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上海問屋のDN-USB DAC

DSC_0549e.jpg

上海問屋で4000円ほどで売っているUSB接続、SPDIF対応のライン&ヘッドホン出力つきのDAコンバーター。とにかく安い。他のブログなんかの情報でもイマイチ回路が謎。それが気になって仕方ない。某所で話題になったのでついポチってしまったので家に届いてしまった。

掲示板に書いたレポをまとめて載せておきますー。

ちなみにUSB端子とヘッドホン端子がない普通のDAC、DN-68854もほぼ同じ回路構成みたいなので参考にしてください。


まずは箱からー
DSC_0557e.jpg
ブログとか見ていても案外、外箱の写真って無いんだよね。というわけで載せときます。
MADE IN CHINAはいいんだけれど、メーカー名が無いのが気になった。これぞノーブランドw


基板の表と裏
DSC_0572e.jpg

DSC_0574e.jpg
裏に後付された抵抗は、多分ヘッドホン出力のカップリングコンデンサの放電用と思われ。挿した時にポップノイズが出る苦情があったんだろうね。


基板上で気になった箇所


これが問題のヘッドホンアンプICであるROHM BH3544F
DSC_0582e.jpg
このモデルではヘッドホン出力用として全うに使われているみたいだけれど、DN-68854ではヘッドホン出力がなくライン出力だけなのに何故かこのICが使われているとのことで話題になってました。
もともとCD-ROMドライブとかに使われる程度の簡単なヘッドホンアンプICみたいですけど…。
ちなみにBH3544Fは6dBのゲインを持っているタイプ。わざわざ入力段で6dBのアッテネーターが組まれているのが謎。ゲイン0dBタイプのBH3541Fもあるのに。
しかもATTの組み方がICの入力インピーダンス90KΩと、入力に直接に入れられた91KΩで分圧しているという、なんという荒業ww(←リバースエンジニアリングしたほかのサイトの回路図による)



こちらはDACチップ
DSC_0592e.jpg
シーラス・ロジックCS4344はTSSOPで長さ3mmだって。ちっけぇー
192KHz/24bit対応だってからスペックはすごいね。でもシングルエンド出力なのが簡易的な部分かも。



電解コンデンサ
DSC_0580e.jpg
メーカーはYIHCON。計22個かな。
そういえばみんなコンデンサ交換って大好きだよね。なんで?


謎のランド
DSC_0602e.jpg
ついてないコイル、L5って何だろう。位置的に電源のフィルタぽいんだけど…。
かわりにジャンパーされているのかと思いきや、ぱっと見ても見当たらない。



静特性はいりまーす。

とりあえず周波数特性。


ヘッドホン出力
USB_DAC_ヘッドホン出力f特_32負荷_無負荷
レベルの落ちてる点線のほうが32Ω負荷。実線は無負荷です。
ヘッドホンは無負荷で-5.6dB、32Ω負荷で-11dB。
ちょっとこれは厳しいかなー。カップリング足らんかね。


ライン出力も確認。
USB_DAC_ライン出力f特
ラインのほうは10Hzで-1.8dB。まずまずな値かな。
測定する前にちょっと繋いで聴いてみたときに、他のと比較してちょっと低域落ちてる気もしたんだよね。
気のせいレベルだと思うけれど。




ブログ等で指摘されていたヘッドホンの残留ノイズだけど、確かに聴こえるものの
そこまで酷い印象ではなかった。@MDR-CD900ST

ヘッドホン出力残留ノイズ
ボリューム最大、無負荷
-41dBu @帯域制限無し
-84dBu @帯域制限30KHz

ボリューム最小無負荷
-76dBu @帯域制限無し
-84dBu @帯域制限30KHz

どっかのブログで指摘があったけれど、フィルタが無いor定数が不適切によって
ナイキスト周波数以上でのノイズがけっこう多いみたい。
Fs=44.1KHzで帯域制限無しだとけっこう酷いね。
でも可聴域で-84dBuだったら数値として悪い程とは思えないけれど、案外聴こえちゃうんですね。



ライン出力 無信号時波形
USB_DAC_LINEノイズ
p-pで140mVくらい? こう見るとけっこう出てますね。



あと周波数特性とか基本スペック

ヘッドホン出力
レベル
ボリューム最大 0dBFs 1KHz
無負荷 3.7dBu
32Ω負荷 3.6dBu

THD+N
ボリューム最大 0dBFs Fs=44.1KHz 1KHz 無負荷
0.8% @帯域制限無し
0.02% @帯域制限30KHz


ライン出力
レベル
3.62dBu
THD+N
0.8% @帯域制限無し
0.01% @帯域制限30KHz

ヘッドホン出力は若干レベル低い感じでした。0dBFSガンガン振っているようなソースであまり大きな音を出さない使い方なら問題ないかもしれないけれど、それでギリギリな感じ。出力の6dBゲインはあったほうが良いんじゃない??
でも3.7dBuというと1.2Vrmsくらいでしょ。p-pだと3.4Vか。
あれ、出力の石のVCCいくつだよ。一応クリップしてないぽいから5Vなんだろうけど、確かにそれでもちょっと足りないね。


ってな感じのファーストインプレッションでした。


さてこれからどーしよう


追記
最低限やっておきたい改造

測定の結果、低域の特性があまり伸びていないことがわかりました。
回路をざっと見たところ、あきらかにコンデンサの容量が不足している設計箇所がありました。
2点について容量の増加をさせ、特性の改善が確認できましたので掲載しておきます。


ヘッドホン回路 ボリューム手前のカップリングの電解コンデンサ
DSC_0603e.jpg
C54およびC61の1μFですが、ボリュームの10KΩとでの低域カットオフを計算すると約16Hzとなり、異常に高いです。せめてコンデンサを10倍の値にしましょう。


増強したことによる性能をチェックするため、片chのみ並列に10μFを取り付けて測った値がこれです。
USB_DAC_ボリューム前10u追加
ヘッドホン出力は無負荷の状態で点線が改造前、実線が改造後の目安です。
10Hzでの値が約-6dB→-0.3dBと大幅に周波数特性が改善されたのが確認できます。



同様の理由により、ライン出力のカップリングコンデンサ C44、C52の3.3μFについても47μFくらいまで
増強するのをおすすめします。
DSC_0605e.jpg


47μFを並列に増設した場合の測定結果
USB_DAC_ライン出力47u追加
こちらも10Hzでの値が-1.3dB→0.1dBと、だいぶ改善しています。

測定は100KΩ負荷ですが、実際接続する機器ではもっと重い負荷であることも多いため、その場合の低域劣化はさらに顕著となるでしょう。→他のオーディオインターフェイスの入力(公称10K受け)に接続して周波数特性をとったところ、20Hzで-2.5dBという値が実測されています。やはりカップリングコンデンサは容量不足のようです。
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