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ハイレゾ音源データの品質および、制作に関するガイドライン(草案

ハイレゾ音源データの品質および、制作に関するガイドライン(草案)


※随時、加筆修正していきます。


■(社)電子情報技術産業協会(JEITA)による「ハイレゾの定義」
http://www.phileweb.com/news/audio/201403/27/14299.html

上記より要約すると概ね、44.1kHz 24bit以上のフォーマットが「ハイレゾ」と定義される。サンプリング周波数が48kHzを超える場合は16bitでも「ハイレゾ」である。

CD収録の44.1kHz 16bit音源をハイレゾスペックにアップサンプリングしたものは除外され「信号としてはハイレゾ」扱いとなる。



■「ハイレゾ」として問題がなく、望ましいケース

(1)完成フォーマットと同一、もしくはそれを上回るフォーマット形式でレコーディング、ミックスダウン、マスタリングされた音源

(2)アナログマルチテープにレコーディングされ、アナログマスターテープにミックスダウンされたマスターテープから、完成フォーマットと同等以上のADコンバートを経て制作された音源


■「ハイレゾ」として問題のあるケース(ニセレゾ)

(1)「ハイレゾ」に満たないデジタル録音の2ミックス音源(CDやCDマスター、DATなど)から、演算によるデータ変換(リサンプリング)を行って変換された音源


■「ハイレゾ」として配信するにあたり懸念事項があり、注意が必要なケース(ニセレゾ扱いの可能性あり)

(1)制作段階で、完成フォーマットに満たない形式で録音、処理された経歴のある音源を用いる場合

例:アナログマスターテープであっても、制作段階で完成フォーマットの形式に満たないレコーダーが用いられている音源。96kHzサンプリングの完成音源に対して、48kHzのマルチレコーダーが用いられている場合。

例:サンプリング周波数96kHzの音源であるにもかかわらず、サンプリング周波数48kHzのデジタル式エフェクター等が用いられており、サンプリング周波数48kHz相当の信号しか含まれていない音源。


(2)「ハイレゾ」ではない音源をアップサンプリング以外の方法を用いて変換した音源

例:K2HDなどの補完技術を用いて、非ハイレゾ音源から変換を行ってハイレゾ化した音源

例:非ハイレゾ音源を一旦DAコンバートし、音質調整を行った上で、ハイレゾフォーマットで再度ADコンバートし、録音された音源


(3)CDへの収録内容に技術的問題があったにもかかわらず、正常な音源をハイレゾとして配信する場合

例:0dBFSを超えるクリップ歪を多く生じているCD音源に対し、クリップしていないものをハイレゾとして配信し、ハイレゾの効果を誤認させる音源


上記に該当する音源を配信する場合は、誤解を招かないよう理由を明示することが望ましい。



■「ハイレゾ」に見合った音質でない音源(クソレゾ)


(1)CD版より音の悪い音源

例:CD版よりクリップ箇所が多く音割れの発生など、聴感上問題のある音源


(2)ハイレゾ音源のフォーマットに見合った音質でない音源

例:「22.05kHz 8bit」や「64kbps MP3」相当にしか聞こえない音源



■フォーマット形式の選定について
記録フォーマットの数値は大きいほど良いとは限らず、データ容量の観点からも適切なものを選択したい。楽曲表現の方向性、リマスタリングの場合はマスター音源のフォーマットを考慮しつつ、マスタリングエンジニアによる音源の確認を行った上で決定するのが望ましい。

■録音品質についての配慮の必要性
従来のCD向けの制作プロセスに対し、ハイレゾフォーマットの数値を選択しただけでは、ハイレゾ音源として相応しい品質の音源の制作は望めない。
CDフォーマットで不可能であった表現を積極的に取り入れること。
フォーマット形式に見合った音質を提供するよう、心がけること。制作にかかる予算や期間についても従来を超えるものを確保し、録音の品質向上に務めること。



■記録レベルについて
現在発売されているCDではクリッピングを起こしたものが多く存在する。
クリッピングを起こした音源は、ハイレゾとしては認められません。
また、マキシマイザー(デジタル方式のピークリミッタ)を用いることは、ラウドネスウォーの加担となるため推奨しない。
参考レベル: 楽曲中のピークで-11dBFS=0VU 程度まで


■「TRUE STUDIO MASTER」配信の推奨
ミックスダウンの完了したマスター音源のファイルに手を加えずそのまま配信する「TRUE STUDIO MASTER」や、アナログテープからデジタル録音したデータに対し、人の手による音質調整を施さずにそのまま配信音源とする方法は、オリジナルの尊重という観点から推奨したい。


■WAVファイルのヘッダ情報について
WAV形式で配信されている音源にはDAW固有の拡張されたヘッダ情報が含まれているものがあり、再生機によっては不都合が生じる場合がある。ヘッダの情報は音源ファイルの判断材料となるため、敢えて改変する必要はない。プレーヤ側で、あらゆるWAVファイルに対応できるようにすることが望ましい。


■CDパッケージとの違い
・同一アルバムであっても、CD版に収録されている楽曲がハイレゾ版では省略されているケースがある。これは望ましくない。
・CD版のライナーノーツ等に記載されている情報等は文字情報のほか写真や歌詞を含め、ハイレゾ版においても記載すること。



■本当にあった、マズい音源

・マスタリング歴10日の人がマスタリングと称してアップサンプリングした音源
・アナログレコード、CD、圧縮音源と比較した際に、聴感で判断できる程の速度偏差のある音源
・ハイレゾ演出のためか、過剰な高域増強が行われ、耳が痛い音源
・昭和のタイトルにもマキシマイザーを掛けてしまい、質感の失われた音源
・ハイレゾならではの記録帯域に異常なノイズが含まれている音源
・ナイキスト周波数のサイン波が大きなレベルで混入している音源
・96kHz 24bitのアルバムなのに、1曲だけ手違いで44.1kHzだった音源

■再生機について

・「ハイレゾ相当」「ハイレゾ並」表現について
MP3やCDフォーマットをハイレゾ相当にする機器に関しては、ハイレゾのレートを具体的に記述することが望ましい。

・ハイレゾ対応プレーヤでは、再生フォーマットに対してナイキスト周波数までの信号をなるべくフラットに出力することが望ましく、急激な減衰特性は避けること。ダウンサンプリングや、下位ビットを切り捨てたりしてはならない。



【その他の検討事項など】


■DSDについて

制作段階でPCMと変換を行き来している音源
完成までの間にDSDとアナログの変換を過剰に重ねた音源



■ビット深度の扱いに関して

・16bit音源から24bit音源を制作しても、必要な処理を行うにあたり演算精度の維持のため意義があるとも考えられる。
・16bit精度のマルチレコーダーで録音された音源は、ミックスダウンによってダイナミックレンジが向上されるので24bitで扱う意味があるが、ノイズレベルなどの面では不利である


■新譜においてハイレゾフォーマットによるレコーディングが可能であるにも関わらず、あえて下位フォーマットのマスターから補完技術を使い上位フォーマットのハイレゾ音源に変換する手法

マスタリングにおける補完技術の使用は本来、良質なマスターを失った過去の音源を復元するものであったはずだが、これを新譜の制作においてエフェクターとしてクリエイティブに用いることの是非について。



【参考資料】

前田さんがハイレゾ配信に反対しているもう1つの理由とは何でしょう?
、“彼らの音源は20年後も価値があるから、今、ハイレゾのファイルをばらまくようなことはしない方がいいよ”って言って、作っていない。ホント、マスターを渡すバカがどこにいるんだよ……。
http://rittor-music.jp/sound/column/streaming_alter/44344


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ハイレゾ

ビット深度はジャンルにもよるかと思いますが、16bitでもいいような気もします。
24bitなんてクラシック以外だと有効活用はまず無理でしょうし。

ハイレゾ定義は制作側からすると48/24だと思いますが、ディザーあまり好きではないですし、現段階の最終フォーマットが44.1/16な身としては88.2/16以上かな...。

No title

コメントありがとうございます。
制作段階だと24bitでやりたいというのはあると思いますが、それなりにレンジを収めた完パケなら16bitでもいいような気もしますね。
そうなってくると今度はサンプルレート44.1kHzでいいんじゃないか、なんて…。

ともあれデータ量が多くなるので、それも踏まえて適切な値を使ってもらいたい(いきたい)ものです。

24bitの完パケを作るなら、その前段階は32bit、とかってなりますよ、ね

No title

>16bit精度のマルチレコーダーで録音された音源は、ミックスダウンによってダイナミックレンジが向上されるので24bitで扱う意味があるが、ノイズレベルなどの面では不利である

これってどういう意味ですか?

No title

コメントありがとうございます。

ダイナミックレンジについては色々な解釈が考えられると思いますが、ここで書いた意味は、例えば…


48トラックのレコーダーの各トラックに様々な楽器の音を個別に録音した場合、全部の音をミキサーに出すと、ものすごい音量になることは想像つくことと思います。

また、全てのミキサーのつまみを絞り切ると、限りなく無音の状態になります。

上記を踏まえると、個々の素材は16bitのダイナミックレンジしかなかったとしても、実際にミキシングを行っていく段階において音を混ぜていくことでダイナミックレンジが拡大することが有り得るということになります。これを踏まえると、個々の素材が16bitであっても、完成品を24bitにすることに意味があるといえるでしょう。



先ほどと同様、例えば16bitのレコーダの場合、個々のトラックで表現できる極小音量については24bitのそれと比べて劣ります。(ノイズが多い)
よって、もともと24bitで録音された素材に対し、16bitのものはミキシングによって複数のトラックの音を混ぜていった際に、最終的なノイズの量が増えるといえます。


こんな感じの説明でいかがでしょうか?

ニセレゾはFLACにしたときの圧縮率が高いみたいですね

No title

らしいですね。まあスペアナ見たほうが早いですが、もし販売されている音源で時間とファイル容量が提示されていたら判断材料になるかもしれませんね。
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