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血飛沫対応!? 病院用電源タップ

先日の音光堂の電源ケーブルの製造問題の話を踏まえ、じゃあきちんとした製品はどのように作られているのかを確認してみたいと思い、病院用の電源タップを購入してみました。

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OAタップ,プラグ,コネクター,コンセントバーの明工社配線器具
医療施設用配線器具 設備用 病院用タップ
http://www.meiko-g.co.jp/product/MR7548TD3.html

同じと思われるもの
TAP-MR7548TD3【病院用タップ(3P・4個口・3m・グレー)】薬液、体液などの落下による絶縁劣化、短絡を予防する医療施設タップ。3P・4個口・3m・グレー。 サンワサプライ株式会社
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=TAP-MR7548TD3


医用室に求められるJIS T 1021に規定されたコンセントやプラグを使用していて、通常のものより高い信頼性が得られるものです。

解説JIS T 1021[医用差込接続器]の2008年版解説で、タップから医用機器の電源をとる場合は、オフィスなどで使用されているタップでは、医療用としては信頼性が低いので、刃受け部、差込プラグ、接地などの性能はJIS T 1021によるタップが望ましい(要約)
http://www.meiko-g.co.jp/product/hospital/iyo-tap.html


JIS T 10212008 医用差込接続器
https://kikakurui.com/t1/T1021-2008-01.html


プラグは
ME2591 医用接地プラグ明工社配線器具

コンセントはフレームが若干違うものの、
設備用 医用コンセント ML端子・Sタイプ・ランプなし
と同等のものが使われているとみられます。


お待ちかねの内部写真です

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病院という、命を預かる施設向けの製品ということで、電源タップとしては最も信頼性がある製品として参考になるかと思います。
1台あたり約11,000円と、決して安いものではないですが、オーディオ用として売られているものには高いだけで中身の製造に問題のある製品もありますので、そういった物に比べたら値段以上の価値があるのではないでしょうか!?


サンワサプライ 病院用タップ 3m ホワイト TAP-MR7548TD3 サンワサプライ
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JEURYUG/


関連ツイート
https://twitter.com/fixerhpa/status/1222078209262415872


ネジ止め端子の電線にはハンダをしてはいけない話

先日、たまたま見かけたケーブル製作動画

音光堂
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CABLECRAFT 音光堂 /ONKODO.Inc‏
Amazonヒット商品! BELDEN 19364 電源ケーブル 組み立て製作動画!
Amazonをメインに複数ECサイトで完成品ケーブルを販売するハーネス業者、株式会社 音光堂のofficial You Tubeです。
月に4000本以上ケーブルの先端加工を行なっている「プロのケーブルのハンダ付け動画」を公開いたします。
DIYでケーブルのハンダ作業する方に参考になれば幸いです。
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にて、電源プラグにネジ止めする部分の電線にはんだ付けをしている風景を見かけました。

松下プラグ2


この部分にハンダをすることは、Panasonicのプラグ、医用接地15Aキャップ WF5018Kの商品仕様書において


〈ご注意〉
コードの心線を半田仕上げして使用しますと、発熱の原因となりますので絶対に行わないでください。

と、明確に禁止されているものです。

松下プラグ



この業者のケーブルはこちらで販売されており、「Amazonヒット商品!」とのことですので、ある程度の数量が販売されているものと思われます。

BELDEN19364電源ケーブル (アセンブリ商品:WF5018K-8101) (1m) Belden

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また、この動画ではIECコネクター、SCHURTER 8101の圧着端子の施工にも問題があるように見受けられました。

音光堂3


圧着された部分に「5」の刻印が見えますが、これは5.5sq用の圧着工具で圧着されたことを示すものです。
電源ケーブルはBELDEN 19364 データシートですので、電線の太さはAWG14となり、日本の表記に換算すると2.082mm2となり、使われている端子が完全には特定できないものの、この電線1本と5の刻印が使えるパターンは存在しません。

圧着端子・圧着スリーブのパイオニア ニチフ

よって、圧着端子部分に関しても施工に問題があると考えられます。

購入者の元で事故が起きることが心配になったため、これで問題がないのかtwitterで問い合わせたところ返答はなく、すぐに製作動画が削除されたという状況です。

購入者側での事故が発生する前に、回収交換されることを期待します。


なお、「ネジ止め端子の電線にはハンダをしてはいけない理由」について、フエニックス・コンタクト社のこちらの資料が参考になりますので、工事に携わる方はぜひご一読のうえ、安全な施工をしていただければ幸いです。

The problems with tinning wires


関連ツイート
https://twitter.com/fixerhpa/status/1216313327858503680



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2020.1.21
株式会社音光堂様より、本件についての見解が発表されました。
音光堂パナソニック確認

わざわざ禁止されていたり、正しくない用法で施工を行っている意図が何であるのか気になるところ。ひょっとすると、どうしてもハンダの音で色付けをしたり、圧着端子の締め付け具合で音質を調整しているのかもしれませんね。
電気工事士の身としてもわざわざ推奨外の工法を行う意味が理解できず、賛同出来かねますが、この会社が自社の責任において製造しているとのことで、あとはどう捉えるかは購入者の判断になるかと思われます。

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2020.1.23 追記

1月21日、音光堂様のtwitterより初めて返信があり、上記の見解で問題ないことが理解できたらAmazonのレビューを削除してほしいとの要請がありました。
音光堂削除要請

「追記」にて対応する旨を伝えたところ、twitterにてブロックされてしまい音光堂様とはコンタクトが取れない状態となってしまいました。


その後1月23日に、Amazonレビューにコメントがついていることに気が付きました。

音光堂コメント返信1

文面からすると音光堂様からの返信のように読み取れましたが、よく確認すると投稿者名が「アマゾンカスタマー」となっているため、これは出品者ではなく購入者のアカウントからの書き込みのようにみられます。
ちなみにこの方は、他の商品についてもレビューされており、中にはケーブル製品に対する批判も含まれました。
ひょっとすると悪質ななりすましの人による返信なのかもしれません…が。
詳細
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220145018532315138


また、音光堂様からの見解が発表された段階で、プラグメーカー各社に問い合わせを行っておりましたが、回答が出揃いました。
パナソニック回答

上記は動画で使用されていた製品のメーカーであるパナソニック様のものです。その他に明工社様、アメリカン電機様にも質問をしましたが、説明書きの通りに施工することを推奨する内容でした。(当然ですが)



電線の端末処理でハンダをしてネジ止めする作業はしばしば見かけますが、これは良くない工法であるということがはっきりしたかと思います。

また圧着端子についても端子自体はホームセンター等で簡単に手に入りますが、これを正しく圧着するための工具は5,000円以上し、端子を売っていても工具を売っていないお店も多いので、ぜひ正しい工具を入手し、電線、端子、工具の適切なサイズの組み合わせを使用して安全な施工に務めましょう。



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2020.1.24 追記

音光堂さんのブログで、「当社の電源ケーブルを正しく使って頂くために!」という記事が投稿されました。
年一回の点検を必ず行って下さいとの内容ですが、正しく使ってもらう前に、まずは正しく作るほうが大切です。


ブログを読んでいたところ、他の商品についても気になることがいくつかありましたので、ツイートで列記してみました。
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220538967965061120
https://twitter.com/fixerhpa/status/1220931569268879360
https://twitter.com/fixerhpa/status/1221057993917124609
https://twitter.com/fixerhpa/status/1221808190188179456

観測史上最大の不具合!? 仕様!? 『カリグル』ミュージカル公演DVD

どうもこんにちは。自称、不具合音源解析の専門家のfixerです。
年の瀬も迫る中、観測史上最大級の音源トラブル案件が舞い込んでまいりました。


今年の5月より舞浜アンフィシアター(キャパ約2000人)で計7回おこなわれた男性俳優による2.5次元ミュージカル『カリグル』こと
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team柊単独公演『Caribbean Groove』。

公演を観劇したファンが会場でDVD(Blu-ray)を予約し、10月11日に発売され視聴したところ、俳優の演じた内容が改変された編集となっており、期待を裏切られたファンたちは阿鼻叫喚。発売元に問い合わせを入れたものの、なかなか対応がなく、約2ヶ月経過した12月3日に「仕様の変更・再発売はございません。」と発表されたというものです。


発売元発表
ミュージカル「スタミュ」スピンオフteam柊単独公演「Caribbean Groove」Blu-ray・DVDをご購入いただいた皆様へ



問題の編集内容は

・俳優の歌唱が、公演や生配信では既存CD等と同様のメロディで歌われていたにもかかわらず、DVD収録において音程の加工がなされ、一部原曲と異なったメロディに変更されてしまっている。また、俳優の歌声がボーカロイドやPerfumeのような「ケロケロボイス」になってしまっている箇所が複数ある。

・観客の顔に掛けられたボカシ処理の範囲がはみ出ており、演者の衣装、小道具、身体、顔にまで被ってしまっている箇所がある。


上記の歌唱の音声に関するもの、演者の映像に関するものの2点が主な指摘となっています。
これらの映像・音声編集によって生公演の感動を振り返るどころか、改変された映像を視聴するのも辛く耐えれないといった想いがTwitterやブログにつづられています。
また、これは購入者に対する問題だけではなく、演者や作家の表現が改変されておりますので、制作関係者にも影響が及ぶものだといえるでしょう。


経過や詳細についてはファンの方がまとめた下記資料をご覧ください。
『Caribbean Groove』不良ディスク問題


「カリグル円盤問題」にみる、エンターテイメントにおける消費者の無力さについて


カリグル炎上してくれ - 健やかにオタク

また、発売元に対応を求める署名活動が行われており、12月11日現在、約1200名の署名が寄せられています。
ファンと関係者の思いを無駄にしないため、もう一度カリグル円盤対応を考えてほしい。


スタッフ等関係者名が記された資料
ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team柊単独公演『Caribbean Groove』いよいよ出航! コンフェティ



資料中、音声編集に関し制作会社であるポリゴンマジック社からの回答では、「できる限り楽譜の譜面に合わせれるよう調整」とありますが、既存のCDや舞台で歌われたメロディから変更する必要がなぜ生じたのかについて説明がつかず、本当に「当商品の映像・音声に不具合はない」(NBCユニバーサル・エンターテインメント)のか、不具合を隠蔽しようとしているのか判断がつかない状態です。

そこで実際に問題のDVDを入手し、既存の音源や生配信時の映像と比較。メロディや映像にどのような差異が生じているのか、制作のミスであるとするのならどういった原因が考えられるのかを考察してみることにしました。

検証についてはリアルタイムでTwitterに投稿しながら行いましたので、主なツイート部分のURLを記します。


噂のカリグルのDVDを入手しました。せっかくなのでスタジオ用のモニタースピーカーで鑑賞します。

カリグルの件、マルチデータが消失して修正版作ろうにも作れないなんてのも無いとはいえないよね。

カリグルのハニトラのメロディ違いの比較できたよ。配信→DVDの順でノンストップだから目を凝らして確認してね。

夢*冒険パイレーツの宝島のとこ、これは完全アウトでしょ

完全アウトといえばDVD見てて吹き出したハニトラのここを忘れてた。これはだめだろコントじゃないんだからw

映像の問題箇所はなるべく貼りたくない、ってのは批評のための必要最低限の引用としてだとしてもファンがうるさいから嫌なんだよね。なので一回だけ。こんな感じで、客席を隠してるボカシが演者に被ってる箇所があります。

うちのアテにならない再生環境での話だけど0.5倍速で再生してモニタの遅延の影響を軽減させつつ再生したところ、映像と音の遅延は感じなかった

カリグルのDVDのブックレットに書いてある歌詞を公演で歌ってるものと照合してるんだけど、微妙に違う場所あるな

ボカシもピッチ補正もそうなんだけど、副作用が出ようが何しようが隠そうと思ったものは全力で隠したり直したりしてる感じなんだよね。なので公演を観たファンが記念に買うものとは離れているような気はするなあ。

これはカリグルの案件に近いんじゃない? 制作工程での作業ミスにより楽曲の音程が変わってしまう不備

もうひとつの「カリグル」の収録・編集は違う会社が担当していて、クオリティが段違いだった話



予約してまで購入してくれた人が悲しむような映像作品が果たして「仕様」として許されるのかどうか。ファンを裏切らない結果となることを望むばかりです。

本件については11月12日現在、炎上中ですので引き続き調査してまいります。




※2019.12.19追記
お詫びとお知らせ team柊単独公演「Caribbean Groove」

昨日18日の20時頃、ミュージカル「スタミュ」製作委員会より上記の告知がありました。

12月3日時点での「仕様の変更・再発売はございません」の意向を覆す内容で、生配信で使用した動画を「特別ディスク」として配布するとの内容です。

一応、進展があったとはいえますが、生配信の動画はカメラ切り替えのミスで重要な箇所が映っていなかったり、音声も整音されておらず音量起伏が激しく聞き辛いものであるため、商品の代替になるかというと疑問には感じます。

しかし、本来の品質で作り直すために必要な映像や音声のマルチデータ等の素材はすでに消失してしまっている可能性があり、作り直しは期待できないと考えます。

よって、個人的見解としては、まずマルチの素材が消失したのであればそれを認めること。その上で配信の音声を整音し、ディスクにマルチアングル映像、音声収録をして配信と商品版の音声映像を任意に選択して視聴できる形にする。こうすれば比較的満足度の高い形に仕上がるのではと考えます。よってこのあたりが落とし所ではないでしょうか。

なお、製作委員会からの発表は「本件に関しての、公式HP以外(出演者事務所様、外注スタッフ様等)へ直接のお問合せはご遠慮いただけますよう切にお願い申し上げます。」といった内容で締めくくられています。

12月3日以降に、何らかの外部からの働きがけがあったことが予想されます。




■以下参考資料


カリグル問題箇所一覧2




【大体合ってるカリグル用語事典】


■スタミュ

「スタミュ 高校星歌劇」
ミュージカルをやる高校生らを描いたアニメ(らしい)
元々は「ハイスクールスター・ミュージカル」だったらしいが、現在は正式名称が「スタミュ」


■スタミュミュ
スタミュの2.5次元ミュージカル、ミュージカル「スタミュ」これが「スタミュミュ」(公式呼称)。「ミュミュ」とも略される。


■2.5次元
アニメ等の作品(絵だから2次元)を実際の人間(3次元)が演じているので「2.5次元」。


■カリグル
「スタミュミュ」のうちの1タイトル「Caribbean Groove」の略称。なお、円盤が問題になっているのはカリグルのうち、ミュージカル『スタミュ』スピンオフ team柊 単独公演『Caribbean Groove』である。


■円盤
市販されているCDやDVD、Blu-ray等の総称。データ配信による販売ではなく、物理メディア(ディスク)のためこう呼ばれる。

■ハニトラ
スタミュのキャラ「虎石和泉」の持ち歌、「Honey!Honey!Trap!」の略称。
カリグルでは、決め台詞「待たせたな、子猫ちゃん」とともに楽曲が始まる。歌唱の編集による不自然な箇所の指摘が多いため、特に話題となっている一曲。
なお、虎石くんは顔がよく、女好きで非常にモテる。


■高野洸
スタミュで虎石和泉を演じ、カリグルでハニトラを歌っている俳優。今回のカリグルがスタミュ最後の出演作となった。


■ケロケロボイス
Daft PunkやPerfumeに代表される、歌声に掛けられるエフェクトのことをいう専門用語。Antares社のAuto-Tuneを代表とするピッチ修正ソフトを極端な設定にして使うことで得られる。
なお、ボーカルのピッチ修正における副作用で不本意にそうなってしまった場合、「ケロった」などと呼ぶ場合もある。


■ピッチ修正
歌唱の音程がズレている場合、ピッチ修正用のツールを使うことで録音した後に歌の音程を変更することが出来る。現在では、多くのCD等の録音物で当たり前のように行われている。ピッチ補正、ピッチ編集、ピッチ直し等とも呼ばれる。


■メロダイン
Celemony社のピッチ修正ソフトMelodyneのこと。後発ではあるが、近年は主流になりつつある。


■Waves Tune
イスラエルのWaves社のピッチ修正ソフト。Waves Tune Real-Timeは手作業ではなくリアルタイムに自動でピッチ修正やケロケロボイスエフェクトを行うことができる。


■マルチチャンネル素材
通常、CDレコーディングやライブ収録ではマルチトラックレコーダーを用い、ボーカルや楽器のマイク1本1本の音を混ぜることなく別々に録音します。後にミックスダウンと呼ばれる作業でProTools等を用いてそれぞれの音を修正、調整しながら最終的に2chステレオに仕上げ、CDやDVD等に納めます。マルチ素材が残っていないと、編集をし直すことができない。


■ProTools
AVID社の業務用の音声編集ソフトの名称。業界標準として採用されており、日頃手にするCD、テレビ番組、映画等、ほとんどの作品がProToolsを用いて編集されている、いわばPhotoshopの音声版的な存在。たくさんの音声素材を個別に編集しつつ、同時に再生して音を混ぜることができる。ピッチ修正のプラグインソフトもProTools上で動作する。


■MA
音楽の編集(ミックスダウン)作業ではなく、映像作品の音声部分を編集することをMA作業と呼ぶ。通常、映像の編集が終わった後に音の編集を行う。効果音を足したり、不要なノイズを消したり、音量バランスを整えて聞きやすい音にする工程。



※2020.2 最新情報
1/31に開始された配信版にて映像の修正が施されていた件と、配布開始された「特別ディスク」について
https://twitter.com/fixerhpa/status/1223560070673256450
https://twitter.com/fixerhpa/status/1225618496702177280

配信版については、1/31公開版にて映像の変更がありました。元々は生配信の映像素材を利用していたため、カメラの切り替えミスで映像が暴れていた部分、20箇所弱を差し替えられているのと、DVD版にあったように観客の顔にボカシが入れられていました。
また、「特別ディスク」に収録されているものは、上記に対してさらに音声の調整がなされており、音量の突発的な起伏が抑えられたり、ノイズ除去がされて聞きやすいものとなっています。


2020.2現在、カリグル「特別ディスク」については、こっそりと無償配布されています。
Amazonにレビューとして概要を記しておきました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07S7V99XW/

本作品は歌声にケロケロするエフェクトが掛かっていたり、CDや公演で歌われたものと異なるメロディに改変されています。また、観客の顔に掛けられたボカシ処理が演者の衣装にまで掛かっていることもあり、購入者の不満や批判が相次ぎました。

映像・音声を作り直したものへの交換とはなりませんが、生配信で使用された素材をもとに、映像の切り替えミス部分の差し替えや、全体的に音量がバラついて聞き取りにくい問題を緩和させたものが「特別ディスク」として無償配布されています。

大々的な告知はされていないので、公式サイトのブログ記事を確認のうえ、商品まるごと一旦、着払いで返送することにより「特別ディスク」の提供を受けることが可能です。宅急便やゆうパックの着払いが使用可能です。

なお、本作品はDMM動画などで配信型の販売がされており、「特別ディスク」の内容もほぼ同一ですが、配信版では音声の整音はされていないため、現状「特別ディスク」の収録内容がもっとも良好であるといえるでしょう。


特別ディスク1

特別ディスク2


【おまけ】
CD化されてないらしいので耳コピして作っておきました
Caribbean Groove カリグル 懐かしの丘 オルゴールver.
https://youtu.be/xZS3uRLgo5s


ギボシ端子の圧着と抵抗

自動車の電装関係や無線機の接続でよく使われる「ギボシ端子」。

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ホームセンターでも簡単に端子と圧着工具が買えるため車いじりをする人には身近なものとなっています。しかし、どうもこれがうまく圧着できずに電線が抜けてしまったり、発熱して焦げたり燃えたりといった事故を起こすようで、ネットで検索するとたくさんの事例が出てきます。
圧着のやり方についてもブログ等で工具で何度も挟み直す方法、ハンダを流す方法、ハンダはダメだという意見など色々と語られていますが、どれが正しくて何が問題なのか、発熱するとしてどのくらいの抵抗成分があるのか、専門的な記事を見かけることはありません。それどころか端子のメーカーの取説も「確実にかしめてください」くらいしか書かれていません。

そもそもこの手のオープンバレルと呼ばれる端子を圧着が、ホームセンターで1000円程度で買える工具で正しく出来るのかというのも疑問なところ。出来合いの製品についているギボシ端子と比べてみれば一目瞭然なのですが、高価で正しい工具を使用して圧着された端子であれば引っ張っても抜けることなど無く、先に電線が千切れるのが普通です。

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圧着端子でも、オープンバレル型ではなく「絶縁被覆付圧着端子」や「裸圧着端子」と呼ばれるものは細かく規格で定められています。これ用なら6千円くらい出せば正しい圧着工具が手に入ります。なお、端子自体はホームセンターでもよくみかけるものです。
このあたりの話を知っている人にとっては「そもそもギボシ端子はまともに圧着できるわけがない」という認識だったりするようです。
私もその一人だったため、ギボシ端子はなるべく使わないようにし、簡易な圧着工具もすべて処分してしまいました。しかし、圧着に関する話題がしばしば上がってくるため、実際に売られているものでどの程度の性能になるのか試してみたくなり、わざわざ購入してテストしてみることにしました。


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実験の内容はtwitterでリアルタイムに書きましたので、そちらをご覧ください。

https://twitter.com/fixerhpa/status/1178213231103397889


「エーモンのギボシ端子と圧着工具で電線同士を接続した場合、どのくらいの抵抗分を生じるかを確認」する実験において、予想していた、発熱するほどの電気抵抗はなく、これなら十分な性能ではないかという結果となりました。
しかし、巷では焦げたりする事故は発生しているので、事故に繋がる接続はどのような状態の圧着だったのかは気になるところです。接続したばかりの初期状態では問題ないものの、振動や酸化などの経年変化、大電流でスパークが起きることにより徐々に抵抗分が増えていき事故に繋がる可能性もあるのではと考えています。


ヘッドホンアンプ用ダミーロード

ヘッドホンアンプの測定に使用するダミーロードを自作してみました。

hpaload1.png


ヘッドホン端子に何も接続しない無負荷の状態と、実際にヘッドホンを接続して駆動している状態ではヘッドホンアンプに対する負担が違うため、周波数特性や歪率、クロストーク等の性能が変わってきます。
そのため、ヘッドホンアンプを評価する際にはヘッドホンのインピーダンスに近い抵抗値を接続して測定する必要があります。
スピーカー用のパワーアンプの場合はダミーロードを用いることが周知されており、オーディオメーカー向けで製品化されていたりもしますが、ヘッドホンアンプ用としての製品や制作例は見たことがありません。

ヘッドホンアンプの場合はプラグの種類が多かったり、負荷インピーダンスも様々のため、いつも測定をする時は都度、対象機器に合わせてダミーロードを仮組みして使用していました。
しかし毎回作るのも手間なのと、より高度な測定をするためにはノイズ対策や結線の最短化が必要となるため、測定用の機器として仕上げてみることとしました。

正直、周波数特性くらいであれば、抵抗さえ繋がっていれば問題がない場合が殆どですが、歪率で例えば0.001%、クロストークで-60dB以下を測りたいような場合は結線やダミーロードをきちんとする必要があると感じます。何をどこまできちんと整える必要があるかわからない部分も多いので、手探りしながら試していこうと思います。



hpaload2.png


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負荷抵抗値は10Ω、32Ω、200Ω、600Ωの切替式。この値は、イヤホンで特にインピーダンスの低いものを想定した10Ωおよび、ヘッドホンのインピーダンスの規格を参考にして設定しました。

使用する抵抗器はTEのLR1シリーズ、金属皮膜抵抗 1% 0.6Wを直並列組合せで使用し、概ね1W程度までを目安としています。

スイッチはON-OFF-ONのトグルスイッチ、E-Switch 100SP3T2B4M7QEを採用しました。


入力端子については、XLR5pinタイプ(NEUTRIK NC5FAH-D)とし、ピンアサインはステレオのバランス伝送と同じにしました。
こうすることでアンバランス、バランスアンプ両方に使用できます。アンバランス時においても負荷の信号ラインを左右でわけることで本機による電圧降下やクロストークの悪化を防いでいます。
出力側はXLR 3pin(NEUTRIK NC3MAH-0)で、これをオーディオアナライザに接続します。また、オーディオインターフェイスに接続してRMAAで特性を取るのも良さそうです。(どこかの記事でヘッドホン端子の測定を無負荷でやってツッコミ入れられてたことがありましたね…)

ケースはタカチのEX8-4-9SSで、これに合わせてプリント基板を設計しています。

hpaload4.png

ケーブルはCANARE L-2B2ATを最短で使用しました。アンバランス用はヘッドホンプラグの部分でCOLDとGNDを接続しています。XLR側はハウジング部の金属は電気的に浮くのを懸念し、念のためGNDと接続することとしました。

なお、3.5mmプラグ用と6.3mmプラグ用を両方製作したのは、変換プラグを使用すると、接触抵抗が測定に影響する可能性があるためです。


これで十分といえるかどうかはわかりませんが、今後これを使用して測定してみようと思います。
ちなみに測定時にはオーディオアナライザとの接続についても注意をする必要があるようです。例えば写真のように接続した場合、ケーブルの這わせ方によってGNDループノイズが発生することがわかりました。正しく測定するにはケーブルを最短にし、ループしないように這わせる必要がありそうです。


■特に意識せず引き回した場合
GNDループ1

GNDループ2



■ノイズが減るように引き回した場合
GNDループ3


GNDループ4



なお、これはオーディオアナライザの仕様にもよるようで、例えばAudio Precision社のアナライザはジェネレーターにライントランスが入っているためか、このようなことが気になったことはありませんでした。



ひきつづき何かあれば追記することとします。
製作した基板については用途的に数が見込めないため委託販売までは考えていませんが、個別対応をするかもしれないので興味のある方はご連絡ください。
プロフィール

fixer

Author:fixer
http://fixerhpa.web.fc2.com/
Twitter @fixerhpa
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