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Free! のハイレゾ、買ったらニセレゾだった

Free!のハイレゾ音源が発売されたので、高音質で渚ちゃんの声聴こうと思って一期のED、「SPLASH FREE」を買ってみました。二期のやつは試聴するからに音が悪かったのでわざわざハイレゾで買う価値無いと判断。
聴いた感じ印象のよかったものを試しに買ってみました。ハイレゾ音源は試聴しても「ハイレゾ」の状態ではなくてCDより音の悪い圧縮音源なので買うまで中身がわからないことから「ハイレゾガチャポン」なんて呼んでいます。

んまあ、ランティスのハイレゾ音源についてはいろいろありましたから、正直期待は出来ないんですけれど、渚ちゃんボイスが高音質で聴ける可能性があると思うと、ついつい食指が動いてしまうじゃあないですか。だから人柱になってみました。

ご安心下さい。我が家ではレコーディングスタジオ用のソフトウェアで音源を解析し、スタジオ用のモニタースピーカーを使って音のチェックをしていますから、それなりの評価ができる自信があります。


まあ、チェックポイントの詳細については過去の記事をご覧いただくとして、ささーっと流していきますよ。


まずはファイルのメタデータ
freeハイレゾ

freeハイレゾ4
(各画像はクリックで拡大)

ファイルのメタデータは、スタジオで録音した時に使っているソフトで音と一緒に記録されるデータです。スマホで写真を撮ったときに日付やカメラの型番が記録されるのと同じようなもので、無意識のうちに書かれるので消されずにそのまま残っている場合も多くあります。

「FreeED_SPLASHFREE_Finalmix_full」のうち「Finalmix」の文字はスタジオでミックスダウンされた時につけられた音源の名前であることいえます。
スタジオで作られたファイルがそのまま販売されているとこういったメタデータが残っており、後から加工をされていないと判断したいところなのですが、「スタジオで保存したファイルを、別のソフトで開いて加工して上書き保存」しても残ってしまう場合があります。今回は多分、これにあたるでしょう。理由としては「Finalmix」の文字があるにもかかわらず、ミックスダウンで用いられる業界標準ソフト「ProTools」のメタデータを失っているからです。


次に音のデータです。
freeハイレゾ2

ハイレゾ音源で音が良い理由として「サンプリング周波数が高い」というメリットがあります。
CDの場合は44.1kHzという値となっていますが、Free!のハイレゾでは96kHzという値になっています。しかし、この音源にはサンプリング周波数48kHz相当までの音しか入っていません。
これは、レコーディングの時に48kHzで作っているのに、あとからファイル形式を96kHzにして大きなデータにみせかけたものだといえるでしょう。いわゆる「ニセレゾ音源」です。


音声波形について
freeハイレゾ3
編集ソフトで音源を開いたときに波形の形が四角くなるのは「海苔波形」と呼ばれ、とにかく音を大きくして目立たせようと無理やり音を大きくした場合にみられる波形です。街宣車みたいに音は大きくなって目立ちますが、音楽の抑揚が失われたり、音が歪っぽくなったりと、音楽を綺麗に聴かせることとは正反対になるもので、高音質を謳ったハイレゾ音源には向かない編集手段です。


まあ、いい加減「悪いハイレゾ音源」の検証も面倒になってきたのでざっと書きましたが、Free!のハイレゾ音源は、そういう感じでした。
まあ、それでも欲しい人は買えばいいんじゃない??


くだらねーから俺は鯖の缶詰でも食って寝よっと。



※2014.11.11追記
発売から一夜あけてシングルランキング100位にすら入っていないからおかしいなと思ったら、なぜかe-onkyoのサイトからFree!のハイレゾ音源が消滅しています。

→残念ながら音源差し替えではなくて、販売ページのコメント編集のため一時的に閉鎖されていたようです。
音源に関する説明文が追加され、本音源は96kHzサンプリングではない、下位の48kHzの音源から作られたもの(早い話がニセレゾ)ということでした。


さてCDが届いたので聴き比べてみましたが…

私の印象ではハイレゾ版よりCDの音質のほうが好みでした。理由としては男性声優のボーカルがよく聴こえること。
ハイレゾのほうは低域が持ち上げられているようで、全体の周波数バランスとしてはこちらのほうが良いというか、そう変更した気持ちもわからないでもないのですが、低域を増やしたことと、その後におそらくコンプレッサーを掛けてしまったことで、キックドラムなどの低音がリズムを刻む度にしゃしゃり出てきて歌を邪魔する感じが良くないなという印象でした。
キックが鳴るたびに「うわっ、うわっ、うわっ、」ってボーカルの邪魔してくる感じです。私としてはこのハイレゾ版のマスタリングは失敗だと思います。

ちなみにハイレゾの販売ページには
「実際のサウンドを聴いてみると、確かにCD版とは声のリアルさが全くといっていいほど異なっている。声を職業とする男性声優ならではの、心地よくも印象的な歌声が、さらに個性的に、魅力的に感じられるようになった。」
「コーラスパートについても、5人の声がしっかりと聴き分けられるようになった点もハイレゾ音源ならでは。このあたりは、24bitというビット深度ならではの表現力だろう。ファンにとっては必聴といえる、魅力的あふれるバージョンだ。」

などと書かれていますが、私の印象とは全く異なるものでした。
私は、男性声優の歌を聴くのなら、CDの音作りのほうがいいと感じます。
やっぱりこれは人により感じ方は違うのでしょうか?


ちなみに音声波形ですが、CD版とハイレゾ版ではレベルはほぼ一緒でした。差分をとってみると、ハイレゾ版のほうが低域が持ち上がっており、この分だけわずかにレベルが上がり、CDよりも海苔波形度が増しているような印象でした。
freeハイレゾCD2

そんなわけで、Free! のハイレゾよりCDのほうが「音作り」としては良い印象(マスタリングエンジニアも違う)なので、敢えて買う必要は無いと判断しました。
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