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エコパワーメーターで分電盤を監視するやつ

一般家庭の電力量計がスマートメーターに更新されつつあるこの頃、スマートメーターのBルートという接続方法を用いて直接アクセスすることで電圧電流、電力量などのデータを直接得て監視することができるということをを知り、電源の監視に興味を持ちました。(HEMSとかWi-SUNとかECHONET Liteってやつ)
しかし、いざこれをやろうとするとシステムを構築するのが大変で、自分でハードウェアを構築してソフトを書くくらいのことをしないと目的が達成できないことがわかりました。
市販の製品としてはNature Remo Eなんてのがあったりしますが、これはあくまで電気代の節約を目的としたもので、電力(W)と電力量(kWh)しかわからないようです。(電気代の節約が目的ならまずは契約容量なんだから電流監視させろよと思うんだけどな…)
やるなら電圧、電流、力率、電力くらいはチェックしたい、できれば単相3線の相ごとで監視したいということで検討した結果、スマートメーターでは厳しそうということで思い切ってデマンド監視システムを導入することにしました。
なんかこれはお役所関係に義務化かなんかで導入されてるらしく、中古品が多く出回っているので各社のモデルの仕様を確認して検討したところ、どうやらPanasonicのモデルが扱いやすいようですので、これを導入してみることにしました。

えっと、最近のブログは殴り書きですいません。基本的にはtwitterでやってるので、そのリンクを貼っておきます。
https://twitter.com/fixerhpa/status/1356934152365375491

https://twitter.com/fixerhpa/status/1356953114507583496
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コーヒー焙煎機 aillio Bullet 輸入チャレンジ

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10年くらい前からコーヒーの自家焙煎を始めたのですが、ホームベーカリーを魔改造した焙煎機もそろそろ限界が来たので市販の焙煎機を買ってみることにしました。
家庭での使用を想定しした焙煎機は近年すこしずつ出てきていますが、どれも一度に50g程度しか煎ることのできない小型のものばかり。それでは毎日焙煎しないといけないので現在使っている焙煎機の300gかそれ以上の規模のものを探していました。
KALDIの焙煎機は容量的には良さそうなのですが、熱源がガスというのが面倒だなと思っていたところ、IH式の1kgの焙煎機、aillio Bullet Roaster R1 V2が話題になっていたので、思い切って購入してみることにしました。


参考
LITHON-ホームロースター RT-01
https://www.lithon.co.jp/product/cooking/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-rt-01/

スマホでタップするだけ自家焙煎!SANDBOX SMART コーヒーロースター
https://www.makuake.com/project/sandbox_smart/

The Roast(ザ・ロースト) | Panasonic
https://panasonic.jp/roast/

KALDI(カルディ) フォーティス コーヒーロースター/焙煎機(容量最大600g)
https://www.amazon.co.jp/dp/B074M4KWSD/


お遊びで2800ドル(約30万円)の焙煎機を買うってのは正直悩ましいところではあります。
もともと焙煎を始めたのは、そこそこの味のコーヒーを安く飲めたら良いなというのが始まりでした。10年前の当初も生豆の価格と、焙煎機の導入コストを計算したところ、焙煎機が10万円もしてしまっては元が取れないと考えた結果、ホームベーカリーを改造して焙煎機を作っていました。その焙煎機を使って現在までに個人消費で200kgくらいはコーヒーを焙煎して飲んだので、今後のコストについては目を瞑ることとしましたw

さて入手についてですが、購入を検討した当時、まだ日本代理店は名前こそ出ているもののまだ販売実績が無いように見られました。
メーカーに英語で問い合わせたところ日本の輸入代理店を紹介してもらえたのですが、そのメーカーのサイトには商品ページは無いし、見積もり依頼のメールをしても返信がない状態。twitterで検索しても入手に苦労している方が多い印象でした。

そしたらもう直接個人輸入で買ってしまおうとメーカーに打診したところ、通関がうまく行かず返送されてしまった場合に送料だけは負担するというリスクを負うなら構わないとのことでしたので、「是非」ということで注文をお願いしました。

本来、こういった業務用の厨房機器の類のものを輸入販売する場合は電安法(PSE)のみならず、食品安全法に則った手続きも必要とのことですが、自分のように個人のお遊びで買う場合であれば比較的緩い感じで輸入が可能で、消費税も負担額が少なくて済むようです。

購入の経緯はtwitterのこのあたりに書いたので、導入を試みる方は参考にしてください。
https://twitter.com/fixerhpa/status/1375986403423571970

なお、この焙煎機は110V仕様(110~127V)と、200V仕様(200~250V)の2種類の電圧仕様があります。100Vコンセントよりステップアップトランスを利用しての使用例もあるようですが、通常の100Vコンセントだと定格一杯なので発熱や事故を懸念して200V使用を選択しました。分電盤から200Vを引いてくるのは若干手間がかかりますが、100Vを使うにしても専用回路のコンセントが望ましいのでいずれにせよ工事を行ったほうが良いかと思います。実機の電流測定も上記のtwitterのツリーで行っています。

基本的にはtwitterで書き綴ろうかと思いますが、またブログにもなんか書くかもしれません。

太陽光スペクトルと演色性と見た目の違和感

LED照明がコンビニ等に導入され始めた頃より、色味がオレンジっぽかったり緑っぽかったりと、どうも今までの電球や蛍光灯に比べて美しく見えない、食べ物が美味しそうに見えないと感じたことがある人は少なくないはずです。

LEDの照明器具が登場したのは、青色LEDの技術によって白色の明かりを作ることが可能になったことがきっかけで、昨今では多くの照明器具がLEDに切り替わりつつあり、旧来の電球や蛍光灯を見かけることは少なくなりました。

LED照明も年々改良されて高効率化(電気代の節約)、高演色化(色味の改善)がされていますが、この2つの要素は相反する部分があります。高効率化を優先すると、演色性を失ってしまうことになり、どうしても色味については二の次になってしまっていることが多いようです。

■演色性の悪い照明で、料理が美味しくなさそうに見える例
(国際放送機器展 InterBEEのロケ弁グランプリのコーナーにて撮影)
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このように、映像に関する展示会であっても、照明の演色性に関しては無頓着でも許容されているのが現状です。


写真や映像の撮影、デザインや塗装、印刷物の色校正などの分野ではかねてより正確な色再現性が求められており、色評価用の蛍光灯や、演色AAAといった高演色の照明が用いられてきました。しかし近年では蛍光灯の入手が難しくなりLEDになりつつあるようですが、十分な性能が得られる器具はごく限られた上に、高価なものとなり移行が難航している部分もあります。

参考
エコリカLED 高演色LED
https://www.ecorica.jp/led/highcolor/


前置きが長くなりましたが、2020年7月にコイズミ照明株式会社よりこんな製品が発売されました。

https://www.koizumi-lt.co.jp/product/jyutaku/sunceiling/
「自然光に近い光の太陽光スペクトルLEDシーリング」
「室内にいながら青空の下で見るような、自然光に近い本来の色Ra97を再現したシーリング。」

とのことで、実売価格1万円程度にもかかわらずこれだけの演色性を得られることに大きな魅力を感じ、早速購入してみることにしました。
色温度も5000Kと、色評価用蛍光灯と同じでちょうどよい値です。
ラインナップはAH51221(6畳用)、AH51220(8畳用)、AH51219(10畳用)の3種類のうち、8畳用を選択しました。

この照明について、楢ノ木技研のUSBスペクトロメーター ezSpectra 815Vでチェックしてみたところ、以下のデータとなりました。

KOIZUMI AH51220


KOIZUMI AH51220_TM30


Ra(平均演色評価数)は98、LED照明では出にくいとされ、赤色の表現には重要とされる「R9」の値も80を超えており、測定上ではとても優秀な照明のようにみえます。


が、ここからが本題です。
演色性としては優秀なのに、部屋の照明をこの製品に交換してから、どうも照明の色や部屋においてある物が緑っぽく感じられるのです。
部屋の明かりをつけるたびに「あれ、緑っぽいな」と感じるのです。まあ、蛍光灯などでも器具を交換した直後は目の慣れの問題で違和感を覚えることがあるのはご存知の通りですが、今回は数日使ってもどうも慣れることが出来ず、結局もともと使っていたNECの調光調色のLEDシーリングライトに戻してしまいました。twitterで他の方の意見も聞いたのですが、確かに緑っぽく感じる要素があるようです。

数値は優秀なのに見た目で馴染めないというのは経験としては初めてであり、果たしてこの照明に慣れて良いのか、それとも自分の目を信じて数値より見た目が良い照明を選んだら良いのか答えが出せず、悩んでいます。

詳しい方々に聞いてみたところ、どうやら色度図において色度が黒体軌跡上になく、緑寄りにずれている(⊿uvが+領域にある)ことや、緑色の波長の成分が赤と同じくらい盛り上がってピークがある部分に問題があるのではという意見がありました。確かにこの2点については太陽光とは違う性質だといえる部分です。
KOIZUMI-AH51220印
データ上のこれだけの差が、体感上の緑っぽさの度合いと一致しているのかは不明ですが、少なからずこの照明には緑っぽさがあるといえるようです。

なお、緑色に見える原因は何かとメーカーに質問したところ、このLEDには緑色の蛍光体が使用されているからではないかとのことでした。しかしながら、どんな蛍光体を使用していても太陽光のスペクトルと同じであれば緑には見えないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

ひょっとすると「太陽光スペクトルLED」という言葉が、「太陽光のスペクトル分布と同じ」という意味ではなくて、「太陽光の平均演色評価数(Ra100)に近い」という意味なのかもしれません。


演色性の数値は良いのに、どうも見た目に違和感がある照明について、まだまだ知識や経験が追いつきません。ひきつづき調べてみますが、もし詳しい方がおられましたらご意見いただけますと有り難いです。


ちなみに、現段階において数値抜きに一般家庭で違和感なく使用できて安価でおすすめの製品はNEC(ホタルクス)の調光調色タイプのモデルがいち推しです。
NEC LEDシーリングライト 調色/調光タイプ~8畳 HLDC08208


参考リンク
本件についての詳細(twitterにて)
スペクトロメーターを使った色々な照明器具の測定結果(twitterにて)





シーリングライトの壁スイッチ動作、コイズミ照明は酷すぎ

演色性の良いLEDシーリングライトを求めて各社のモデルを購入してきましたが、あまりにも酷いものに当たってしまったので注意喚起として記しておきます。
アイリスオーヤマに続いて、コイズミ照明の製品も購入には気をつけたほうが良さそうです。

【過去の参考記事】
アイリスオーヤマのLEDシーリングライトのチラツキが酷い


問題になっているのは、壁のスイッチをパチパチ素早く操作して照明の明るさや色を切り替える機能のことで「プルレス操作」などと呼ばれているものについてです。このプルレス操作は照明メーカーやモデル(製品の年代)によって異なる挙動をするのでやっかいです。

うちの場合、就寝時にシーリングライトをリモコンで消灯、翌朝は外光で明るいので照明はつけずに起床、外出時には壁スイッチを切って出かけています。(壁スイッチを切るのは停電等による誤動作を防ぐものと、待機電力を無くす目的があります)

帰宅時、部屋を明るくしようと壁スイッチをONにするのですが、スイッチを操作しても「ピッ」と音がするだけで部屋は明るくならず、「リモコン消灯状態へ復帰した状態」となります。状態①

あれ、スイッチ入れたのに明るくならないぞ、ということで壁スイッチを素早くOFF→ONと操作すると今度はなぜか保安灯(常夜灯)が点灯した状態となります。

さらにもう一度、壁スイッチを素早くOFF→ONとすることで、ようやく「全灯」の状態になり、部屋を明るくすることができます。

この壁スイッチのプルレス操作は早すぎても遅すぎてもダメで、現在の点灯状態を把握しながら、絶妙なタイミングでパチパチとやる必要があり、上手にやっても5回の操作、タイミングを誤るとそれ以上の回数パチパチしないと照明を点けることが出来ません(何のゲームだよ)

実際に操作したときの動画

なぜ、こんな仕様で作られているのか理解ができません。

メーカーのコイズミ照明に問い合わせたところ、夜中に瞬間的な停電があると目が覚めるとか、リモコン消灯の状態で留守にしている間に瞬間的な停電があると照明が点灯してしまうというお客様の意見に基づいているとのことです。しかしながら、この日本で停電が年に何度も発生しているとは思えませんし、外出時は壁スイッチを切ることが取説で指示されています。
年に1度あるかわからない停電や取り扱いミスのために「必要な時に部屋を明るくする」機能が犠牲になった仕様になっていることは納得できません。

壁スイッチを操作するのは、「部屋を明るくしたい」という目的があるから行うわけであり、その意思に即座に応じられないものは照明器具として失格であると考えます。


ちなみに他社製品でも【状態①】の部分までは同じ挙動を示すものが一般的ですが、その次の段階では「全灯」もしくは「調光」となるため、3回の操作があれば「部屋を明るくする」という目的は達成できます。

ちなみにコイズミ照明の製品であっても蛍光灯シーリングライトの時代のものは、壁スイッチOFFの直前の点灯状態がどうであれ壁スイッチをONにさえすれば「全灯」で部屋が明るくできる仕様となっていました。見聞きした情報によると、その次の時代の製品では他社と同じ「リモコン消灯状態」→「全灯」の仕様となり、その次に現在の仕様に変更されているようです。ちなみにこの動作について取説には記載がないため、実際にシーリングライトを購入するまで、このような不便な仕様であることに気づくことはできません。

なお、問題のシーリングライトには取説にはっきりと明記されていない裏モードみたいなものがあり、このモードにすると「プルレス操作」を無効にすることが可能です。これで解決できるのかと思いきや、今度はリモコン消灯状態で壁スイッチをOFFにすると、その後は壁スイッチをどう操作しても照明を点けることが不可能となってしまいました。これはリモコンを紛失したり、電池が切れてしまうと照明器具としての機能が完全に失われて文鎮と化することを意味します。

裏モードの実装までしているくらいなら、きちんと考えて物を作っていれば「瞬停後に点灯して目が覚める」「外出時に瞬停により勝手に点灯」という不満に加え「スイッチを操作しても部屋が明るくならない」という不満も同時に解決する仕様とすることが出来たはずです。

ちなみに購入したシーリングライトは太陽光スペクトルで高演色性を売りにしているにもかかわらず、実際に肉眼でみると緑っぽい色に見えてしまう現象が起きており満足度としていまひとつです(測定上、色座標が黒体軌跡上より緑側にあることが原因なのかなとみています)

そういうわけで買ってはみたものの、色味、操作性、メーカー対応の3点で問題を感じましたので、アイリスオーヤマに続いて避けておいたほうが良いメーカーなのかなと感じています。

ちなみにおすすめするシーリングライトはNEC(ホタルクス)の調光調色モデルで、これは演色性の数値こそ低いものの、操作性とともに違和感なく使用できるモデルです。

NEC LEDシーリングライト 調色/調光タイプ~12畳 HLDC12208 NECライティング




「dB」について

最近、「dB」に関するデタラメな記事やわかりにくい記事が多く出回っており、著名人が称賛するかのごとくRTするような場面も見受けられ、音楽に関係する人たちの混乱を招くことを懸念したため、「dB」について書いてみようかなと思います。

おかしかったりわかりにくい記事の例
dB (デシベル) という単位について NK Productions

作曲者のためのエンジニアさんにステムデータ・パラデータを渡すときの仕様覚え書き MoppySound


なお、最小限の文章量で書くので細かいことは目をつぶってください!


■dBについて
「dB」とは、音声レベルが「とある基準値」から何倍になっているかを示す単位です。

まずは下記の例を元に感覚で理解してください。

例:

+6dB
→レベルが2倍になった

-6dB
→レベルが半分(1/2倍)になった

20dB上がった
→レベルが10倍になった

0dB
→1倍、つまり変わってない

0dBV
→0dBVは1Vのこと

+4dBu
→0dBu (0.775Vのこと)に対して4dB高いもののこと(1.228V)

0dBFS
→DAWのピークメーターが最大まで振ってギリギリ歪まない状態

-20dBFS
→0dBFSより20dB低く(1/10)、ピークメーターが-20まで振っている状態



dBと倍率の関係は単純な計算では出ないので、キリの良い値は暗記して、それ以外は下記サイトで変換してください。
dB conversion

暗記しておく範囲

6dB(2倍)、20dB(10倍)、-6dB(1/2倍)、-20dB(1/10倍)

組み合わせは計算する
12dB(6dB+6dBだから4倍)
32dB(6dB+6dB+20dBだから40倍)
40dB(20dB+20dBだから100倍)
-40dB(-20dB-20dBだから1/100倍)

※ただし! DAWで音楽作るくらいの場合、dBの値を実際の電圧や倍率に変更する計算が必要になることは、まずありません!!(つまりスルー可)


で、なんで音声レベルを何故わざわざdBで表記したりするのかという理由ですが、これは電圧レベルが大きく変わっても人間には小さな音量差にしか感じられない現象があるため。
例えばレベルメーターをリニアスケール(電圧目盛り)にすると、メーターが全開に振っている状態のとき、少し音量下げただけでメーターが殆ど振らなくなってメーターとして役に立ちません。
また、フェーダーをリニアスケールにすると、大きく動かした割には音量が殆ど変わらなくなり、扱いにくくなります。
よって、音量の感覚に近くするためにdBを用いて表記しています。


■DAW上でのVUメーターの基準レベルについて

VUメーターはもともとアナログのラインレベルの回線に接続して使うために規定されており、1kHz +4dBu(0dBuは0.775Vで、それの+4dBだから1.584倍で1.228V)の信号を入れたときに0VUを示すようになっています。当初はアナログ機材しかない時代から始まり、その後デジタルレコーダーが導入されました。

その時、アナログの信号をA/Dコンバーターに入れてデジタル信号に変換したり、その逆でアナログに戻す時に、アナログ(dBu)の信号をデジタルの信号(dBFS)のいくつにするか決める必要があります。
VUメーターは音量のメーターなので、デジタル録音の管理に必要なピークレベルはわかりません。
そこでVUメーターを常識的に振らせて音源を作った時に、レベルオーバーすることなくデジタル録音できるような関係を、理論ではなく実経験を元に決定する必要が出てきました。

放送、音楽、国ごとによって基準レベルの規格は異なりますが、主なものは0VU(+4dBu)を-20dBFSにするものや、-18dBFSにするものが一般的で、特殊な例としては日本の音楽スタジオにおいて0VUを-16dBFSとするものもあります。(JAPRS推奨)

放送においては送出や納品するときにこの基準をきちんと守る必要がありますが、音楽の場合はわりとアバウトです。
-16dBFS=0VUはマルチレコーダーのレベルの目安とはなるものの、それ以外で、例えばマスタリングで音圧を入れた音源をVUメーターをなんとなく振らせて確認するような用途では基準レベルを-10dBFSとか-8dBFSとか自由に設定しているようです。

ちなみに、VUメーターの目盛りはdBではなくVUとなっており、例えば+3VUなどと呼んだりもしますが、目盛り自体はdBと同一です。+3VUは0VUに対して3dB高いといえます。+4dBu=0VUのとき、+7dBuを入れると+3VUを示します。


DAW上のプラグインでのVUメーターの場合は一度もアナログ信号になることはありませんが、上記の流れを汲んでレベル設定をします。VUメーターの基準(0VU)を -20dBFSや-18dBFS、-16dBFS、そして時には-8dBFSに設定すると一般的な収録レベルの基準にあわせて録音やミックスをすることができるといえます。

なお、参考までにラウドネスメーターの場合はというと、例えば-24LUFSというのはサイン波1kHzで-24dBFSの信号を出した時に-24LUFSを示すようになっています。-24LUFSは放送の基準ですが、YouTubeの場合は-14LUFSとなっており、10dB高い基準です。
YouTube用の-14LUFSの音源素材をフェーダーで10dB下げると-24LUFSの放送基準の値になります。


■機材の出力レベルについて
「業務用機材のリファレンス電圧が +20 dBu である場合が多いため、-16 dBFS が丁度 +4 dBu になる」という記事がありましたが、これは間違いです。+20dBuは最大レベルでありリファレンス電圧ではありませんし、-16dBFSがちょうど+4dBuになるわけでもありません。

デジタル機材は初期より最大レベル+24dBuが確保されています。近年では安価で簡易的な半分業務用機材みたいなものが多くありますが、この場合は電源回路の簡略化などの理由により+24dBuまで扱えないものもあります。主にXLRではなくTRSで入出力するような機材が該当します。ただし、出力レベルが大きい程高性能になるわけではありません。しかしながら+24dBuまでの振幅を扱えないと、業務用機材として支障が出る場合はありますので注意してください。-20dBFS=+4dBu(0VU)の放送用途で最大レベル+20dBuの機材を使うと、wav音源は正しくても、必要なアナログ信号レベルが得られません。また、本来レベルオーバーとならないはずのアナログ信号を入れても歪む等の問題が発生します。

また、仕様書に「最大レベル+24dBu」と書かれたものと、「+4dBu(-20dBFS時)」と書かれたものは仕様としては同一です。大抵どちらかの表記となっていますが、中には「出力レベル +4dBu」と記載が不完全で仕様がわからないものがあります。こういったものの中には「0dBFSが+4dBu」の機材もあり、これでは民生機より低いレベルとなってしまいます。記載に不備がある場合は必ず購入前にメーカーに確認しましょう。これで痛い目にあう現場を見ています。



いかがでしたでしょうか?
プロのエンジニアでも理解していないというdBuやdBFS。巷のブログで勉強しようにもデタラメばかり。まあ本当は本を買ったりして勉強しないといけないところなのですが、今回は間違った情報が出回ることを危惧してちょっとだけ書いてみました。
とりあえず適当に書きなぐったので、何か疑問点などあれば都度書き足します。


関連資料
音の基準レベルについて 音響・映像・電気設備が好き
-20dBFSについて 音響・映像・電気設備が好き

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http://fixerhpa.web.fc2.com/
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