、あたかも音の位置が移動したかのように修正することが出来るのです。



ちなみにハイレゾ配信されている楽曲の試聴音源を再生して波形を並べてみたところ、他の楽曲も軒並みベッタリな感じでした。ハイレゾ波形比較のコピー
画像クリックで拡大

参考用に同じe-onkyoで配信されているピンクレディーのペッパー警部のハイレゾ版の波形も載せましたが、こちらはアレンジの違いはあれど、レンジの取り方は適切のように感じられました。
また、その隣の「Shape My Story やのあんな」はポニーキャニオンの曲で波形自体はガチガチに見えますが、音を聴いてみると音圧はラブライブに余裕で勝つくらい高いものの、音楽としては破綻していないように感じられました。アレンジとの相性やミックスなどもきちんと管理して仕上げれば、副作用少なく音の大きい音源を作ることも可能なようです。


本来ならこういうことは制作時にしかるべき立場の人が気づいて適切な処置をしないといけないんでしょうけど、どうなっているんでしょうね。
信号品質はおろか、音楽性を失ってまで音圧を上げたいんでしょうかねぇ。
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調べて見ましたが、ハイレゾ用のD/Aを作るのは少し費用が掛かりそうですね。

No title

おひさしぶりです。

費用というとやっぱチップの値段ですか?
192kHzはともかく、24bitの分解能を持たせるのは大変かもしれませんね。

テクソルさんで取り扱いのインターフェイスがそこそこの値段しますね、あと美武さんのDAと組み合わせて。

今月号のトランジスター技術はハイレゾ特集でした。

スタジオミミズクさんの音源は気になりますが、まだ再生環境がありません。

No title

トラ技でハイレゾとか渋いですね。
エンジニアの赤川さんって、最近なんかで名前を見かけた記憶が。
何だったかな…。

PCベースの再生なら、いまどき安いインターフェイスで出来ますよね。

No title

トラ技だったら、24bitの最下位桁がちゃんとアナログ出力されているかチェックするんだろうなぁ

とりあえず買ってみます。
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