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新製品 イヤホンエージング機キット

先日、TAGO STUDIOのヘッドホンを買った際に、公式で50〜80時間エージングしないとバランスが整わないみたいなこと書いてあって、うわクソめんどくせーって思い、エージング専用のハードウェアを開発しました。


DSC_7106.jpg


DSC_7100.jpg


ご要望に応えて専用アクリルカバーも用意しました
アクリルカバー_1



例により、秋葉原 ラジオデパート内の「家電のケンちゃん」に販売委託をしていますので、店頭もしくは通販でお求めになれます。
http://www.kadenken.com/shopdetail/000000000622/ct77/page1/order/

取説
http://fixerhpa.web.fc2.com/kit_manual/index.htm


イヤホンやヘッドホンをエージングすることによる効果があるのかどうかはぶっちゃけよくわからないですが、この専用機を使うことで何百時間でも何千時間でもイヤホンを繋いで放置しておくだけでいくらでもエージングすることが可能となります。
イヤホンの稼働時間で寿命があるのかもよくわからないですが、いっそのこと使わない間はずっと音を出しておいたらどうでしょう!

回路については取説のpdfをご覧いただきたいのですが、原理としてはPSoCといわれるマイコンの一種を用いて、そのデジタルセクションで乱数発生し1bitストリーミング出力。その信号が実質的にホワイトノイズ同等のスペクトル分布となるため、これをチップの内部ルーティングでアナログセクションに入力。プログラマブルなアナログフィルタとゲインコントロールを経て、イコライザを掛けてアナログ信号を得るという構成になっています。

標準状態ですとホワイトノイズに対し高域や低域を落とした信号になっていますが、PSoCの開発環境を用意して書き換えを行うことで様々な信号を出力するように改造することができます。
取説ではこのあたりに触れていませんでしたので、開発中の写真を掲載しておきます。


PSoCの内部ルーティング(画像クリックで拡大)
psoc_block.png



実験時の様子
IMG_7996.jpg
この時は乱数発生セクションは使用せず、アナログ入出力にアナライザを接続してフィルタの特性を確認しています。



上記の回路でフィルタの定数を変更しつつ、スイープして周波数特性を観ているところ
IMG_7995.jpg



フィルタ設計画面の一例
psoc_bpf.png
スイッチトキャパシタフィルタで各パラメータを変更したときに計算上の特性および、実際に動作させたときにズレが出るような設計値の場合はその目安となるカーブも描かれます。


PSoCのプログラムはC言語となりますが、記述は初期設定などの数行となり、ほとんどは画面上のマウス操作で完成させることができますので、『理想のエージング信号の何たるか』を知っている方はプログラムを書き換えてより効果的なエージング機を完成させてみてはいかがでしょうか!!



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