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エコパワーメーターで分電盤を監視するやつ

一般家庭の電力量計がスマートメーターに更新されつつあるこの頃、スマートメーターのBルートという接続方法を用いて直接アクセスすることで電圧電流、電力量などのデータを直接得て監視することができるということをを知り、電源の監視に興味を持ちました。(HEMSとかWi-SUNとかECHONET Liteってやつ)
しかし、いざこれをやろうとするとシステムを構築するのが大変で、自分でハードウェアを構築してソフトを書くくらいのことをしないと目的が達成できないことがわかりました。
市販の製品としてはNature Remo Eなんてのがあったりしますが、これはあくまで電気代の節約を目的としたもので、電力(W)と電力量(kWh)しかわからないようです。(電気代の節約が目的ならまずは契約容量なんだから電流監視させろよと思うんだけどな…)
やるなら電圧、電流、力率、電力くらいはチェックしたい、できれば単相3線の相ごとで監視したいということで検討した結果、スマートメーターでは厳しそうということで思い切ってデマンド監視システムを導入することにしました。
なんかこれはお役所関係に義務化かなんかで導入されてるらしく、中古品が多く出回っているので各社のモデルの仕様を確認して検討したところ、どうやらPanasonicのモデルが扱いやすいようですので、これを導入してみることにしました。

えっと、最近のブログは殴り書きですいません。基本的にはtwitterでやってるので、そのリンクを貼っておきます。
https://twitter.com/fixerhpa/status/1356934152365375491

https://twitter.com/fixerhpa/status/1356953114507583496
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「dB」について

最近、「dB」に関するデタラメな記事やわかりにくい記事が多く出回っており、著名人が称賛するかのごとくRTするような場面も見受けられ、音楽に関係する人たちの混乱を招くことを懸念したため、「dB」について書いてみようかなと思います。

おかしかったりわかりにくい記事の例
dB (デシベル) という単位について NK Productions

作曲者のためのエンジニアさんにステムデータ・パラデータを渡すときの仕様覚え書き MoppySound


なお、最小限の文章量で書くので細かいことは目をつぶってください!


■dBについて
「dB」とは、音声レベルが「とある基準値」から何倍になっているかを示す単位です。

まずは下記の例を元に感覚で理解してください。

例:

+6dB
→レベルが2倍になった

-6dB
→レベルが半分(1/2倍)になった

20dB上がった
→レベルが10倍になった

0dB
→1倍、つまり変わってない

0dBV
→0dBVは1Vのこと

+4dBu
→0dBu (0.775Vのこと)に対して4dB高いもののこと(1.228V)

0dBFS
→DAWのピークメーターが最大まで振ってギリギリ歪まない状態

-20dBFS
→0dBFSより20dB低く(1/10)、ピークメーターが-20まで振っている状態



dBと倍率の関係は単純な計算では出ないので、キリの良い値は暗記して、それ以外は下記サイトで変換してください。
dB conversion

暗記しておく範囲

6dB(2倍)、20dB(10倍)、-6dB(1/2倍)、-20dB(1/10倍)

組み合わせは計算する
12dB(6dB+6dBだから4倍)
32dB(6dB+6dB+20dBだから40倍)
40dB(20dB+20dBだから100倍)
-40dB(-20dB-20dBだから1/100倍)

※ただし! DAWで音楽作るくらいの場合、dBの値を実際の電圧や倍率に変更する計算が必要になることは、まずありません!!(つまりスルー可)


で、なんで音声レベルを何故わざわざdBで表記したりするのかという理由ですが、これは電圧レベルが大きく変わっても人間には小さな音量差にしか感じられない現象があるため。
例えばレベルメーターをリニアスケール(電圧目盛り)にすると、メーターが全開に振っている状態のとき、少し音量下げただけでメーターが殆ど振らなくなってメーターとして役に立ちません。
また、フェーダーをリニアスケールにすると、大きく動かした割には音量が殆ど変わらなくなり、扱いにくくなります。
よって、音量の感覚に近くするためにdBを用いて表記しています。


■DAW上でのVUメーターの基準レベルについて

VUメーターはもともとアナログのラインレベルの回線に接続して使うために規定されており、1kHz +4dBu(0dBuは0.775Vで、それの+4dBだから1.584倍で1.228V)の信号を入れたときに0VUを示すようになっています。当初はアナログ機材しかない時代から始まり、その後デジタルレコーダーが導入されました。

その時、アナログの信号をA/Dコンバーターに入れてデジタル信号に変換したり、その逆でアナログに戻す時に、アナログ(dBu)の信号をデジタルの信号(dBFS)のいくつにするか決める必要があります。
VUメーターは音量のメーターなので、デジタル録音の管理に必要なピークレベルはわかりません。
そこでVUメーターを常識的に振らせて音源を作った時に、レベルオーバーすることなくデジタル録音できるような関係を、理論ではなく実経験を元に決定する必要が出てきました。

放送、音楽、国ごとによって基準レベルの規格は異なりますが、主なものは0VU(+4dBu)を-20dBFSにするものや、-18dBFSにするものが一般的で、特殊な例としては日本の音楽スタジオにおいて0VUを-16dBFSとするものもあります。(JAPRS推奨)

放送においては送出や納品するときにこの基準をきちんと守る必要がありますが、音楽の場合はわりとアバウトです。
-16dBFS=0VUはマルチレコーダーのレベルの目安とはなるものの、それ以外で、例えばマスタリングで音圧を入れた音源をVUメーターをなんとなく振らせて確認するような用途では基準レベルを-10dBFSとか-8dBFSとか自由に設定しているようです。

ちなみに、VUメーターの目盛りはdBではなくVUとなっており、例えば+3VUなどと呼んだりもしますが、目盛り自体はdBと同一です。+3VUは0VUに対して3dB高いといえます。+4dBu=0VUのとき、+7dBuを入れると+3VUを示します。


DAW上のプラグインでのVUメーターの場合は一度もアナログ信号になることはありませんが、上記の流れを汲んでレベル設定をします。VUメーターの基準(0VU)を -20dBFSや-18dBFS、-16dBFS、そして時には-8dBFSに設定すると一般的な収録レベルの基準にあわせて録音やミックスをすることができるといえます。

なお、参考までにラウドネスメーターの場合はというと、例えば-24LUFSというのはサイン波1kHzで-24dBFSの信号を出した時に-24LUFSを示すようになっています。-24LUFSは放送の基準ですが、YouTubeの場合は-14LUFSとなっており、10dB高い基準です。
YouTube用の-14LUFSの音源素材をフェーダーで10dB下げると-24LUFSの放送基準の値になります。


■機材の出力レベルについて
「業務用機材のリファレンス電圧が +20 dBu である場合が多いため、-16 dBFS が丁度 +4 dBu になる」という記事がありましたが、これは間違いです。+20dBuは最大レベルでありリファレンス電圧ではありませんし、-16dBFSがちょうど+4dBuになるわけでもありません。

デジタル機材は初期より最大レベル+24dBuが確保されています。近年では安価で簡易的な半分業務用機材みたいなものが多くありますが、この場合は電源回路の簡略化などの理由により+24dBuまで扱えないものもあります。主にXLRではなくTRSで入出力するような機材が該当します。ただし、出力レベルが大きい程高性能になるわけではありません。しかしながら+24dBuまでの振幅を扱えないと、業務用機材として支障が出る場合はありますので注意してください。-20dBFS=+4dBu(0VU)の放送用途で最大レベル+20dBuの機材を使うと、wav音源は正しくても、必要なアナログ信号レベルが得られません。また、本来レベルオーバーとならないはずのアナログ信号を入れても歪む等の問題が発生します。

また、仕様書に「最大レベル+24dBu」と書かれたものと、「+4dBu(-20dBFS時)」と書かれたものは仕様としては同一です。大抵どちらかの表記となっていますが、中には「出力レベル +4dBu」と記載が不完全で仕様がわからないものがあります。こういったものの中には「0dBFSが+4dBu」の機材もあり、これでは民生機より低いレベルとなってしまいます。記載に不備がある場合は必ず購入前にメーカーに確認しましょう。これで痛い目にあう現場を見ています。



いかがでしたでしょうか?
プロのエンジニアでも理解していないというdBuやdBFS。巷のブログで勉強しようにもデタラメばかり。まあ本当は本を買ったりして勉強しないといけないところなのですが、今回は間違った情報が出回ることを危惧してちょっとだけ書いてみました。
とりあえず適当に書きなぐったので、何か疑問点などあれば都度書き足します。


関連資料
音の基準レベルについて 音響・映像・電気設備が好き
-20dBFSについて 音響・映像・電気設備が好き

血飛沫対応!? 病院用電源タップ

先日の音光堂の電源ケーブルの製造問題の話を踏まえ、じゃあきちんとした製品はどのように作られているのかを確認してみたいと思い、病院用の電源タップを購入してみました。

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OAタップ,プラグ,コネクター,コンセントバーの明工社配線器具
医療施設用配線器具 設備用 病院用タップ
http://www.meiko-g.co.jp/product/MR7548TD3.html

同じと思われるもの
TAP-MR7548TD3【病院用タップ(3P・4個口・3m・グレー)】薬液、体液などの落下による絶縁劣化、短絡を予防する医療施設タップ。3P・4個口・3m・グレー。 サンワサプライ株式会社
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=TAP-MR7548TD3


医用室に求められるJIS T 1021に規定されたコンセントやプラグを使用していて、通常のものより高い信頼性が得られるものです。

解説JIS T 1021[医用差込接続器]の2008年版解説で、タップから医用機器の電源をとる場合は、オフィスなどで使用されているタップでは、医療用としては信頼性が低いので、刃受け部、差込プラグ、接地などの性能はJIS T 1021によるタップが望ましい(要約)
http://www.meiko-g.co.jp/product/hospital/iyo-tap.html


JIS T 10212008 医用差込接続器
https://kikakurui.com/t1/T1021-2008-01.html


プラグは
ME2591 医用接地プラグ明工社配線器具

コンセントはフレームが若干違うものの、
設備用 医用コンセント ML端子・Sタイプ・ランプなし
と同等のものが使われているとみられます。


お待ちかねの内部写真です

EPWxpuYU4AAtvrr.jpg


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病院という、命を預かる施設向けの製品ということで、電源タップとしては最も信頼性がある製品として参考になるかと思います。
1台あたり約11,000円と、決して安いものではないですが、オーディオ用として売られているものには高いだけで中身の製造に問題のある製品もありますので、そういった物に比べたら値段以上の価値があるのではないでしょうか!?


サンワサプライ 病院用タップ 3m ホワイト TAP-MR7548TD3 サンワサプライ
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JEURYUG/


関連ツイート
https://twitter.com/fixerhpa/status/1222078209262415872


ネジ止め端子の電線にはハンダをしてはいけない話

先日、たまたま見かけたケーブル製作動画

音光堂
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CABLECRAFT 音光堂 /ONKODO.Inc‏
Amazonヒット商品! BELDEN 19364 電源ケーブル 組み立て製作動画!
Amazonをメインに複数ECサイトで完成品ケーブルを販売するハーネス業者、株式会社 音光堂のofficial You Tubeです。
月に4000本以上ケーブルの先端加工を行なっている「プロのケーブルのハンダ付け動画」を公開いたします。
DIYでケーブルのハンダ作業する方に参考になれば幸いです。
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にて、電源プラグにネジ止めする部分の電線にはんだ付けをしている風景を見かけました。

松下プラグ2


この部分にハンダをすることは、Panasonicのプラグ、医用接地15Aキャップ WF5018Kの商品仕様書において


〈ご注意〉
コードの心線を半田仕上げして使用しますと、発熱の原因となりますので絶対に行わないでください。

と、明確に禁止されているものです。

松下プラグ



この業者のケーブルはこちらで販売されており、「Amazonヒット商品!」とのことですので、ある程度の数量が販売されているものと思われます。

BELDEN19364電源ケーブル (アセンブリ商品:WF5018K-8101) (1m) Belden

20200114133949ba6.png




また、この動画ではIECコネクター、SCHURTER 8101の圧着端子の施工にも問題があるように見受けられました。

音光堂3


圧着された部分に「5」の刻印が見えますが、これは5.5sq用の圧着工具で圧着されたことを示すものです。
電源ケーブルはBELDEN 19364 データシートですので、電線の太さはAWG14となり、日本の表記に換算すると2.082mm2となり、使われている端子が完全には特定できないものの、この電線1本と5の刻印が使えるパターンは存在しません。

圧着端子・圧着スリーブのパイオニア ニチフ

よって、圧着端子部分に関しても施工に問題があると考えられます。

購入者の元で事故が起きることが心配になったため、これで問題がないのかtwitterで問い合わせたところ返答はなく、すぐに製作動画が削除されたという状況です。

購入者側での事故が発生する前に、回収交換されることを期待します。


なお、「ネジ止め端子の電線にはハンダをしてはいけない理由」について、フエニックス・コンタクト社のこちらの資料が参考になりますので、工事に携わる方はぜひご一読のうえ、安全な施工をしていただければ幸いです。

The problems with tinning wires


関連ツイート
https://twitter.com/fixerhpa/status/1216313327858503680



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2020.1.21
株式会社音光堂様より、本件についての見解が発表されました。
音光堂パナソニック確認

わざわざ禁止されていたり、正しくない用法で施工を行っている意図が何であるのか気になるところ。ひょっとすると、どうしてもハンダの音で色付けをしたり、圧着端子の締め付け具合で音質を調整しているのかもしれませんね。
電気工事士の身としてもわざわざ推奨外の工法を行う意味が理解できず、賛同出来かねますが、この会社が自社の責任において製造しているとのことで、あとはどう捉えるかは購入者の判断になるかと思われます。

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2020.1.23 追記

1月21日、音光堂様のtwitterより初めて返信があり、上記の見解で問題ないことが理解できたらAmazonのレビューを削除してほしいとの要請がありました。
音光堂削除要請

「追記」にて対応する旨を伝えたところ、twitterにてブロックされてしまい音光堂様とはコンタクトが取れない状態となってしまいました。


その後1月23日に、Amazonレビューにコメントがついていることに気が付きました。

音光堂コメント返信1

文面からすると音光堂様からの返信のように読み取れましたが、よく確認すると投稿者名が「アマゾンカスタマー」となっているため、これは出品者ではなく購入者のアカウントからの書き込みのようにみられます。
ちなみにこの方は、他の商品についてもレビューされており、中にはケーブル製品に対する批判も含まれました。
ひょっとすると悪質ななりすましの人による返信なのかもしれません…が。
詳細
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220145018532315138


また、音光堂様からの見解が発表された段階で、プラグメーカー各社に問い合わせを行っておりましたが、回答が出揃いました。
パナソニック回答

上記は動画で使用されていた製品のメーカーであるパナソニック様のものです。その他に明工社様、アメリカン電機様にも質問をしましたが、説明書きの通りに施工することを推奨する内容でした。(当然ですが)



電線の端末処理でハンダをしてネジ止めする作業はしばしば見かけますが、これは良くない工法であるということがはっきりしたかと思います。

また圧着端子についても端子自体はホームセンター等で簡単に手に入りますが、これを正しく圧着するための工具は5,000円以上し、端子を売っていても工具を売っていないお店も多いので、ぜひ正しい工具を入手し、電線、端子、工具の適切なサイズの組み合わせを使用して安全な施工に務めましょう。



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2020.1.24 追記

音光堂さんのブログで、「当社の電源ケーブルを正しく使って頂くために!」という記事が投稿されました。
年一回の点検を必ず行って下さいとの内容ですが、正しく使ってもらう前に、まずは正しく作るほうが大切です。


ブログを読んでいたところ、他の商品についても気になることがいくつかありましたので、ツイートで列記してみました。
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220538967965061120
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220931569268879360
https://twitter.com/fixerhpa/status/1221057993917124609
https://twitter.com/fixerhpa/status/1221808190188179456

観測史上最大の不具合!? 仕様!? 『カリグル』ミュージカル公演DVD

どうもこんにちは。自称、不具合音源解析の専門家のfixerです。
年の瀬も迫る中、観測史上最大級の音源トラブル案件が舞い込んでまいりました。


今年の5月より舞浜アンフィシアター(キャパ約2000人)で計7回おこなわれた男性俳優による2.5次元ミュージカル『カリグル』こと
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team柊単独公演『Caribbean Groove』。

公演を観劇したファンが会場でDVD(Blu-ray)を予約し、10月11日に発売され視聴したところ、俳優の演じた内容が改変された編集となっており、期待を裏切られたファンたちは阿鼻叫喚。発売元に問い合わせを入れたものの、なかなか対応がなく、約2ヶ月経過した12月3日に「仕様の変更・再発売はございません。」と発表されたというものです。


発売元発表
ミュージカル「スタミュ」スピンオフteam柊単独公演「Caribbean Groove」Blu-ray・DVDをご購入いただいた皆様へ



問題の編集内容は

・俳優の歌唱が、公演や生配信では既存CD等と同様のメロディで歌われていたにもかかわらず、DVD収録において音程の加工がなされ、一部原曲と異なったメロディに変更されてしまっている。また、俳優の歌声がボーカロイドやPerfumeのような「ケロケロボイス」になってしまっている箇所が複数ある。

・観客の顔に掛けられたボカシ処理の範囲がはみ出ており、演者の衣装、小道具、身体、顔にまで被ってしまっている箇所がある。


上記の歌唱の音声に関するもの、演者の映像に関するものの2点が主な指摘となっています。
これらの映像・音声編集によって生公演の感動を振り返るどころか、改変された映像を視聴するのも辛く耐えれないといった想いがTwitterやブログにつづられています。
また、これは購入者に対する問題だけではなく、演者や作家の表現が改変されておりますので、制作関係者にも影響が及ぶものだといえるでしょう。


経過や詳細についてはファンの方がまとめた下記資料をご覧ください。
『Caribbean Groove』不良ディスク問題


「カリグル円盤問題」にみる、エンターテイメントにおける消費者の無力さについて


カリグル炎上してくれ - 健やかにオタク

また、発売元に対応を求める署名活動が行われており、12月11日現在、約1200名の署名が寄せられています。
ファンと関係者の思いを無駄にしないため、もう一度カリグル円盤対応を考えてほしい。


スタッフ等関係者名が記された資料
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team柊単独公演『Caribbean Groove』いよいよ出航! コンフェティ



資料中、音声編集に関し制作会社であるポリゴンマジック社からの回答では、「できる限り楽譜の譜面に合わせれるよう調整」とありますが、既存のCDや舞台で歌われたメロディから変更する必要がなぜ生じたのかについて説明がつかず、本当に「当商品の映像・音声に不具合はない」(NBCユニバーサル・エンターテインメント)のか、不具合を隠蔽しようとしているのか判断がつかない状態です。

そこで実際に問題のDVDを入手し、既存の音源や生配信時の映像と比較。メロディや映像にどのような差異が生じているのか、制作のミスであるとするのならどういった原因が考えられるのかを考察してみることにしました。

検証についてはリアルタイムでTwitterに投稿しながら行いましたので、主なツイート部分のURLを記します。


噂のカリグルのDVDを入手しました。せっかくなのでスタジオ用のモニタースピーカーで鑑賞します。

カリグルの件、マルチデータが消失して修正版作ろうにも作れないなんてのも無いとはいえないよね。

カリグルのハニトラのメロディ違いの比較できたよ。配信→DVDの順でノンストップだから目を凝らして確認してね。

夢*冒険パイレーツの宝島のとこ、これは完全アウトでしょ

完全アウトといえばDVD見てて吹き出したハニトラのここを忘れてた。これはだめだろコントじゃないんだからw

映像の問題箇所はなるべく貼りたくない、ってのは批評のための必要最低限の引用としてだとしてもファンがうるさいから嫌なんだよね。なので一回だけ。こんな感じで、客席を隠してるボカシが演者に被ってる箇所があります。

うちのアテにならない再生環境での話だけど0.5倍速で再生してモニタの遅延の影響を軽減させつつ再生したところ、映像と音の遅延は感じなかった

カリグルのDVDのブックレットに書いてある歌詞を公演で歌ってるものと照合してるんだけど、微妙に違う場所あるな

ボカシもピッチ補正もそうなんだけど、副作用が出ようが何しようが隠そうと思ったものは全力で隠したり直したりしてる感じなんだよね。なので公演を観たファンが記念に買うものとは離れているような気はするなあ。

これはカリグルの案件に近いんじゃない? 制作工程での作業ミスにより楽曲の音程が変わってしまう不備

もうひとつの「カリグル」の収録・編集は違う会社が担当していて、クオリティが段違いだった話



予約してまで購入してくれた人が悲しむような映像作品が果たして「仕様」として許されるのかどうか。ファンを裏切らない結果となることを望むばかりです。

本件については11月12日現在、炎上中ですので引き続き調査してまいります。




※2019.12.19追記
お詫びとお知らせ team柊単独公演「Caribbean Groove」

昨日18日の20時頃、ミュージカル「スタミュ」製作委員会より上記の告知がありました。

12月3日時点での「仕様の変更・再発売はございません」の意向を覆す内容で、生配信で使用した動画を「特別ディスク」として配布するとの内容です。

一応、進展があったとはいえますが、生配信の動画はカメラ切り替えのミスで重要な箇所が映っていなかったり、音声も整音されておらず音量起伏が激しく聞き辛いものであるため、商品の代替になるかというと疑問には感じます。

しかし、本来の品質で作り直すために必要な映像や音声のマルチデータ等の素材はすでに消失してしまっている可能性があり、作り直しは期待できないと考えます。

よって、個人的見解としては、まずマルチの素材が消失したのであればそれを認めること。その上で配信の音声を整音し、ディスクにマルチアングル映像、音声収録をして配信と商品版の音声映像を任意に選択して視聴できる形にする。こうすれば比較的満足度の高い形に仕上がるのではと考えます。よってこのあたりが落とし所ではないでしょうか。

なお、製作委員会からの発表は「本件に関しての、公式HP以外(出演者事務所様、外注スタッフ様等)へ直接のお問合せはご遠慮いただけますよう切にお願い申し上げます。」といった内容で締めくくられています。

12月3日以降に、何らかの外部からの働きがけがあったことが予想されます。




■以下参考資料


カリグル問題箇所一覧2




【大体合ってるカリグル用語事典】


■スタミュ

「スタミュ 高校星歌劇」
ミュージカルをやる高校生らを描いたアニメ(らしい)
元々は「ハイスクールスター・ミュージカル」だったらしいが、現在は正式名称が「スタミュ」


■スタミュミュ
スタミュの2.5次元ミュージカル、ミュージカル「スタミュ」これが「スタミュミュ」(公式呼称)。「ミュミュ」とも略される。


■2.5次元
アニメ等の作品(絵だから2次元)を実際の人間(3次元)が演じているので「2.5次元」。


■カリグル
「スタミュミュ」のうちの1タイトル「Caribbean Groove」の略称。なお、円盤が問題になっているのはカリグルのうち、ミュージカル『スタミュ』スピンオフ team柊 単独公演『Caribbean Groove』である。


■円盤
市販されているCDやDVD、Blu-ray等の総称。データ配信による販売ではなく、物理メディア(ディスク)のためこう呼ばれる。

■ハニトラ
スタミュのキャラ「虎石和泉」の持ち歌、「Honey!Honey!Trap!」の略称。
カリグルでは、決め台詞「待たせたな、子猫ちゃん」とともに楽曲が始まる。歌唱の編集による不自然な箇所の指摘が多いため、特に話題となっている一曲。
なお、虎石くんは顔がよく、女好きで非常にモテる。


■高野洸
スタミュで虎石和泉を演じ、カリグルでハニトラを歌っている俳優。今回のカリグルがスタミュ最後の出演作となった。


■ケロケロボイス
Daft PunkやPerfumeに代表される、歌声に掛けられるエフェクトのことをいう専門用語。Antares社のAuto-Tuneを代表とするピッチ修正ソフトを極端な設定にして使うことで得られる。
なお、ボーカルのピッチ修正における副作用で不本意にそうなってしまった場合、「ケロった」などと呼ぶ場合もある。


■ピッチ修正
歌唱の音程がズレている場合、ピッチ修正用のツールを使うことで録音した後に歌の音程を変更することが出来る。現在では、多くのCD等の録音物で当たり前のように行われている。ピッチ補正、ピッチ編集、ピッチ直し等とも呼ばれる。


■メロダイン
Celemony社のピッチ修正ソフトMelodyneのこと。後発ではあるが、近年は主流になりつつある。


■Waves Tune
イスラエルのWaves社のピッチ修正ソフト。Waves Tune Real-Timeは手作業ではなくリアルタイムに自動でピッチ修正やケロケロボイスエフェクトを行うことができる。


■マルチチャンネル素材
通常、CDレコーディングやライブ収録ではマルチトラックレコーダーを用い、ボーカルや楽器のマイク1本1本の音を混ぜることなく別々に録音します。後にミックスダウンと呼ばれる作業でProTools等を用いてそれぞれの音を修正、調整しながら最終的に2chステレオに仕上げ、CDやDVD等に納めます。マルチ素材が残っていないと、編集をし直すことができない。


■ProTools
AVID社の業務用の音声編集ソフトの名称。業界標準として採用されており、日頃手にするCD、テレビ番組、映画等、ほとんどの作品がProToolsを用いて編集されている、いわばPhotoshopの音声版的な存在。たくさんの音声素材を個別に編集しつつ、同時に再生して音を混ぜることができる。ピッチ修正のプラグインソフトもProTools上で動作する。


■MA
音楽の編集(ミックスダウン)作業ではなく、映像作品の音声部分を編集することをMA作業と呼ぶ。通常、映像の編集が終わった後に音の編集を行う。効果音を足したり、不要なノイズを消したり、音量バランスを整えて聞きやすい音にする工程。



※2020.2 最新情報
1/31に開始された配信版にて映像の修正が施されていた件と、配布開始された「特別ディスク」について
https://twitter.com/fixerhpa/status/1223560070673256450
https://twitter.com/fixerhpa/status/1225618496702177280

配信版については、1/31公開版にて映像の変更がありました。元々は生配信の映像素材を利用していたため、カメラの切り替えミスで映像が暴れていた部分、20箇所弱を差し替えられているのと、DVD版にあったように観客の顔にボカシが入れられていました。
また、「特別ディスク」に収録されているものは、上記に対してさらに音声の調整がなされており、音量の突発的な起伏が抑えられたり、ノイズ除去がされて聞きやすいものとなっています。


2020.2現在、カリグル「特別ディスク」については、こっそりと無償配布されています。
Amazonにレビューとして概要を記しておきました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07S7V99XW/

本作品は歌声にケロケロするエフェクトが掛かっていたり、CDや公演で歌われたものと異なるメロディに改変されています。また、観客の顔に掛けられたボカシ処理が演者の衣装にまで掛かっていることもあり、購入者の不満や批判が相次ぎました。

映像・音声を作り直したものへの交換とはなりませんが、生配信で使用された素材をもとに、映像の切り替えミス部分の差し替えや、全体的に音量がバラついて聞き取りにくい問題を緩和させたものが「特別ディスク」として無償配布されています。

大々的な告知はされていないので、公式サイトのブログ記事を確認のうえ、商品まるごと一旦、着払いで返送することにより「特別ディスク」の提供を受けることが可能です。宅急便やゆうパックの着払いが使用可能です。

なお、本作品はDMM動画などで配信型の販売がされており、「特別ディスク」の内容もほぼ同一ですが、配信版では音声の整音はされていないため、現状「特別ディスク」の収録内容がもっとも良好であるといえるでしょう。


特別ディスク1

特別ディスク2


【おまけ】
CD化されてないらしいので耳コピして作っておきました
Caribbean Groove カリグル 懐かしの丘 オルゴールver.
https://youtu.be/xZS3uRLgo5s


プロフィール

fixer

Author:fixer
http://fixerhpa.web.fc2.com/
Twitter @fixerhpa
頒布中のバランスキット関連はこちら

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