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iFI nano iDSD ポータブルアンプの動作

これはボツにする予定だった書きかけの記事ですw


ありとあらゆるハイレゾフォーマットに対応した、バッテリー内蔵のポータブル型USB DAC ヘッドホンアンプのiDSDを購入したのでチェックしていきます。お値段は驚きの25,000円です。
http://ifi-audio.jp/nanoidsd.html

普通のレビューは他の方々にお任せするとして、ここでは技術面でのレビューを。これまたtwitterでリアルタイムで書いていたのを時系列でまとめていきます。



まずは音出し。
ヘッドホン端子やライン出力の音をチェック。nano iDSDの音をヘッドホンやスピーカーから出して、音の傾向を確認します。この時、S/PDIFのデジタル出力を他のDACに接続して比較対象にします。
nanoidsd全体


ヘッドホン端子の音はけっこう派手な印象。私ハイファイです! って感じの音。
ライン出力から他のヘッドホンアンプに入れた場合と、音の印象が全然違う。
ライン出力のほうはどっちかっていうとセンターにまとまってる感じだけど、ヘッドホンのほうはやたら広がってる感じ。センターガツンってこない。
聴感上の特性としては悪くないと思うけど、この広がり感だけが何故だろうって感じ。

ボリュームは可変抵抗だけど、音声信号が通っているわけではなくボリュームの値を元にデジタル制御している感じ。プツプツと音がしながら段階的に音量が上がる。イヤホンで聴いている時はボリューム最小値でも、音が大きめ。もう少し絞りたい。
ボリューム絞ったときにうっかり電源切っちゃって、PCがデバイス居ないよーって困っちゃう。

最大出力はかなり大きい。十分うるさいくらいの音量が出る。多少歪んでるかもしれないけど。

とりあえずでもこれファーストインプレッション的には当たりの部類じゃないかな。UD-H01なんかは、ヘッドホン挿して聴いた瞬間、無いわ。って感じだったから。

音量のとき若干逆相クロストークぽい?
変なハイファイ感は、ライン出力のほうだと全く無いんだよな。むしろつまんない位で。なぜだ


サンプリング周波数384kHzに対応
信号品質はさておき、190kHzの信号が出力できる。すげー。
190kHz.png




分解と測定、どちらにする? それとも …?

→アナライザで測定

なんだろこの最大ボリュームに近づくにあたりじわじわと歪が増える感じ。オペアンプとかだったら、クリップ手前ですぐ最良になるのにな


周波数特性
nanoifreq.png


あーなんか変だね。負荷掛けるとクロストークが減るっておかしいね。これが謎のハイファイ感なのかな。
nanoicrosstalk.png


10Hzでみても同相のクロストークだけどな。なんでだろう。測定ミスってないだろうな…。なにがどうなるとこんなクロストークするんだ
nanoiクロストーク10Hz


逆相のクロストークで変な感じはありがちだけど、同相で負荷が重いほどクロストークが減る(セパレーションがよくなる)ってのは謎現象。

1kHzサイン波で-60dB台のチャンネルセパレーションの時、これが2~3dB変わるだけでもヘッドホンだと定位の方向が変わって聴こえるものなんだ

とにかくこの、負荷が重いほど改善するセパレーション(クロストーク)はなんか変だよ。これがハイファイ風味の原因なのかな?


分解
nanoidsd.jpg
画像クリックで拡大



chip.png

DACはBB DSD1793
http://www.tij.co.jp/product/jp/dsd1793

ヘッドホンアンプICはTI TPA6130A2
http://m.tij.co.jp/product/jp/TPA6130A2
電圧確保のためのチャージポンプの負電圧生成回路、デジタルコントロールによる64段階のボリューム回路内蔵



アナライザやオシロスコープを駆使して色々調べた結果、変な広がり感の原因は

nanoidsdjack.jpg

このヘッドホンジャックの接触が甘く、GNDの共通インピーダンスが大きくなっていることが原因である模様。
負荷を掛けるとクロストークが低減する謎現象は、おそらくヘッドホンアンプICのセパレーションがもともと良くなくて60~70dB程度しかなく、これにジャックの接触抵抗による逆相クロストークが組み合わさることで起こっていたと思われる。

ちなみに製品ページには全高調波歪率、ダイナミックレンジ、出力インピーダンスについての記載はあるものの、チャンネルセパレーションに関する記述は無かった。



回路を追いかけると、RCAジャックのもヘッドホン出力と同じ信号になっており、ヘッドホンジャックにプラグを差し込んだ時に切り離される構造になっているだけということが判明。

それならピンプラグからヘッドホンジャックに変換すれば、不具合のあるジャックを使わずにヘッドホンを鳴らすことが可能ということ。


暫定処置で実験。

nanoidsdrca仮変換


ヘッドホン端子とライン出力、どっちも同じ配線が来てるのに、ここまで音が違うとは。ヘッドホン端子は音がボケボケだ。やっぱGNDの接触抵抗大事。


配線的にはヘッドホンジャックもRCAも同一なのですが、ジャックの遊びというか、GNDのところをしっかり押さえつける構造になっていないため、ここに抵抗分があって左右の信号が変な混ざり方をしてしまうのがマズいのです。接触不良なのでいつも同じ具合ではないですし

nano iDSDのRCA出力はプラグ変換だけすればそのままバランスヘッドホン出力として使えるよ。

音量上げても足りない気がしてボリューム上げても歌が出てこなくて左右からの音ばかりデカくなるような印象があったら、それはジャックのGNDの抵抗の問題
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No title

nano iDSDの3.5mmヘッドフォン・ジャックの品質について
http://ifi-audio-jp.blogspot.jp/2014/05/nano-idsd35mm.html


なんだろな、φ3.5の中でも特性が悪いものだったということと、ヘッドホンアンプICの正相クロストークと、ジャックの逆相クロストークが合わさって見かけ上のクロストーク値は良くみえていたことと、アナログ盤のそれとは性質が違うから数値だけで判断できないって感じかなあ。

でも、「私たちとしては、「変わった音」というのは全面的には信じがたいことです。」というのは明らかな間違いで、これが聴いて感じ取れないのならメーカーの技術者として問題を感じる。

でもこれは自分からしても、まさかジャックの性能によって聴いて判るほどの差が出るとは思わなかったよ。

まあでもコストパフォーマンスで考えたら魅力的なことこの上ない製品であるのは間違いないし、交換してみた立場からして、例えどんなに良いジャックを採用したとしても、RCA端子から変換して繋いだ状態にはどうやっても勝てないから、そうして使えばいいんじゃないかなあ。

http://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-entry-261.html

No title

メーカーの言い分(言い訳?)を見ると正直「逃げた」回答かなーと思いますね。
認めたいけど売れなくなるのでずれた回答をしたように見えます。

それは置いといて、nano iDSDでハイインピーダンスのヘッドホンは鳴らせそうですか?HD650辺りの。
USB直結で使えるはサブに便利そうなので割とまじめに購入検討中なのです。
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